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DREAM

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DREAM

10 - DREAM10

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2019年12月30日

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父親

あの子は…

父親

部屋に戻ったみたいだな…

母親

そうね…

陽愛(ひより)

(良かった、ここに居ることバレてない)

父親

それで?何だい?話って、それもあの子がいちゃダメな話なのかい?

父親

もう大きいんだし、やっぱり一緒に話してわかってもらった方がいい、そう思わないかな?

陽愛(ひより)

(お父さん…)

父親の言葉に目元が霞んだ。

父親

あの子には責任感じないようにフォローしてやったか?

続けて父親は言葉を続けた。

母親

当たり前でしょ?

母親

でも本当にあの子は悪くないわ。

母親

私が計画的に家事を済ませて陽愛に会いに行けば良かったのよ…

だんだん聞いているのが辛くなって、

次第に大粒の涙が溢れた。

ドアの前でうずくまり声を出さずに泣いた。

父親

…。

父親

あの子、聞いたりしてないよな

急に心配になったのか父親は尋ねた。

母親

しっかり部屋に戻ったと思うわ。

母親

あの子が言いつけを破ったことある?

父親

そういえば、あの時だけだったな。

母親

でしょう?だから大丈夫よ、たとえ聞いていたとしてもあの子なら受け止められるわ。

父親

じゃ、じゃあ部屋に戻すこと無かったんじゃ…

母親

だって、後悔するかもしれないでしょう?自分の意思で聞いてるのであれば、覚悟が出来ているのであればいいと思っているわ。

陽愛(ひより)

(もう、だめだ…出てきてしまおう。)

陽愛(ひより)

お父さんお母さん…ごめんなさい

母親

あら、やっぱり聞いていたの。

父親

居たのか陽愛。

陽愛はその場で泣き崩れた。

父親

陽愛…。ごめんな、今度会う時を楽しみにしているよ。

陽愛(ひより)

嫌、待って!

陽愛(ひより)

まだ行かないで…

父親

あ、勘違いさせてごめんな、これから離婚届を出しに行くからもう少し居させてもらうぞ。

陽愛(ひより)

ほんとに?

父親

あぁ、本当だよ。
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