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あお
あおが寝返りを打つ。
まぶたの向こう、やわらかな朝の光が差し込んでいた。
あお
寝ぼけたまま目を開けた瞬間、頬に触れたのは――
ふっっっっわふわの白色のしっぽ。
あお
トルテ
顔をのぞき込んできたトルテ
耳はぴくりと動き、しっぽはまだあおの顔に巻きついたまま。
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
あおは毛布を蹴飛ばしながら跳ね起き
小屋の奥にある小さな台所へ駆け込む。
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
あおは、ほんの少し焼き目のついたパンをちぎり、蜂蜜をのせて口に入れる。
あお
トルテ
あお
トルテは黙ってスープをすすっているが
その狐耳は――少しだけ、ゆるやかに揺れていた。
トルテ
あお
トルテ
あお
食後、小屋の外。
木漏れ日の中を、ふたりは並んで歩いていた。
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテが背を向けると、九つの尾がふわりと広がる。
そのうちの一本に、あおはそっと手を伸ばし――ぎゅ。
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
木々の葉が風に揺れ、光がきらめく。 あおはふと、空を見上げた。
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
あおの笑顔に、トルテの表情は変わらない。
けれど――ふと、しっぽがそっと、あおの背に触れた。
あお
トルテ
あお
トルテ
あお
トルテ
――そんなふうにして、二人の奇妙な同居生活は
笑い声とふわふわに包まれながら、ゆっくりと始まっていった。