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フェニィ

……て言う特性を持ってるんです

勇者

……なるほどね〜

勇者

この辺りの魔物の事はほんとに詳しいみたいだね

フェニィ

そ、そんな事ないですよ

フェニィ

ルビィさんと比べれば私なんて…

勇者

ちなみに戦闘中でも戦ってる魔物の事教えてくれたりする?

フェニィ

それは可能ですよ

フェニィ

戦闘中だからこそ魔物の知識を使わなければならない場面だってありますからね!

勇者

だってさルビィさ〜ん?

ルビィ

う、うるさいわね!

ルビィ

いま門開けるのに集中してるの!

ルビィ

邪魔しないで!!

勇者

は〜い

フェニィ

で、でもほんとにこの辺りの魔物の事しかわからないですよ?

勇者

でも逆取ればこの辺りの魔物ならなんでも聞いて大丈夫ってことだろ?

フェニィ

そ、そうですけど…

フェニィ

一応まだ私は半人前で…

勇者

そんなもん気にすんなって

勇者

僕も君もまだまだ半人前

勇者

生きていく中で1人前になんて到底なれないよ

勇者

だって何か一つをやっているときに新たな刺激が生まれるとそっちにも手をつけちゃう

勇者

結果今までやってたものは途中のまま

勇者

恐らく大体の人は半人前だ

勇者

何かをずっと極める事が出来る人こそその人こそがやっと一人前になれると思ってるんだ

フェニィ

な、なるほど

勇者

でも半人前の方が僕はいい気がするけどな

勇者

どの場面にも対応できるからね

ルビィ

まぁ言い換えれば器用貧乏ってとこね

勇者

あれ?門は開けたの?

キュティ

おう!

キュティ

一応先輩であるルビィさんとで開けたぞ

ルビィ

一応じゃなくてしっかり先輩なんですけど?

勇者

喧嘩は勝手にしてくれ

勇者

僕は早く妖精の里にいって大妖精さんに会わないといけないからね

ルビィ

そういえばそうね

ルビィ

封じられた部屋に行く為にね

フェニィ

あの厳重な警備されてるところですか?

勇者

そこにもしかすると古の装備があるかもしれないとさ

キュティ

なら、早く行って大妖精様に許可貰わねぇとな

勇者

つーことで

勇者

いざ、妖精の里に!!

〜妖精の里〜

勇者

へ〜綺麗なとこだな

フェニィ

ようこそ妖精の里に!

勇者

里の中ゆっくり見たいところだけど

勇者

まずは挨拶が大事だよな

ルビィ

そうね

ルビィ

大妖精様は目の前の大樹

キュティ

【ナカセサクラの大樹】の中に居ます

勇者

じゃあ行くか

〜ナカセサクラの大樹〜 てっぺん

勇者

ほんとにでけぇなこの木は

フェニィ

樹齢は少なくとも幾千はあるそうです

キュティ

まぁ幾千もあるとはいえ限界が来て枯れる少し前あたりで大妖精様が成長を止めたんだよ

ルビィ

それでその後中を取り出し空洞にして私らが住めるようにしたのよ

フェニィ

成長は止まっても花は咲くようである時期になるとこの樹が桃色に染まるのですよ

勇者

この樹樹齢幾千とあるんだ

ルビィ

あっ!大妖精様がいる場所まで来たよ

キュティ

ここからはあたしも行ったことない

フェニィ

とにかく失礼がないように

ルビィ

まぁこいつじゃ無理だろうけど

勇者

わかってんじゃん

勇者

じゃあ失礼します

ドアをノックして部屋にとはいる そこは部屋と言うよりは屋上に近い 天井なんてものはなく 上には無数の木の枝が張り巡らされている

大妖精

ようこそおいでくださいました

勇者

こんちゃー

勇者

魔王退治を命じられた勇者です

大妖精

あなたがここに来る事はわかっていました

大妖精

お目当てのものはこの樹の地下にある古の装備ですよね?

勇者

察しが早くて助かる

勇者

そこに行くための許可を求めて来た次第だ

大妖精

いいですよその部屋に入る許可を与えましょう

勇者

ありがとうございます

大妖精

では代わりと言ってはなんですが

勇者

何かを頼み事か?

大妖精

私のこの言葉をあなたはどう捉えますか?

大妖精

花はいずれ枯れゆく運命

大妖精

散りゆくその花びら後を絶たず

大妖精

この言葉にあなたはどう感じましたか?

勇者

なんとも難しいものですね

勇者

そうですね…最初のものは僕ら人間と同じだなと感じましたね

勇者

いや、むしろ生き物全てに精通するものだと思う

勇者

何か一つやり遂げてもそれはその時だけのもの

勇者

時経てばやがてそれは昔のもの…

大妖精

なるほど…消えゆくものとそういう事ですね?

勇者

まぁそんなもんだ

勇者

もう一個も似た感じだな

勇者

何かに挑み負けたヤツらを花に例えるとそんな感じになるんだろうな

大妖精

チャレンジャーの比喩表現と言うことですか?

勇者

僕はそう感じただけだよ

勇者

じゃあこっちからも1つ質問いい?

大妖精

構いませんよ

勇者

今後ろにいる2人の妖精を外に連れ出したい

大妖精

それはフェニィとキュティの事ですか?

勇者

そうだ

勇者

この辺にずっと縛るのもこいつらのためにならないと思ってな

勇者

外を知って様々なものに触れて己の考えをしっかりと持てるようにして欲しいなと思ってな

大妖精

……………

大妖精

分かりました

大妖精

その2人の外出許可を与えます

大妖精

ただし条件があります

勇者

覚悟の上だ

大妖精

彼女らを立派な妖精にしてあげてください

勇者

…………ふっ

勇者

そんなことかよ

勇者

任しときな

勇者

あいつらは僕がしっかり責任もって教育しますよ

大妖精

それと世界もね

勇者

世界はついでですか

勇者

よし!お話終わり

フェニィ

ほ、ほんとにいいんですか!?

勇者

何がだ?

キュティ

あたしらを外に出すって…

勇者

だからいいって言ってるじゃん

勇者

人数増えれば楽しいし何よりみんな頼れるからな

ルビィ

私も頼れるのね!?

勇者

時と場合による

勇者

前みたいに毒背中にくらった時は役立ったたね

ルビィ

引きずり過ぎです

勇者

あいつらを連れてく許可も取れたし例の部屋に行くか

ルビィ

ですね

〜例の部屋の前〜

勇者

どうもです

妖精

何用でしょうか?

勇者

その先の物を取りに来た

妖精

大妖精様から許可は頂いておりますか?

勇者

許可は取ってる

勇者

承認者も後ろにいる

妖精

分かりました

妖精

では扉を開けます

フェニィ

この先何があるんでしょうか?

ルビィ

私は古の装備だと思うだけど…

勇者

まぁ見てみようか

〜神秘的な部屋〜

勇者

部屋の中は特に何も無いのな

ルビィ

あるのは中心の鎧

フェニィ

それと手紙のようなものもありますね

キュティ

あたしが読んでやるよ

この手紙を読んでるモノへ この手紙が読まれてる時は 恐らく私はこの世にはいないだろう 私は勇者としてこの世に生を受けた そして勇者としての使命である 魔王を討伐する事に成功した

そしてまた魔王が現れる可能性を感じ 私は世界各地に私の着ていた装備を 隠し封印しておくことにする

装備品は全部で6つだ 兜 鎧 盾 剣 勇者の証 そしてこの手紙に入れたペンダント これらを集めなければ 魔王を倒す事はできないだろう

今これを読んでるモノは 私と同じ運命を辿るはずだ 辛いだろうがその責務を果たしてくれ

キュティ

…………と書いてますね

ルビィ

ならその手紙が入っていた封筒に

フェニィ

そのペンダントがあるはずです!

フェニィは蒼いペンダントを 手に入れた!

フェニィ

これは勇者様にあげるです!

勇者

ありがとうフェニィ

ルビィ

でも装備はあと4つもあるんでしょ?

キュティ

しかも世界各地にとしか書いてないから詳しい場所は分からないぜ?

フェニィ

待ってキュティ

フェニィ

その手紙裏になんか書いてある

キュティ

ふぇ?

キュティ

あっ…ほんとだ

キュティ

なになに……

ちなみに世界各地に隠したと言ったが 私も詳しい場所は覚えてない だがこの中に入れたペンダントが 君達の行く先を示すだろう

勇者

要するにこいつが地図ってことか

フェニィ

どうやって示すかまでは書いてないですね

キュティ

まぁ何はともあれ鎧手に入ったし

ルビィ

よかったってことで

勇者

そうだね

勇者

じゃあ早速着てみるか

ルビィ

これでしばらくは安心ですね

勇者

…………

フェニィ

どうしましたか?

勇者

この鎧着れない

キュティ

どゆことだよ

勇者

着れることには変わりないんだけど

勇者

重量が違いすぎる

ルビィ

それは鎧ですから

勇者

そんな問題じゃない

勇者

こう…鉛の塊を背負ってるような

フェニィ

身動きが取れないんですね

勇者

これを着て戦闘なんかは出来なさそうだな

ルビィ

その事について大妖精様が知ってるかもしれないから聞きに行こうよ〜

勇者

そうだね

古の装備を手に入れたが 装備できないのでまた大妖精の元にと 向かうのであった

4ヶ月以内に魔王倒してください

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