冷たい女 サカモトデイズ

ｽﾀｯ…ｻﾞｼｭｯ!

短刀を鞘に収め鞘を腰に着けコート に隠す

タバコに火を付ける

煙を吐き出し2階から飛び降りる

下に降りると私の部下、南雲が居た

血の着いた手袋を外し聞くと彼は胡散臭い笑顔を浮かべながら「もちろん」と 答えた

短刀から手を離し新しい手袋を着け直す

腰に手を回して顔を近づけて来る南雲の首にいつの間にか抜き取った刀を当てる

坂本商店

南雲に連れられるような形で私は 坂本太郎とその奥さん…葵さんが 営んでいる商店に来ていた

坂本）…

太郎は頷きまたカップヌードルを食べ始めた

タバコの火を消し南雲の暇潰しに付き合うと…

花）！！翠桜お姉ちゃんだ！！

花ちゃんが私の足に抱き着いて来て頭を優しく撫でる

葵）あら、翠桜ちゃんいらっしゃい

柔らかく笑う葵さんの笑顔は相変わらず好きだ、惚れるのも頷ける

花）あのねあのね！今日ね！

花ちゃんと視線を合わせる為に座り込み優しく頬を撫でる

花）でねでね！

花）翠桜お姉ちゃん…まだお目目… 痛い痛い？

花）ううん！お姉ちゃんのお目目綺麗だし髪も綺麗だから好き！

花）はやくお目目治るように毎日お祈りしてるの！

花ちゃんの頭を優しく撫で立ち上がる

葵）平和よ〜たまーにちょっと…ねぇ？

葵さんは笑いながら太郎の方を向き 「ねぇ〜」 と圧をかけ、太郎は贅肉を揺らしながら頷いている

葵）本当に困った人よ

葵）全く！

少し喋ってから葵さんと花ちゃんは家の中に入って行った

南雲は腰に手を回して顔を近づけてくる

南雲に冷たい視線を送る

南雲の両頬を掴み顔を引き寄せる

坂本）……そういうな、コレでも抑えている方だ

坂本）翠桜はそういう奴だ

坂本）翠桜に惚れる同期、先輩後輩…全員コイツに締められているからな、そういう奴なんだ

坂本）翠桜は冷たいからな、諦めて他の人にするのがおすすめだ

坂本）あ、葵と花に手を出すなよ

翠桜 年齢 20 所属部隊 order とある人達からは【翠桜】と呼ばれているが「部下」「同期」等々…翠桜の本名を知らない人はコードネーム【桜】として呼ばれている

その左目の下は…誰も見た事がないのだとか…はたまた……消して…【ゼロ】を保っているのか…どっちでしょ〜か♪