ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
櫻
真
鶴重父
鶴重母
櫻
櫻が目を覚ますと、そこは櫻の部屋だった。
櫻
何やら玄関が騒がしい。
櫻が足音を立てないように階段を降りると、両親と誰かの声がする。
???
???
???
鶴重父
鶴重母
鶴重母
櫻
真が櫻の両親に必死に頭を下げている。
それでも首を横に振る両親の後ろから声を掛ける。
櫻
真
櫻
両親が櫻を見る。
鶴重父
そう言い、バタン、と冷たく大きな音を立て扉が閉められる。
ーーーー櫻の部屋ーーーー
櫻
櫻
そう言い、真の前にお茶を出す櫻。
礼を言いながら一口飲んで
真
真
とコップを持ちながら人差し指をピンと伸ばす。
櫻
久々に聞いた幼馴染みの名前に少し驚いたように話す櫻。
真
不思議そうに櫻を見る真。
櫻
櫻
真
驚き、今度お礼しないとなー、と笑う。
そして櫻を見て
真
と問う。お茶を飲む手を止め、真を見る。
櫻
櫻
真
真
思い出したように言い、櫻を見る。
櫻
少し表情が暗くなったが、真は気付かない。
真
真
と頬を緩めて聞く。
櫻
櫻
と呟くように言う。
おぉ、と納得したように見えた真。
しかし
真
苦笑いで言う。
不意を突かれたように瞬きをする。
そして小さく溜め息をつき
櫻
と呆れたように言う。
真
真
少し怒ったように笑い、櫻に向き直る。
櫻
櫻
櫻
表情は変わらず暗いままだが、真はまだ気付かない。
暫く沈黙が続き、突然真が口を開く。
真
真
そう言って櫻を真っ直ぐ見詰める。
櫻
言葉を濁す櫻。
分からない、と口にしようとしたとき、真が被せて笑う。
真
驚き一色の眼差しで真を見ると、何だ?と言いたげに首を傾げる。
櫻
真
櫻
目を逸らし、卓上の一点を見詰める。
暫しの沈黙の後、真が口を開く。
真
少し微笑み、帰るわ、と荷物を取る。
櫻
何かを言おうとしたように手が真に向かう。
真
と振り向いた真に
櫻
櫻
とだけ言い、口を噤む。
真
真
そう笑い、え、と驚いた櫻に背を向ける。
真
真
櫻
真
櫻
他愛もない事を話しながら玄関へ向かい、真を見送る。
ーーーーガチャーーーーパタンーーーー
閉じられた玄関口を暫く眺め、自室へ戻る。
櫻
そう呟き、ふと窓を開けると
真
と明るい声が聞こえてくる。
窓から外を見ると、そこには真が立って手を振っている。
真
そう言って走り出す真に、思わず声が出る。
櫻
真
驚いて立ち止まる真に、小さく手を挙げ
櫻
と告げる。
真が嬉しいような複雑な顔をして、あぁ!と笑顔を浮かべる。
櫻
櫻
その顔は、どこか嬉しそうだった。
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
真
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある
ゆある