入口を通る時に鳴る音が異常に騒音に 聞こえる
全ての音が騒音、耳に響く
青井 凪
鏑木 湊
呆然と立ち尽くしていると、急に背後から湊先輩の音が聞こえる
青井 凪
鏑木 湊
今日は火曜日、本来学校に行っていたら一限目は既に終わっている頃だろう
青井 凪
全ての音が騒音に聞こえる
湊先輩の声も、自分の声も 耐えられないほど耳に響く
考え込んでいると、湊先輩が口を開いた
鏑木 湊
太陽のような明るい笑顔、 それが私に向けられている事に 意外性がある
湊先輩が声をかけてくれるだけで 大丈夫なのではと錯覚に陥る
青井 凪
鏑木 湊
湊先輩がサボりなんてするのだろうか、 休んでいる所をあまり見ないから 心配になる
別に授業についていけない訳でもないし 多少のサボりであれば大丈夫だろう
青井 凪
さっさと病院に行って 薬でも貰おう
『 本当に良いんですか 』
この会話も騒音 何度も断っているのに繰り返し聞かれるのが無駄でしかない
青井 凪
『ご家族の方とまた病院に来ていただくことになっておりますが… 』
青井 凪
『 音過敏症 』
周りの音が全て騒音に聞こえ、 何も無い音が大きく聞える 耳に響く
私の症状は軽いから、放って置けば 治るだろう
これからどうしよう、 イヤホンでも付ければいいのだろうか
青井 凪
明日も、明後日も どこにも行きたくない
ただ、無になりたい
鏑木 湊
呆然と登校してきた私の目に 湊先輩が映る
イヤホンをしてるから何を言っているのかは聞こえない
慌ててイヤホンを外すと、 私がイヤホンをしていることに驚いている様な表情をする
このイヤホンの為だけに貯金を叩いて 買ったのだ
イヤホンを鞄に閉まっていると、 湊先輩が驚いたような口調で言う
鏑木 湊
病気の事は話すべきだろうか、 話した所で特に反応もないだろうけれど
隠しておいて、後から何か言われると困る 適当に受け流してくれるといいのだけれど
青井 凪
青井 凪
鏑木 湊
鏑木 湊
辞めて
そんな事を言われると、
帰りたくなくなってしまう
コメント
3件
何故帰りたくなるんだ……? まさか、夢? 引っ越した後の夢で言われたから田舎に戻りたい~みたいな?←(なに言ってるんだろ)