青井 凪
青井 凪
祖母から、急に連絡が来た
『 あと1週間後に転校する 』
本来であればあと2ヶ月の有余があった、 それが急に早まったのだ
家に帰る気力もない、 考えたくもない
それでも、
こんな夕暮れを見ていると、 あの日の事を思い出させずはいられない
痛い
助けて
そんな言葉が聞こえるはず無かった
家族で田舎の祖母の家に行こうとしていた時、急に車が暴走した
周りに人なんていない、田畑しかない 助けなんて来ない
その事故のせいで私は全てを奪われた、 何もかも
両親共々交通事故で亡くなって、 私だけ生きていた
もし私が助けを呼べていたら
もしここが都会だったら
そんな考えしか頭に思い浮かばなかった
助けが来たのは夕暮れ時、 その時"事故から3時間以上経っていた"と 警察から伝えられた
すぐに助けが来ていたら… きっと助かった そう思わないと怒りをぶつける場所が無い
田舎なんて大嫌いだ
青井 凪
青井 凪
都会に行けば どんなものでも、何でも手に入る
それでも一つ、 手に入らないものがある
『 湊先輩、私は…… 』
『 どうすれば良いんですか 』
コメント
8件
うん
ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙そういう事かぁぁぁぁ.ᐟ.ᐟ そりゃ田舎嫌いになるわぁ、田舎人すくねぇもんなぁ.ᐟ←(口調が……あれ?…) 都会は確かにすぐ気づいてくれそうだわぁ