祐樹
なんか感じね?

祐樹
視線っていうの?

修也
やだこわいぃ

祐樹
おい冗談じゃねぇから

修也
え、まじ?

修也
全く感じ……るぅ!!

祐樹
し!声でけーよ!

修也
とりま走る?

祐樹
いや、ここは気づいてないふりして曲がり角で待ち伏せしね?

修也
どーすんだよ凶器とか持ってたら

祐樹
どんな奴でも奇襲攻撃にはよえーから

修也
一か八かにかけちゃうのね

祐樹
くるぞ…

修也
せーので抑えるかんな

修也
せーのっ

梨々香
きゃっ!!

祐樹
え?あごめん梨々香?

修也
お前何してんの

梨々香
いやこっちのセリフだよ!

梨々香
買い物の帰りに修也たち見つけて追っかけたらこの様よ

修也
見つけても寄ってくんなよ

祐樹
ま、まぁさ、行きたいとこも行けたしついでに俺達送ってくよ

梨々香
いいの?ありがとう!!

祐樹
なぁ、ちょっと言い過ぎじゃねーの?

修也
あれぐらい言わねーとわかんないんだよ

修也
つかさ、あいつ俺達のこと付けてたんじゃね

祐樹
いやそれはねーんじゃね

修也
とりま俺に何かあったら助けに来てね!

祐樹
何も起きねーだろw

祐樹
じゃね、おやすみ

楓
でねー、って聞いてる?

梨々香
え、うん、聞いてるよ

楓
もー、修也のこと見過ぎだから〜w

梨々香
うん、気にな…

梨々香
や見てないよー?

修也
おい視線感じるー

祐樹
お前の事が気になるんだって

修也
キモいからやめてー

祐樹
ひでーなw

祐樹
あれ?なんだこれ

祐樹
盗聴器?

修也
それって声聞けるやつ?

祐樹
そ…うだと思うけど

楓
ねぇどうしたのゴキブリ踏み潰したような顔して

梨々香
えー、なになにー?

梨々香
!!

祐樹
盗聴器入ってたよーみたいなw?

楓
いや笑い事じゃなくない?

祐樹
どーせ修也のファンが俺よく一緒にいるから仕掛けたんじゃねーの?

祐樹
恐ろしすぎなw

梨々香
……

修也
お前気をつけろよ?

祐樹
俺はお前が一番心配w

祐樹
おれ、こっちだから

修也
んじゃ、明日ね

祐樹
(あれ?誰かに見られてる?俺がw?)

祐樹
(それだけじゃない、付けられてる)

祐樹
(どうするべきだ?)

祐樹
(結構近い!逃げるべきか、振り向いて顔を確認するべきか?)

梨々香
あ、祐樹じゃん!

祐樹
梨々香?(流石に偶然ではねーよな?)

梨々香
ちょー偶然だね、今からお茶でもしない?

祐樹
お茶?俺はいいけど、何するために?

梨々香
ちょっと話す事があるの、ここじゃちょっと

祐樹
で、話って何?

梨々香
結構いきなりなんだけど、明日は修也と一緒に帰んないで、修也の家に行かないで

祐樹
家?そんな約束してないけど

梨々香
え、えっと、もし、の話

祐樹
そっか、なんかあんの?

梨々香
明日ぐらい私修也と帰りたいの

祐樹
あー、なんかごめんな、俺空気読めてなかったよな、

祐樹
わかった、

梨々香
絶対…だからね?

修也
なぁ祐樹ー

修也
明日おれの家来ねー?

祐樹
(!!)

祐樹
んー、ごめん、明日は梨々香と帰ってやって

修也
なんで?

修也
約束してないけど?

祐樹
とにかく!!

修也
まーどでもいいけどさ、来てくんない?ちょっと渡したい物あんだよ

祐樹
お前さ、梨々香が可哀想だと思うんだけど?

祐樹
ずっと言えなかったけど俺梨々香が好きなんだよ

祐樹
そんな対応すんなら別れろよ

修也
じゃあ別れる、その代わり明日は来てほしい、

祐樹
え?あぁ、うん、わかった

梨々香
ねぇ修也ー、帰ろー!

修也
無理、

梨々香
なんでー!祐樹も言ってやって!

祐樹
梨々香、ごめん今日だけ修也と帰らせて、

梨々香
今日だけっていつもじゃん

祐樹
今後一切帰らないから!

梨々香
今後とかどーでもいい!!

修也
おい、祐樹、帰ろーぜ

祐樹
あ、うん、ごめんな梨々香

梨々香
絶対にダメって…言ったのに…

修也
わり、用意するからちょっとだけ外で待ってて、

祐樹
用意ってー?(あー、渡し物がなんとかって言ってたな)

祐樹
!!

祐樹
え、梨々香?お前どんだけ俺らの前に現れるん…

祐樹
何それ?

梨々香
えへー、スタンガン

居心地の悪さと身体に痺れを感じながら状況を把握しようとする。
祐樹
ここ…どこだ?

梨々香
ホントおバカさんだね

祐樹
梨々香?お前何し…おい!何縛ってんだよ!!

梨々香
祐樹が言うこと聞かないからだけど?

祐樹
そんなに修也の事が好きか?だったら俺にこんなことしてる暇あったらお前らに愛があるのか確かめに行けよ!

梨々香
お互いに愛が確かめられたら何になるっていうの?

祐樹
そ、それは、好きなようにすれば…いいんじゃねえの

梨々香
好きなように…ねぇ

梨々香
祐樹、好きな人いる?

祐樹
この状況で?

祐樹
……

祐樹
梨々香の事が好きだったよ

祐樹
でも今のお前は好きでも何でもない

梨々香
何で?気絶させたから?縛り付けてるから?

梨々香
私のこと何もわかってないんだね。

梨々香
はっきり言って修也なんてどうでもいいの

祐樹
は?

梨々香
私祐樹の事愛してるの。ずっとね。ずっと見守ってきたんだよ。

祐樹
何言ってんだよ

梨々香
愛が確かめられた2人はどうなるんだったっけ?好きなようにしていいんだよね?

祐樹
違う!!俺はもうお前のことなんか何とも思ってない!!!

梨々香
でも、好きだったんでしょ?それでいい。あとは祐樹の最後が私だけを見ていてくれれば…

祐樹
やめろ、やめろ、、やめろおおぉ!

梨々香
3回言うのはぁ、やっての合図

梨々香
見守ってきた甲斐があったな…

梨々香
だって修也より私の方が幸せでしょ?

梨々香
そろそろ寂しいから私も祐樹のとこに行こうかな。

11月3日。修也の家で、誕生日パーティーが開かれた。
修也
何で俺の家で俺の誕生日パーティーなんだよ

修也
てかなんでこいつらいるんだよ

祐樹
祝ってくれてるのにそれはないよなぁ?

梨々香
ホントだよねー!

楓
ねね、とりあえず乾杯しない?

祐樹
って何も飲み物ねーじゃんw

修也
わりわりー、今取ってくる

祐樹
じゃ、俺も行くよ

楓
その間にトイレ行ってくるー

梨々香
もー、1人にしないでよね、

梨々香
ん?

梨々香
なんか挟まってる

梨々香
「祐樹ノート」?の中に何これ?盗聴器?ま、いっか。

梨々香
え?

よかった場合→気持ちの確認の為にお互いの小指を交換する。
梨々香
(どう言うこと?)

祐樹
お待たせー

梨々香
修也!!

修也
うるさっ、なに

梨々香
付き合って

祐樹
え、、お、おおお!で、修也の答えを…どうぞ!!

楓
えー、なになにあたしのいないところでー!で、もう付き合うの??付き合うんでしょ??

修也
あ、

楓
ええー!!!やっぱりぃ??おーめーでーとー!!!

梨々香
(あぁ、うざいってこういうことか。でもお陰で祐樹を守る事が出来たよ。)

梨々香
(修也。貴方には祐樹は渡せない。7日に心中?ふざけないで。そっちがその気なら私もそうする。祐樹の最後は私で埋め尽くされてなきゃ。邪魔はさせない。)
