???
(セナ。)
???
(セナってば)
声の方に目を向けると
世七
えっ!
世七
み・・・さねぇ?
そこには、死んだはずの美咲が ただ、世七はただ嬉しくて 家族が亡くなったことを知っているにも 関わらず、笑みが
世七
みさねぇ よかった。生きて
世七
今までどこに。。。
美咲
ううん。私、死んじゃってる
世七
えっ!
世七
嘘だ。
だって僕 霊感なんてないもん
だって僕 霊感なんてないもん
美咲
落ち着いてこれはホントなの。
美咲
それよりごめんね。独りにして
美咲
寂しい思いさせて
世七
ごめん。僕のせいで
美咲
ううん。私はセナが生きて
いてくれてよかった。
いてくれてよかった。
意識を戻し、ずっと泣いていた世七。 美咲を見たことで、ホッとしたのか 睡魔が襲う。
世七
(だめだ。)
世七
(ここで寝たら、みさねぇが)
世七
(いなくなる。。。)
お父さん
世七
世七
(お父さん?)
お父さん
世七 側に居てやれなくて
すまない。
すまない。
お父さん
世七 強く生きてくれ
そしてみんなの…………
そしてみんなの…………
お父さん
美咲の……
世七
(なに? 聞こえないよ。)
世七
(なんて言ったの?)
世七
(みさねぇがどうしたの。)
世七
(あ!
父さんお姉さんに会えたんだ。)
父さんお姉さんに会えたんだ。)
世七
(みさねぇ会いに
来てくれたんだ。)
来てくれたんだ。)
世七
(お父さんにも会えた。)
あれからまる2日眠った世七。
世七
みさねぇ!
ぱっと飛び起こる。
美咲
いるよ。セナ。
世七
よかった。
ちゃんといてくれた。
ちゃんといてくれた。
世七
でも みさねぇ ここにいていいの?
世七
みさねぇにいてほしい。
けど 天国行かなきゃ
けど 天国行かなきゃ
美咲
そうだね。
でも、まだいけないかなぁ。
でも、まだいけないかなぁ。
美咲
世七が大好きだから
美咲
もう少し側にいたくて
世七
ラブコン 全開じゃん。
美咲
だってほんとだもん。
美咲
それに……
世七
それに…どうしたの?
美咲
なんでもない。。気にしないで。
それから数日がたち、退院。
そして家に戻ったとき、改めて 家族を失ったことを実感する。
世七
この家 ひとりだと 広いね。。
美咲
………
美咲
そうだ。あの日録画してたやつ
みたいなぁ。セナ。つけて
みたいなぁ。セナ。つけて
世七
えっ!
あれね。
りょーかい。
あれね。
りょーかい。
ショッピングモールの日 美咲に録画してた番組をつける。
世七
みさねぇありがとう。
美咲
ん? どうしたの?
世七
俺が少しでも寂しくないように
してくれて。
してくれて。
美咲
私はセナを笑顔にするために
今 ここに居るから
今 ここに居るから
世七
そういえば病院で言おうと
してたこと教えてよ。
してたこと教えてよ。
美咲
あれは……ほんとになにもないよ。
世七
嘘つき!
世七
みさねぇ 嘘つくとき
すぐ下向く癖あるの
すぐ下向く癖あるの
世七
気づいてないでしょ。
美咲
私のことよく見てくれてる。
嬉しい。セナ大好き。
嬉しい。セナ大好き。
世七
ごまかさない。
美咲
もう いじわるぅ!
世七
で?
教えてよ。
教えてよ。
美咲
私がなんで死んじゃったのか
ちゃんと知りたいの。
ちゃんと知りたいの。
世七
確かに僕も詳しくは知らないや。
美咲
だから あの日の真実を知ること
セナが前みたいに笑えるまでは
セナが前みたいに笑えるまでは
美咲
私は成仏できないんだ。
世七
………………………
美咲
セナ?
世七
みさねぇがいなくなるのは
世七
イヤだ。
世七
でも、みさねぇが成仏できないのは
もっとヤダ。
もっとヤダ。
美咲
ありがとう。。。
世七
じゃぁ 明日 さっそく行ってみよ。
翌日。事故のあった ショッピングモールへ
世七
ぐっちゃぐちゃ
世七
あとやっぱ 辛い…
美咲も表情が険しくなる。
美咲
こんなにひどかったんだ。
世七
そう…だね。
世七があたりを見渡すと 一人 おばあちゃんの姿が
世七
みさねぇ あそこにだれかいる。