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数ヶ月前 協会日本支部内

〈叛逆の徒による協会日本支部襲撃からおよそ72時間後〉

政府軍兵士A

───ニシノ大佐!

西野

?なんだね、捜査官。

政府軍兵士A

施設内の遺体は如何なさいましょうか。

西野

特殊作戦群本部より指令が下されている。本部から派遣される協会員に引き渡すようにとね

西野

誰が見つかっているんだい?少なからず死者が出たようだが

政府軍兵士A

身元がはっきり分かるものは計3名、現時点で発見されております。

政府軍兵士A

あちらの方に安置してあるものは日本支部幹部のジョエル・C・グレイシア、

政府軍兵士A

もう一体は叛逆の徒主導者のアスマ=シンかと。

政府軍兵士A

そのほか2階演舞劇場にてグレイシアの右腕サンチョ・ロレンソらしき遺体が。

政府軍兵士A

他のものより損傷が激しい模様で現在同僚が撤去作業に当たっている所でございます。

西野

…報告に上がっている水卜亜月葉と徒のアリス・エリージェーンは?

政府軍兵士A

アゲハは逃走後地元警察によって死亡が確認されています。回収は困難でしょう

政府軍兵士A

エリージェーンは現状徒が連れ去り弔ったとの見解です。

西野

長々報告感謝するよ。

西野

では、死体の引き渡しについて細かい点は現場監督として同伴している立花氏に聞くといい。

政府軍兵士A

承知しました。大佐はこの後お帰りになられますか?

西野

いいや、まだ見つかっていない資料があってね。あれが流出するとなれば国防局の威信は地へと落ちる。

政府軍兵士A

その資料というのはどういった内容でしょう?

西野

…一端の兵である君にそのような事を知る権限があるとでも思っているのか?

政府軍兵士A

……いえ、
とんでもございません。

西野

…あぁ、だがまあいいか。正式に君の帰属は決定されているしな

西野

──君は先代長官の親衛隊所属だったな、アンダーソン大尉。

アンダーソン

その通りであります。

西野

そうか、宜しい。
話に移ろう。

西野

現在我々が探している資料というのは、国防局・協会双方の連携の下で執行されたミレナリア共和王国変革作戦についてのレポートだ。

アンダーソン

…その作戦でしたら、私も参加した覚えがあります。

西野

君は親衛隊としてよく国防局に尽くしていたようだからな。それでだ、

西野

本レポートは君が仕えていた先代、アレックス・スローン・エルネスタ長官により提出されたものだ。

アンダーソン

それが何故ニッポンに?

西野

写しだよ。国防局本部にもあるのでね。

アンダーソン

それがいかがなさいました?

西野

…敵の手に渡ったかもしれない、とは言っておこう。

政府軍兵士A

…叛逆の徒に奪われたところで彼らに読めるとは思えませんが。

西野

完璧にとは行かなくとも解読することは可能だろうね。

アンダーソン

……でしたら、大変よろしくない状況ですね。

西野

アンダーソン大尉、君は立花禮に会いに行け。

西野

(出来ればベンジャミン少尉も連れて欲しかったが、…それは難しかろうな)

西野

引き継ぎの手続きと国防局の撤退について話を進めて欲しい。その間私は単独で報告書を探す。

アンダーソン

はっ。

西野

全く面倒だ。

ピッ─

西野

……司令官聞こえていますか?

『ああ聞こえている。西野捜査官。 成果はあったか?』

西野

いえ、生憎でしたが何も。

西野

証拠と言えるような小物は多数回収できましたが、例の資料は見つかりませんでした。

『…そうか、残念だな。証拠についてはこちらに送って欲しい』

西野

了解致しました。コマンダー。あの者達の死体は立花禮への引き継ぎでよろしいので?

『構わない。 情報を引き出せない屍に興味は無い。 本来在るべき場所に還してやれ』

西野

ええ、お任せ下さい。

『直ぐにでも取り掛かってくれ、 西野大佐。…コマンダーアウト』

━━━━━━━━━━━━━━━━

アンダーソン

立花様。遺体の運び出し準備が整いました。直ぐにでもお運び頂ける状態です

清掃も含めてご苦労だったな。これで君たちとの仕事も一区切りか

アンダーソン

そうなります。
…我らの国防局への帰属について進言して下さったとお伺いしました。

あぁ、そのことなら礼には及ばないさ。

あの決定はあなた方の上によるものだし、この国にあなた方がいる必要性も以前と比べ低くなったからな。

……今もなおこの呪われた世界で騒乱は終わらない。

それを終わらせるのがあなた方国防局の仕事だろ。
これからは再びそれに専念してくれ

アンダーソン

はい。感謝致します。

…それにしても、妹も成し得なかった"逃亡者"を始末できたあなた方との最後の仕事がこれとはな。

アンダーソン

………あの事はまぐれです。向こうに病のハンデが無ければ、勝っていたのはあやつでしょうね

…謙虚なんだな。
──当局はもう時期撤退するんだろう?

アンダーソン

少なくとも私とベンジャミンはルクセンブルク本部へと異動となります。

アンダーソン

東日本・西日本の国防局に関しては未だ撤退命令が出ないようですので…───

これからはそこと関係を……か。

(……東の祇園寺さんはいいが、正直西野家の人は気が滅入るな)

ま、あなた方には本当に助けられたからな。もしこっちに戻ってくることがあれば1杯がてら寄ってくれ。

アンダーソン

是非そうさせていただきます。ベンジャミンもきっと喜びますよ

はは、そうだといいな。

不在着信

不在着信

!すまない、上の妹から着信が来てしまっていた。
これで失礼するよ

アンダーソン

あとはお願い致します、
仮支部長。

…それじゃあ。
どうもありがとう。

潜入2日目 PM23時頃 協会ロシア支部 協会員寮

フラン

───あ!おかえり。
一日ご苦労さまだね

…ちゃんと疲れました。
でもこの程度ならアイツに夜通し連れて回られた時よりかはマシです

フラン

ぁははは、、、
初日のお船でね……あれは災難だったよね………

ところで、アイツどこなんですか?流石に迷子になった訳じゃないですよね?

フラン

ん……あたしも見かけてないかも。別の場所に行かされてたからねあの子は…

フラン

まあ、まさか迷子になるとかはないでしょ!
明日からが正念場だし、先寝よっか!

(ほっとけないんだよな……。何かのトラブルじゃないと良いけど)

日晴

迷子だぁぁーーー(;´༎ຶД༎ຶ`)

日晴

助けてよぉトラクターさん~~~……(泣)

日晴

というかアンタ敵!?
味方!?…敵?!?!

『["スペクター"だ。お前の脳味噌はニワトリに食われたのか。 あと、味方だと思え。]』

日晴

わーったよごめんて!スペクターさんなんだろ…!?

日晴

何の用で電波ジャックして来たか知らんけど俺を帰らせてくれたりするー……?

日晴

怖ぇよここ…危なそうな草もいっぱいで……

『[それは後で説明できる。こちらが聞きたいことを話してくれたらお前を帰らせる事も善処しよう。どうする]』

日晴

……なら…あの……お願いしたいっす…………‪( •̥ •̥ )

『[交渉成立だな。…そうだな、 お前達、協会日本支部で散々暴れてくれたそうじゃないか。]』

日晴

んぬぅ……たしかに色々あったけどね!?仕方なかったって言うかさぁ…

『[言い訳を聞きたくて連絡した訳じゃないのだが。……まあいい、 それよりも聞きたいことがある。]』

日晴

はい!なんですか!

『[お前達はあの資料を持っているか? ───ミレナリアの真実について書かれた報告書を。]』

日晴

……………ぇえ…?

日晴

知らないです……。ただ俺たちはそのミレナリアって場所…国?を目指してて、

日晴

その途中でここに来ただけだから、俺はそんなもん知りません…

『[……そうか。なら、それでいい。]』

『[お陰でその件を報告できる。 感謝する。]』

日晴

えっちょっと!報告って誰にだよ!?俺どうすりゃいいんだ!?

『[将軍だ。…詳しいことは後日話す。 また連絡する。]』

『[兎に角今はさっさと戻れ。道案内はソイツが務める。ついて行け]』

プツッ───

日晴

えねぇスペクターさんー!?おーい!?

日晴

うぅ……何がなんだかさっぱりだよまじで…、

クルルーッ

バサッッ

日晴

待って待ってフクロウくんー!?置いてかないでええッ!?!?!

───『ミレナリア共和王国の秘匿工作及び、千年王国化計画進捗度報告書』?

…聞いてないぞ。いつどこで手に入れたんだ、牧

……日本支部の資料室で、
戦闘前に見つけました

お嬢様に預けるつもりでしたが、…あんな事になったばかりに渡せじまいになっていました。

……それ読んだか?
なんて書いてる。

…1997年に作られた文書です。まだ全ページに目を通してありませんが、

──【ミレナリア事変】の真相について、少し分かったと思います。

牛タンつくね

おつかれぴーぷる。

牛タンつくね

なんか色んな人達がひとつなぎの大秘宝探してるみたいで大変そうですね🙂

牛タンつくね

禮兄はどうやらぶぶ漬け食べさせてきそうなメガネさんが苦手のようです。
どんまい。

牛タンつくね

次回予告!(多分)

→🍦🍦

マフィア物語Ⅲ -白魔の哮り、黎明の泪-

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