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私ができることを、一つずつ。

第1話 - VTuber

2025年10月31日

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#不登校

#配信

#推し

星野せいら

私は、普通の高校生三年生

ーでは、なかった。

私は、不登校だ。

高校一年生までは、普通に学校に行けた。

でも、今は行けない。

「行きたくない」ではない。

「行けない」んだ。

家族にも、この気持ちをわかってもらえないー。

私も、うまくわからない。

私の妹の椿は、勉強も運動も出来る高校一年生。

だから。私は親に見放される。

椿もこう言っていた。

「こんなお姉ちゃんだったらいらなかった。」

だから私の居場所なんてこの家には、ない。

私が学校にいけない理由を家族は知らないから。

私がいじめられていたから学校に行けなくなったなんて

言うのが恥ずかしかったから。

どうせ、言っても意味はないから。

「私だっていけるんだったら学校に行きたかった」

もうそんな風に考えようとは、思わなくなった。

そんな私にも、ひとつだけ生きがいがある。

それは、ブイチューバ―の雪山　真白ちゃんの配信を見ること。

真白ちゃんは、私と同い年のブイチューバー。

真白ちゃんの配信では、真白ちゃんもリスナーもとてもやさしい。

私のゆういつの居場所はネットだ。

最初は、私の居場所なんてないと思ってた。

だけど、真白ちゃんは、こういってくれた。

「誰だって、辛いことだってあると思う」

「でも、私はみんなの味方だから。」

私は、家族に言われたことがなかった。

「味方」と思ってくれる人がいるということが無性に嬉しかった。

その日から、私は真白ちゃんの配信を見るようになった。

秋田　紬

あ…。配信、始まる。

雪山　真白

こんにちは！
配信に来てくれてありがとう！

雪山　真白

今日は、雑談と質問コーナーをするから見ていってね！

リスナーA

「楽しみです！」

リスナーB

「楽しみ～！」

秋田　紬

「楽しみです！」

雪山　真白

ありがとう！
では、質問NANAMIさんからです。

NANAMI

最近友達が無視してきます。

NANAMI

他の友達も、私の方を向いてひそひそと何かを話しています

NANAMI

学校が少しいやになってしまうときがあります。

NANAMI

真白ちゃんはもし私みたいな状況になった時、どうしますか？

雪山　真白

私はね、ブイチューバ―を始めた理由は、
そういういじめにあっている子が少しでも元気になれるようにやっているの。

雪山　真白

私が高校一年生の時なんだけど…。
その時、NANAMIさんのように、話しかけたら無視されたの。

雪山　真白

でも、その時に初めて会った女の子が
話しかけてくれた。

雪山　真白

その時、私は救われた。
だから、みんなが辛くなった時に私がそんな存在になるために

雪山　真白

私は、ブイチューバ―になったんだ！

雪山　真白

だから、NANAMIさんも、本当に
一緒にいて楽しいと思う友達を作ってほしい！

NANAMI

「ありがとうございます！」

NANAMI

「少し、明日学校に行ってみたいと思います！」

秋田　紬

真白ちゃんも、そうだったんだ…。

秋田　紬

真白ちゃんは、立ち上がっているのに…。
私は…。

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星野せいら

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