ピンポーン
中山
中山
中山
午前十時十八分
インターホンが鳴った。
きっと、頼んでいた物が届いたのだろう。
嬉しい。
中山
中山
中山
ルンルンとしながら、俺は
インターホンを見た。
…が、
中山
中山
それは、 宅配人では、なかった。
ネクタイなどは身につけていない。
ただ、白のロングTシャツを身につけた
センター分けの知らない男性だった。
少し、恐怖を感じた俺は、
インターホンには出ずに
鳴り止むまで、そのままにしていた。
中山
中山
中山
中山
中山
翌日
中山
ピンポーン
中山
中山
中山
インターホンを見た。
インターホンには、昨日のやつがいた。
中山
中山
時刻、午後一時六分…
昨日とは、違う時間で来やがった。
中山
だが、俺は
“好奇心”という、ものがあった。
「今ここで、出てみたらどうなるのだろう?」と。
中山
緊張感もありながら、俺は 唾を飲み込み、
インターホンに出た。
中山
中山
何も喋らない。
なんだ、イタズラか。
そう思っていると…
相手は口角を上げ、 じーっと見つめてきた。
怖くなった俺は、 そのままインターホンの「終了」と 書かれているボタンを押した。
中山
中山
中山
不気味だ。
だからこそ、管理人に聞いてみた。
管理人
中山
中山
中山
管理人
管理人
中山
中山
中山
中山
管理人
管理人
中山
管理人
管理人
管理人
中山
管理人
管理人
管理人
管理人
中山
中山
管理人
管理人
管理人
中山
中山
管理人
中山
管理人
中山
管理人
中山
同じマンションなら、本人に聞くべきだろう。
なぜ…あんなことをしたのか。
怖いけど、聞くしかない。
4階の…
中山
中山
中山
中山
ドアが開いていた。
中山
まるで、「おいで」と 言っているようだった。
中山
怖い。
けれども、やっぱり… 好奇心が勝ってしまう。
行こう。
中山
中山
中山
中山
中山
……え。
中山
中山
中山
本も、服も、 とにかく…色々と散乱していた。
ゴミ袋も沢山…。
中山
中山
中山
中山
中山
恐る恐る、どかす。
中山
驚きのあまり、声が出ない。
…俺が見たのは……
人の遺体だった。
中山
中山
なんで、なんで…
遺体が?
まさか…山田さんが?
中山
中山
山田さん
中山
中山
中山
山田さん
山田さん
山田は、遺体をチラッと見た後、
中山を見た。
山田さん
中山
中山
中山
ダッダッダッ
ダッシュし、この場から逃げた中山。
山田さん
早く、早く…
早く、行かないと…
中山
そして、俺は…
あのマンションから離れ、
違うマンションへ引っ越すことにした。
あれは、なんだったのだろうか。
山田さんがやったのだろうか?
…いや、そんなことは…考えなくていい。
考えるのは…無駄な気がしたから。
時刻、午前九時三十四分
小鳥が鳴いていて、
清々しい朝。
中山
中山
中山
中山
ここに引っ越してから、一年が経つ。
中山
中山
その時、玄関からだった。
ピンポーン
中山
中山
中山
そのまま、ガチャッとドアを開けた。
そして…
俺は今、思い出した。
インターホンを 確認していなかったことを。
中山
山田さん
山田さん
山田さん
山田さん
中山
山田さん
ぎゅっ
中山の両手を握る
山田さん
「中山さん」
コメント
7件
山田さんが中山さんBIGLOVE過ぎてヤンデレに成ったんだって現実逃避をしても良いのだろうか しなかったら次あの遺体のようになるのは中山さんなのかも…
きゃーーー!!ヒトコワだーーー!!好きーーーー!! 結局、中山さんが見た人の遺体は誰だったんだろう 次は中山さんが狙われたりするのかな…
好奇心は身を滅ぼすとは言うけれど、本当にその通りだってことがわかった…忘れてしまうことも、人間らしいね…