TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ピンポーン

中山

あ。

中山

インターホン!

中山

宅配か?

午前十時十八分

インターホンが鳴った。

きっと、頼んでいた物が届いたのだろう。

嬉しい。

中山

ふんふん♪

中山

バイトで稼いだ金で、買った靴!

中山

楽しみだなぁ。

ルンルンとしながら、俺は

インターホンを見た。

…が、

中山

……

中山

誰だ?

それは、 宅配人では、なかった。

ネクタイなどは身につけていない。

ただ、白のロングTシャツを身につけた

センター分けの知らない男性だった。

少し、恐怖を感じた俺は、

インターホンには出ずに

鳴り止むまで、そのままにしていた。

中山

鳴り止んだ…

中山

なんだったんだろう。

中山

…まぁ、気にしちゃだめだよな!

中山

うん!

中山

宅配、早く届かないかなー

翌日

中山

いただきまーす!

ピンポーン

中山

…またインターホン?

中山

なんだよ、もぉ〜…

中山

人が飯食おうと思ってる時に…

インターホンを見た。

インターホンには、昨日のやつがいた。

中山

……

中山

は?また昨日のやつ?

時刻、午後一時六分…

昨日とは、違う時間で来やがった。

中山

……

だが、俺は

“好奇心”という、ものがあった。

「今ここで、出てみたらどうなるのだろう?」と。

中山

……っ

緊張感もありながら、俺は 唾を飲み込み、

インターホンに出た。

中山

あのー、なんですか?

中山

勧誘なら、お断りなんですけど…

何も喋らない。

なんだ、イタズラか。

そう思っていると…

相手は口角を上げ、 じーっと見つめてきた。

怖くなった俺は、 そのままインターホンの「終了」と 書かれているボタンを押した。

中山

なんなんだよ、あいつ…!!

中山

……はぁ…

中山

気味が悪い…さっさと飯食お。

不気味だ。

だからこそ、管理人に聞いてみた。

管理人

インターホンを鳴らしてくる男性?

中山

はい!

中山

そうなんです…

中山

昨日も鳴らしてきて…

管理人

……へぇ、なるほど。

管理人

見た目は?どんな感じだったの?

中山

…見た目ですか?

中山

えーっと…

中山

確か、白のロングTシャツを身につけていて…

中山

髪型は…なんというか、センター分けでした。

管理人

…うーん、

管理人

“山田さん”かなぁ…?

中山

…山田さん?

管理人

このマンションに住んでる人だよ。

管理人

でも、最近…彼の顔を見てないねぇ。

管理人

何かあったのかねー?

中山

……。

管理人

…もし、その人が山田さんなら…

管理人

……

管理人

こういうことを言うのもあれだけど、

管理人

関わらない方がいいよ。

中山

…?

中山

何故ですか?

管理人

……いや、ねぇ?

管理人

なんか、彼…“精神病”とか持ってるらしいからさ。

管理人

何かしてきたら…怖いからね。

中山

……。

中山

あの、管理人さん。

管理人

中山

…山田さんは、何階のどこに住んでますか?

管理人

え?4階の…エレベーターから出て、2番目だけど…

中山

なるほど、ありがとうございます。

管理人

えぇ?うん。

中山

……

同じマンションなら、本人に聞くべきだろう。

なぜ…あんなことをしたのか。

怖いけど、聞くしかない。

4階の…

中山

えぇと、ここか…?

中山

怖いけど、インターホンを…

中山

──って、

中山

あれ?

ドアが開いていた。

中山

……なんでだ?

まるで、「おいで」と 言っているようだった。

中山

……。

怖い。

けれども、やっぱり… 好奇心が勝ってしまう。

行こう。

中山

ここが、山田さんの……

中山

…って、生臭い…なんの臭いだ…?

中山

吐き気が…

中山

本と服が散らかってる…

中山

部屋も、暗いし……

……え。

中山

なっ……

中山

なんだ…これ…

中山

ごちゃごちゃしてる…

本も、服も、 とにかく…色々と散乱していた。

ゴミ袋も沢山…。

中山

中山

本当に、何があったんだ…

中山

!…あれ、あそこ…なんだか赤いような…

中山

……散乱している物に埋まってるような…

中山

っ…

恐る恐る、どかす。

中山

……っ

驚きのあまり、声が出ない。

…俺が見たのは……

女性の遺体だった。

中山

あっ…

中山

あぁ…っ

なんで、なんで…

遺体が?

…それに、少し…見覚えのあるような……

まさか…山田さんが?

中山

……山田さんは…いない?

中山

…帰るしか…

山田さん

中山さん?

中山

っ!?

中山

あっっ、ぇ……っ?

中山

…山田、さん…?

山田さん

…はい!

山田さん

山田です。

山田は、遺体をチラッと見た後、

中山を見た。

山田さん

……どうかなさいましたか?

中山

……っえと…

中山

その……

中山

す、すみませんでしたぁ…!!!!

ダッダッダッ

ダッシュし、この場から逃げた中山。

山田さん

……。

早く、早く…

早く、行かないと…

中山

はぁっ、はぁ…!!

そして、俺は…

あのマンションから離れ、

違うマンションへ引っ越すことにした。

あれは、なんだったのだろうか。

山田さんがやったのだろうか?

…いや、そんなことは…考えなくていい。

考えるのは…無駄な気がしたから。

時刻、午前九時三十四分

小鳥が鳴いていて、

清々しい朝。

中山

んん〜!

中山

久々に九時頃に起きたなぁ…

中山

ま、バイトは休みだし…

中山

いっか!

ここに引っ越してから、一年が経つ。

中山

そういえば…

中山

前のマンションにいた
山田さんに聞くの、忘れてたな。

その時、玄関からだった。

ピンポーン

中山

…ん。

中山

誰だ?

中山

はーい

そのまま、ガチャッとドアを開けた。

そして…

俺は今、思い出した。

インターホンを 確認していなかったことを。

中山

…え?

おはようございます。

昨日、引っ越してきた隣の

──って、あれ?

山田さん

中山さんじゃないですか。

山田さん

奇遇ですね!

山田さん

僕も、引っ越したんですよ。

山田さん

色々と、めんどくさいことになってしまったもので…

中山

……っ

山田さん

…ですが、

ぎゅっ

中山の両手を握る

山田さん

これからは、仲良くしましょうね!

「中山さん」

思いついたものを書く

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

51

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚