部活で疲れた主
部活で疲れた主
部活で疲れた主
部活で疲れた主
部活で疲れた主
さとみくんの勉強机の椅子に座ると、さとみくんのお母さんは 小さな声で話し始めた。
子供の頃からずっと、心臓を患っていたこと。
中学三年の三学期に症状が悪化し、高校へは行かず 病院で闘病生活を送っていたこと。
そしてー最後まで僕の名前を呼び続けていたこと……。
僕は知らない。知らなかった。
さとみくんが苦しんでいたことも、病気と闘っていたことも。
何一つ、知らなかった。
さとみ母
手渡されたのは一冊のノートだった。
古い装丁の、分厚いノート。
ころん
背表紙に金の文字で『 Diary 』と書いてある。
さとみ母
さとみ母
ころん
僕が持っていたほうがって、どういう意味……?
さとみ母
ころん
さとみ母
寂しそうに笑うさとみくんのお母さんに、 僕はなんて声をかけていいのかわからなかった
受け取った日記帳を大事に抱えて、僕は小さく礼をして 迎えに来てくれた莉犬くんの元へ向かった。
莉犬
ころん
莉犬
莉犬
ころん
莉犬くんと共にさとみくんの棺へ向かう。
棺の中には、あの頃よりも少しだけ大人びた雰囲気のさとみくんがいた。
ころん
抑えきれず涙が溢れる。
そしてようやく理解する。
ーああ、本当にさとみくんは…死んだのだと。
ころん
莉犬
ころん
ころん
顔を上げると、遺影の中でさとみくんが微笑んでいるのが見えた。
部活で疲れた主
ころん
莉犬
部活で疲れた主
ころん
部活で疲れた主
莉犬
ころん
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