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孤独な蝶は愛を拒む。

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孤独な蝶は愛を拒む。

3 - 蝶と悪魔の御遊び。

♥

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2021年02月08日

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エーミール

ふむ……この間の総統閣下様のお言葉……
どういう意味でしょうか……?

私は一人、大学から少し離れた森の中で本を読んでいた。

そして、ふと思い出したのだ。 数日前の総統の言葉を

「本当に生徒達が大切ならば早くこちらに来た方が良い」

エーミール

……ほんと、あの人は何を考えているかサッパリです。

昔から散々、彼の不可解な行動、言動に振り回されてきた… 流石にもうそろそろ疲れます。考えるのを辞めましょう。

エーミール

……余計な事をしないといいのですが……

そうして、私はまた読書に戻る……

はずだった。

本に目を落とそうとする私を止めるかのように、携帯が鳴り出す。

今、鳴っているのは仕事用……つまり、大学の携帯だ。 この携帯は滅多なことがない限り、あまり鳴らない。 つまり、大学に何かあった事は火を見るより明らか。

エーミール

……まさか……ね

私は恐る恐る、携帯の画面を開く

教授

不在着信

不在着信

教授

不在着信

不在着信

教授

不在着信

不在着信

教授

不在着信

不在着信

教授

エーミール教授!エーミール教授!

エーミール

どうされましたか?!

教授

ニュースを御覧になってないんですね?!今すぐ御覧になって下さい!

エーミール

わ、わかりました!

そうして、私がネットニュースを確認しようとした次の瞬間

エーミール

!今すぐそちらへ向かいます!

教授

は、はい!

走れ

走れ!

私は、森から出て、急いで大学へと続く道へと走りました。

そして、上り坂を上り、ふとした瞬間に足を止めました。

……嘘だと信じたかった…そんな現実が………… 目の前に突き付けられるように…… 視線に飛び込んできたのは____

大学がある方向から立ち上る……大きな炎と煙

エーミール

あぁ、う………そでしょう?

エーミール

ど、どうして……!

ただただ呆然と、目の前の炎を見つめ、原因を探る。

「本当に生徒達が大切なら早くこちらに来る方がいいゾ」

エーミール

ッ!まさか!

「グルッペン……が?」

無意識のうちに小さく呟く。返答など、ある訳が…___

グルッペン

どうした?呼んだか?エーミールよ。

エーミール

ッ?!

そこには、新しく玩具を買い与えられたような無邪気な顔で笑う、 恐らく、今回の元凶である総統閣下様が佇んでいる。

エーミール

……貴方……なのですか?

グルッペン

「あそこを爆破させたのは」…残念ながら、私ではない。

エーミール

……ですが、少なくとも貴方が元凶でしょう?

グルッペン

いや、違うゾ?

エーミール

……

グルッペン

私は確かにあの時
「本当に生徒達が大切ならば早くこちらに来た方が良い」
と警告しただろう?

グルッペン

それを無視したのはお前だろう?エーミール

エーミール

……はっwどうしてそこまでして私が欲しいんです?

エーミール

私の代わりなど、いくらでもいるでしょう?w

グルッペン

……ふむ……

グルッペン

それも少し違うな……

エーミール

は?

グルッペン

俺が欲しいのは紛れもない”エーミール”自身だ。

エーミール

……

グルッペン

偽りのお前など要らん。

エーミール

……ふっふふwあははははwww

エーミール

なんだ、気付いてたんですか?グルッペンw

グルッペン

当たり前だ。むしろ、気付かない方がおかしい。

エーミール

ふふwはぁ〜……そうですかぁ……なるほど。

エーミール

「大学が理由でこちらに来ないのなら、大学を破壊すれば良い」

エーミール

って訳ですかw

グルッペン

そう言うことだ。さて、エーミールよ

エーミール

はい?

グルッペン

さぁ、我らが軍に来るがいい!

エーミール

……あ〜…こんな事されたら…

グルッペン

エーミール

徹底的に逃げたくなるやないっすかw

グルッペン

っはw全世界を巻き込んだ鬼ごっこという訳かw

エーミール

次、捕まった時は大人しくあんたの仲間になってやりますよ

グルッペン

言ったな?

エーミール

えぇ、教授に二言はありません。

グルッペン

ふふwよろしい!その話、のってやろう。

エーミール

では、そうと決まれば私は……失礼しますね。

そう言い、私は崖から身を投げた____

孤独な蝶は愛を拒む。

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