友達なんて。いらない。
人間関係なんて。
佳蓮
……私は。
佳蓮
料理だけでいい
料理だけが。私の中にあった
なのに
楓
姉ちゃん
楓
ごめん
佳蓮
…?、なんの話_____
ゾム
よ~!
ロボロ
なんかごめんな
佳蓮
なっ……?!
佳蓮
帰って。!
ゾム
いやや!俺は帰らん!
佳蓮
なんでよ!
佳蓮
もう私の邪魔をしないで……。
ゾム
っ……。
ロボロ
……。
ロボロ
料理の本?
佳蓮
……料理。好き…だから。
ロボロ
へ~、何作れるん?
佳蓮
……おかし。
ゾム
えっ!食いたい!
佳蓮
え、やだ!
ゾム
なんで!?
佳蓮
普通にいや!
ゾム
はっ!?
佳蓮
あと、
佳蓮
不味いって思われたくない。
ゾム
そんなわけないやろ!
ロボロ
おん、俺も思わんと思う
楓
そう言うと思って。
楓
…これ姉ちゃんが作ったクッキー
ゾム
えっ!食べる~!!
佳蓮
待ってやめて!!
ロボロ
いただきます。
佳蓮
ねぇ!
ゾム
……ん。
佳蓮
っ……。
ロボロ
うま。
ゾム
えぇなにこれちょーうまい!
ゾム
店のよりも美味いんちゃう!?
佳蓮
っ……ほんと、?
ロボロ
自信持ってええと思う。
佳蓮
……。
佳蓮
良かっ…た。笑
2人の言葉が救ってくれた
ゾム
ほら!こっち!
佳蓮
ちょっと……速い!!
ロボロ
なんで神社、?
ゾム
ふーん。それはな~~~!
ゾム
佳蓮が元気に学校に来れますように!!!
佳蓮
っ……!
ゾムはあの時 私の前で、神社にそうお参りした
逃げてるのは私だけなんだ。
男性
この神社はすごく綺麗だよね~
男性
ですよね!
佳蓮
?!(男性……!)
佳蓮
……っ。
ロボロ
……
ゾム
……。
ゾム
あー!見て佳蓮!絵馬があるで!?
ロボロ
ホンマやな
ロボロ
俺らも書くか??
佳蓮
え、絵馬?
ゾム
ほら!
ゾム
書かん?!
佳蓮
……書く。かも。
あの日もきっと
別で来てた男性を 気にしないように
気を向かせてたんだって。
佳蓮
エマが知らなかったのは。多分1年の頃はクラスが違かったから分からなかっただけだと思うけど。
佳蓮
ちゃんと登校出来たのは
1年の夏から。
1年の夏から。
エマ
そうだったの。
佳蓮
楓に言われる前から。
佳蓮
私は2人がいるから男性と接することが出来る。
佳蓮
そんな事は知ってた。
ゾム
佳蓮……。
佳蓮
でも、完璧に克服したって訳じゃないから。
佳蓮
私なんかがマネでいたらって。
楓
そんなことないと思う。
佳蓮
楓。
エマ
はい!エマもそう思います!
佳蓮
…エマまで。
エマ
だって佳蓮ちゃんすごく楽しそうだよ!
エマ
舞台裏から2人をみてる姿!
エマ
毎回見てる私なら分かる!
あ の 笑 顔 は 本 物 !
エマ
やりたいことに我慢はいらないんじゃない?
エマ
だって佳蓮には優秀な2人がいるでしょ?笑
佳蓮
……。
ロボロ
せや。文化祭の日
ロボロ
俺らを席から見守っててや
ゾム
佳蓮にとって
最高の特等席やで!
最高の特等席やで!
佳蓮
……っ。わかった。