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朝を告げる音は、 今までで一番、冷たく感じた
アナウンス1
扉が、次々と開く
ガチャリッ
バタンッ
ガチャッ
カチ……
ガチャッカチッ
ガチャッ
バタンッ
重たい足取りで、 リビングに集まる顔ぶれ
ころんは、 無意識に人数を数えていた
……一人、足りない
視線が、 自然とある場所に向く
——じゃぱぱの席
空いている
莉犬
沈黙。
誰も、 すぐには答えなかった。
えと
ジェル
止める暇もなく、 ジェルが部屋を出る。
数秒。 いや、数十秒。
廊下の奥から——
ジェル
低く、 喉を詰まらせた声。
全員が、立ち上がる。
扉の前。 開いたままの部屋。
ベッドの脇に、 崩れるように倒れた、
そこにいたのは——
じゃぱぱ。
じゃぱぱ
呼びかけても、 返事はない。
アナウンス2
じゃぱぱ
……やっぱり。
“三人、動いた”
その結果が、 これだ。
莉犬
その一言に、 全員がはっとする
えと
さとみ
ころんの脳裏に、 昨日の言葉が蘇る。
【一番静かな人を、見ろ】
そして、 昨夜、聞いた声。
——「三人、だ」
ジェル
ジェルが、 じゃぱぱの手元を指す
床に、 小さく折られた紙。
ジェル
拾い上げる。
そこには、 乱れた文字で——
【夜、廊下で “二人”を見た】
【一人は、はっきり分かった】
【もう一人は—— 足音だけ】
……二人?
じゃあ、 “三人目”は……?
ななもり。
一瞬。
空気が、 さらに冷える。
さとみ
えと
全員の視線が、 自然と交差する。
三人、動いた。
二人は、見られた。
残りの一人は—— 見えない場所にいた。
つまり。
——“見てた側”。
端末が、 同時に震えた。
【昼の議論を開始してください】
【真実は、 すでに動き始めている】
じゃぱぱの席は、 もう、埋まらない。
そして。
疑いは、 確実に—— 誰かへ向かって、動き出していた