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後鳥羽上皇
私の名は尊成。
後鳥羽上皇
後世、後鳥羽上皇と呼ばれる者だ。
作者
「天神様と後鳥羽上皇様」企画は全部で2回を予定しています。
作者
今回、第1回は後鳥羽上皇様と天神様こと菅原道真公の共通点について話していこうと思います。
後鳥羽上皇
まず、私と菅公(菅原道真)がそれぞれ生きていた時代について説明していこう。
天神様は845-903年
後鳥羽上皇様は1180-1239年
作者
実に300年の差がありますね
後鳥羽上皇
これだけを見ると、全く関わりの無いように思える私達だが、実はとても深く関わっているのだ。
天神様(菅原道真)
ここからは私も説明しよう。
天神様(菅原道真)
まず、関係の1つ目は
天神様(菅原道真)
小倉百人一首に二人とも和歌が収められているということです。
後鳥羽上皇
私の歌は「ある時は人を愛おしく思い、また恨めしく思う。面白くない世の中を色々と思い悩む私だから。」という和歌だ。
天神様(菅原道真)
私が詠んだのは「此度の旅は急いで発ちましたので、捧げるぬさを用意することが出来ませんでした。しかし、手向山の美しい紅葉をぬさとして捧げますので、どうかお心のままにお受け取り下さい。｣という歌です。
作者
どちらの歌も、とても素晴らしい和歌です。
作者
関係の2つ目…それは、
作者
二人とも和歌を詠むのがとても上手かったということです。
後鳥羽上皇
関係の3つ目…それは、
天神様(菅原道真)
命日が近いということです！
天神様(菅原道真)
私が死んだのは3月26日。
後鳥羽上皇
私が死んだのは3月28日。
作者
2日違い！これは深い関わりだといえます！
作者
そして４つ目の共通点は…？
後鳥羽上皇
私も菅公も神様として祀られているということだ。
天神様(菅原道真)
私は藤原氏の策略により左遷されてしまいました。
天神様(菅原道真)
しかし、その8年ほど後、京では異変が相次ぎます。
天神様(菅原道真)
それらは全て、私の祟りだと言われました。
天神様(菅原道真)
その為、私は今や全国にある「天満宮」に、学問の神様として祀られることになったのです。
後鳥羽上皇
私も神様として祀られている。
後鳥羽上皇
承久の乱において敗北し
後鳥羽上皇
私は隠岐に流罪となった。
後鳥羽上皇
その後、私の子孫たちの代わりに天皇となった者が相次いで死んでしまう。
後鳥羽上皇
その為、私が祟っていると言われ、水無瀬神宮等の神社に祀られている。
作者
2人はとても境遇が似ていますね！
天神様(菅原道真)
そうですが…私達は祟って等おりません。
天神様(菅原道真)
藤原氏への天罰は、自業自得だといえましょう。
後鳥羽上皇
その通りだ。仮にも天皇であった私を罪人扱いするなど、許されることではない。
作者
このように、2人とも「神様」であるということが、４つ目の共通点です！
作者
そして5つ目は…？
天神様(菅原道真)
私はそのことで有名ですが、後鳥羽上皇のことは今ではあまり知られていませんね。
後鳥羽上皇
そうなのだ。
後鳥羽上皇
私も実はそうであったのに。
天神様(菅原道真)
そう、私達の5つ目の共通点は、「二人とも凄く頭が良かった」ということです。
後鳥羽上皇
菅原道真公は学問の神様であるから有名だが、
後鳥羽上皇
実は私も生前はとても優秀だった。
作者
2人とも学問に秀でていました。
作者
頭が良くなりたい人は、2人の祀られている神社に行ってみるといいかもしれません。
作者
最後の共通点。それは…
作者
二人とも、とにかく真っ直ぐで誰よりも国のことを想っていたということです。
作者
これは、私の個人的な見解なので他の方から見れば違うかもしれませんが、
作者
二人とも、日本を少しでも良くする為に、自分に何が出来るかを日々模索していました。
作者
その結果、最期は左遷先や流罪地で寂しく迎えることになってしまったのです。
最後までお読みいただきありがとうございました
菅家紅葉さん、
こんな素敵な企画をありがとうございました。
第2回も必ず書きますので、
どうかおつきあい下さい
作者
第2回は「2人が現代にタイムスリップしたら…？」を書く予定です。
作者
ありがとうございました
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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