Destruction and Creation

るいとは時計を見る。

腕時計が10:30を示した頃、壁掛け時計を銃で破壊した。

ﾊﾞﾝｯ

ガチャ

彩葉、スライド、里苗 ｢普通に呼べば来ますってば！！！｣

毎日毎日物を壊して人を呼ぶるいとであった。

るいとは情報室で作業をしていた蒼とゆうに声をかけた。

るいとが目にした投稿はこのようなものだった。

『この戦争、エルトアラ同盟でも炎雷同盟でもない第3勢力のせいで起きたらしい』

『なにそれ、その勢力のせいで平和が奪われたってこと？』

『そうなるよね』

『第3勢力ってなんだよ』

『知らない』

『軍隊さーん！二大勢力で争ってる場合じゃないですよー！』

『国王様達早く気付かないかな…』

エデン教徒、なのですか──

ゆうは蒼の部屋に来た。

蒼は、過去の事だとすぐに察した。

ゆうはゆっくり語りだした。

ゆうはその時のことを思い出し、目に涙を浮かべた。

そんなゆうを蒼はそっと抱き締める。

ゆうは思いっきり泣いた。

7年分の思いを吐き出すように。

そして蒼は、そんなゆうを優しく抱き締めた……

カランカラン

「「平和にしてみせましょう」」

〜The scenario is decided.〜 “シナリオは決められている”

ーあとがきー