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涙ぽろぽろ 水分ぽろぽろ ボク 泣いちゃった☆
なんかものすごく切ない……… めっちゃ泣きました…… 幽霊との関係って楽しくて悲しいんですね… Happyでもbatでもないエンド…… 最高です……
読み返し失礼します.ᐟ.ᐟ いつ見ても涙が…😭
主
主
主
「僕のこと、忘れないでね。」
主
主
さとみ
ころん
出会いは、約2年前。
太陽がもうすぐ沈む頃、
ある日、突然声をかけられたんだ。
??
さとみ
??
さとみ
高校生にしては少し小さめの体で、 でも、そいつが纏うオーラは俺とは 全然ちがくて。
さとみ
??
さとみ
会ったことないのに、俺の名前を知っている彼。
??
ころん
ころん
さとみ
名前はまぁ、頷ける。
成仏出来なかった幽霊とは……?
ころん
さとみ
ころん
さとみ
何が何だかさっぱり分からない俺は、 ため息混じりの返事しか出来なかった
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
そう言って、俺の腕を引っ張って サラリーマンの前に行かせる
下っ端サラリーマン
さとみ
下っ端サラリーマン
さとみ
俺が返事に困っていると、ころんは 楽しそうにサラリーマンの前に立って 変顔をしたりしている
さとみ
下っ端サラリーマン
さとみ
下っ端サラリーマン
え、見えてない…?
ころんはというと、「ほらねぇ?」と 言いたげな顔で、俺を見てくる
さとみ
さとみ
下っ端サラリーマン
そう言ってその場からさった
ころん
さとみ
幽霊なんて信じて無かった俺からしたらかなりショッキングな事だったが、 これもこれで面白い
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
聞いていい事なのか分からないが、 気になったので一応聞いておく
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
まるでなんでも無いかのように ニコッと笑うころん。
それを境に、ころんは話してくれた。
ころん
ころん
ころん
さとみ
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
いじめなんてされたこともない俺から したら、話を聞くだけでゾッとする
ニュースとかで聞いたことはあるけど 自分が知ってる人がそんなことに なってた過去があるなんて。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
ころん
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
人なんて滅多に呼ばない俺が、 まさか幽霊と住むことになるなんて。
自分でも驚いたが、考えるより先に 言葉が出ていた。
夏休みまでの1ヶ月、俺ところんは 色々な所に出かけた。
ころんが、 「成仏したらここに来れなくなるからそれまでに思い出作っときたい」って言い出したから。
一緒に暮らしていくと同時に、 俺はころんに好意を抱いた。
気づくのが遅かっただけで、多分 初めて会った日から一目惚れしたんだと思う。
無邪気に笑うあの笑顔。 ゲームで負けて、拗ねたような顔を するころん。
俺からのプレゼントを本当に嬉しそうに「ありがとう」って言ってくれる所
その全てが愛おしくて、守りたくて。
”成仏したら、ここに来れない”
嫌だ、ずっと一緒にいたい。
でも、ころんの未練を晴らしてやりたい
自殺までしたのに、それでも 未練があってこの世界にいるなんて。
そんなのあまりにも酷だ。
未練がなんなのかは未だに教えて貰えないけど、まぁそこはプライベート な話だからしょうがない。
ある日、ころんがプレゼントを渡してくれた。
銀色のネックレス。
シンプルだけど俺好みで、素直に 嬉しかった。
俺は、ころんにピアスを渡したが、 それ以外のプレゼントはころんは受け取らなかった
「僕なんかにいーよw」 それの一点張り。
結果的に、お互いに1つずつ相手に プレゼントしたことになった。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
忘れるってことは、俺がころんのこと 好きだったことも忘れるのか、。
ころんの存在が無かったことになる ってことか。
そんなの嫌だ、。
そもそもころんの未練は何なんだろう
さとみ
ころん
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
そんな簡単に晴らせる未練じゃないって事か、。
嬉しいような、悲しいような。
とにかく今はころんの未練の内容が すごく気になる。
それと今すぐ好きを伝えたい。
成仏してしまう可能性があるなら なおさら。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
深夜2時、案の定目が覚めた
未練が気になる俺は、申し訳ないと 思いながらも、ころんの私物を 入れている棚へ向かった
さとみ
ころんの私物は、リビングの棚に 入れてある。
そーっと開けてみると、例の リストバンドが丸められて置いてあった
若干くしゃくしゃになったそれを 開けてみれば、 残酷な未練が書かれていた
さとみ
ころんはいじめられていた。 だから、愛されることを知らないんだ
皮肉にもそれが、未練として残ってしまったんだ。
そこで俺は理解した。
俺がころんに好きを伝えたら、
愛されることを知ったころんは成仏できる。
だけど、。
成仏してしまったら、俺は次の日にはころんのことを忘れてしまう。
そしてもう一生会えない。
さとみ
だからと言って、好きを伝えなかったら、ころんはきっと傷つくだろう
「僕は愛されないんだ」って思うだろう
さとみ
愛する人にその気持ちが伝えられない
でも伝えなかったら、その人は傷つく
こんな残酷なことはない。
神様はなんて意地悪なんだ。
無意識にリストバンドを握りしめて、 自分のカバンにしまった。
こんな残酷の何者でもない紙、 ころんに二度と見せたくない。
そして、ベットへ戻った。
ころん
さとみ
ベットでは、ころんがウトウトした目でこちらを見つめていた
ころん
ころん
さとみ
ころんが隠そうとしていたことだ。 俺から言うのは違う気がする。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
俺もだよ、一緒にいたい。
だけど、ころんが成仏したいって 言うのなら。
好きな人の意志を無視できる程 薄情な人間じゃない。
ころん
さとみ
ころん
それから俺たちは朝まで話した
次どこに行こうか、あそこがいいな、
なんて、そんな話。
ころんが、海に行きたいって言った。
もちろん了承した。
次の週末に行くことを約束した
2人ともだんだん眠くなってきて、 話しながら寝落ちした。
週末の天気のいい日、 俺ところんは海に来た。
あんまり有名じゃない、綺麗な海
人も少なく静かで、波の音だけが 俺たちを包んだ。
ころん
さとみ
ぽかーんと口を開けて、本当に 嬉しそうに目を輝かせるころん。
あぁ、好きだなぁって思った。
海に入る訳でもなくて、2人で 砂浜に座って太陽に反射したキラキラした海を見つめる。
何かを話すわけでもなく、静かに。
お互い、この2人きりの空間を 味わうかのように。
唐突に、ころんが言った
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころんらしい、真っ直ぐな言葉。
そんなことを言われたら、 俺だってころんが大好きだ。
でも言ったら…なんて、考えてしまう
ころん
そんなこと言わないでくれ、頼むから
そんなこと言われたら、言うしかないじゃん。
ずっと一緒にいれないじゃんか。
ころん
ころん
さとみ
でも、伝えたい。
ころんが言ってくれたのに、 俺だけ言わないなんて卑怯だ。
……いや違う、
「ころんが言ってくれたから」 じゃなくて、最初から俺の中で答えは出てたんだ。
ころん
不安げに俺の顔を覗いてくる
いつかの俺がプレゼントしたピアスが ころんの耳で光る
さとみ
波の音が消えて、この世界には 俺ところんしか居ないような錯覚に 陥る。
深呼吸して、ころんを見つめる
さとみ
ころん
さとみ
伝わるように、真っ直ぐに目を捉えて 想いのままに言う。
ころんが目を丸くして、フリーズする
さとみ
ころん
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
こっそり自分のカバンを見ると、 リストバンドは消えていた。
未練は晴れた、ということだろう。
ころん
さとみ
成仏なんてして欲しくないけど。 もう後戻りはできない。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
しばらく談笑をし、俺ところんは残りの時間を楽しもうという話になった。
ショッピングに行ったり、バカしたり
だいぶ時間が過ぎて、海に戻ってきた
夜です、夜なんです。By主
ころん
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
月明かりが、俺たちを照らす
ころんの横顔がぼんやりと見える
ころんがこっちを見る
ころん
さとみ
俺ところんは、キスをした
最初で最期の、甘いキス。
0時を知らせる鐘が鳴り響く。
鈍器で頭を殴られたような痛みが走る
痛い、けど。
こいつの、ころんの言葉を聴き逃してはならない。
そう思って必死にころんと目を合わす
ころんは俺を見つめながら、 ニコッと笑った。
ころん
ころん
何を言ってるのかわからない。
この隣にいるのが誰かもわからない。
??
??
さとみ
分からないけど、大切な人。
この人は、 俺の人生に必要不可欠だった人
??
??
ひゅっと風の音が聞こえた。
さっきまでの痛みは無くなった。
さとみ
さとみ
何故か泣いていた。
涙は止めどなく溢れてくる。
さとみ
分からないはずなのに、 心当たりがある気がする。
心当たりの正体は分からないなけれど
さとみ
そんなジレンマを抱えながらも、 とりあえず家に帰ることにした。
家に帰ってベットに潜っても、 モヤモヤが拭えない。
そこで、ふと目に入った。
さとみ
銀色の、シンプルなデザインの ネックレス。
その横にはピアスもあった。
さとみ
わからない。
でも、捨てたらダメな気がする
俺の本能がそう言ってる。
さとみ
ネックレスは俺のもので、 ピアスはあいつのもの。
無意識に、リビングの、 あいつの私物が入っていた棚へ向かう
そこには当然なにも入っていなくて。
さとみ
さとみ
さとみ
一晩考え込んだが、なにも思い出せなかった。
モヤモヤが拭えなくて気持ち悪かったが、1週間ほどでそれも無くなった。
夜が明けて、朝が来る。
そんな当たり前の日常が、俺に戻ってきた。
ー2年後ー
さとみ
さとみ
最近、変な夢を見るようになった。
夢だからあんまり内容は覚えていない
けど、いつも同じ話。
水色の髪をした幽霊と名乗る男の子と高校生だった2年前の俺が主人公。
幽霊なんている訳ないのに、何故か 実感があって、目を覚ました時には いつも泣いている。
さとみ
まぁでもとにかく今は大学に遅刻 しそうなので、急いで支度をする
バタバタも支度をしていると、 ピーンポーンとインターホンが鳴った
大学生にもなったというのに、 なぜか毎日一緒に行くことになった。
さとみ
ガチャっと扉を開けると、 「おはよう」と言われる
さとみ
そいつは笑い、そーだねと言う。
電車に揺られながら、 夢の話をした。
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
うんうんと頷く彼。
さとみ
さとみ
へぇ〜wと笑われる
さとみ
ころん
ころん
ころん
ころん
さとみ
ころん
なんでもないと言いながらも、 「ふふw」と笑う
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
急にそんなことを言うころん。
でもその目は冗談を言ってる目じゃなくて、真っ直ぐに俺を見つめてた。
ころん
ころん
さとみ
よく分からなかった。
ころんと約束……遊びの誘いとか?
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
いつもの馬鹿なことを言うころんの 目に戻った。
ころん
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころんの隣にいると時々、 懐かしい感じがする。
それは、俺の気の所為だろうか_。
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
めちゃくちゃ頑張ったから ♡欲しいです……泣