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姫は彼と逃げていく

第14話 - 十二話　僕は姫

250

2024年07月16日

#irxs

#nmmn

#桃赤

#青水

#黒白

#女体化

リリエン・クローバー

リリエン

おはこんばんにちは☆

リリエン

早く夏休みにならんかな～ってなってるリリエンです

リリエン

一日中ゲームしてたいよぉ・・

リリエン

はよ夏休み来いよぉ・・・

リリエン

まぁそんなことより

リリエン

今回は青組編！

リリエン

その前半戦って形になります

リリエン

それではどぞ！

稲荷姫

ふぅ・・疲れた

春

ふふ、お疲れ様

稲荷姫

僕達がここにきて二週間・・

稲荷姫

本当に今までよくしてくださって・・

春

あらあらいいのよ？

春

もう稲荷ちゃんも私の娘みたいな存在だし！

春

・・なんておこがましいかしら？

稲荷姫

全然そんなことありません！

稲荷姫

僕にとっても春さんはお母さんみたいな人です！

春

あら～嬉しいわ♪

稲荷姫

あ、今日もお料理教えてもらってもいいですか？

春

いいわよ～、何がいいかしら？

稲荷姫

う～ん・・今日はお鍋に挑戦してみようかな・・って

春

まぁ！私も今日は鍋にしようかと思ってたの！

春

せっかくだから夕飯一緒にしましょう♪

稲荷姫

!・・・はい！

春

何の鍋にしようかしら・・？

稲荷姫

う～ん・・

稲荷姫

あ！鮭のお鍋はどうですか？

春

まぁ！いいわねぇ・・・

春

あとであの人に採ってくるよう頼まなきゃ・・

稲荷姫

じゃあ、そろそろ再開しましょうか！

春

ええそうね！

春

稲荷ちゃんは働き者で、本当に助かるわ

稲荷姫

えへへ、ありがとうございます！

紬

このおなべとってもおいしい！

春

あらあら喜んでくれて嬉しいわ♪

稲荷姫

頑張ったかいがありましたね！

勘介

ほれ、猫宮

勘介

もっと飲め飲め～

猫宮

ちょっ、叔父さん！

猫宮

俺酔いやすいから！そんな注がないで！

勘介

わぁはっはっは！

春

もうあの人ったら・・

稲荷姫

でも、楽しそうですね・・

紬

おとーちゃんいっつもあんなんだよ！

稲荷姫

あはは、猫宮君と一緒だね♪

春

血は争えないものね～

猫宮

ん！うまっ！

勘介

だろぉ～？あっはっは！

稲荷姫

あ、猫宮君酔った・・

猫宮

ぽえ～♪

春

あらあら、あの人も寝ちゃったわぁ

勘介

ぐがっー！

春

もういびきまでかいて・・

春

あと少しで準備に入るのに・・

稲荷姫

？準備？

紬

おまつりだよ！おねーちゃん！

稲荷姫

お祭り？

春

えぇ、そんなにたいそうなものじゃないけれど

稲荷姫

何をするんですか？

紬

さんさいを採って、お料理をするの！

稲荷姫

山菜？

春

えぇ、そうよ、天ぷらを作ったり煮物を作ったり

春

他にもいろいろな料理にして、山の神様に感謝をするそうよ

紬

今年はつむぎも、おてつだいするのよ！

稲荷姫

そうなの？偉いね♪

紬

えへへ♪

春

そうね、きっと楽しいお祭りになるわ♪

猫宮

えへへ、姫様ぁ♪

稲荷姫

え？わっ！お酒臭い！

猫宮

んぇ？まりょ、くしゃい？

稲荷姫

え？あ・・（泣きそうな顔・・）

猫宮

くしゃいまりょ・・姫しゃまはやだ・・？

稲荷姫

い、いやじゃないからね？！

稲荷姫

だ、だから泣かないで？

猫宮

んぅ・・

稲荷姫

ほら、もう寝よ？いい子、いい子

猫宮

ん・・すーすー

紬

おにーちゃん赤ちゃんみたいだねぇ？

春

男の人なんてこんなものよ・・

紬

そうなのぉ？

春

えぇ、貴女も大人になれば分かるわ

春

さぁ、貴女も寝なさい、もう眠いんでしょ？

紬

ん・・おやすみなさい、おねーちゃん、おかーちゃん

稲荷姫

うん、おやすみ♪

春

おやすみ、紬

紬

すぅ・・すぅ・・

春

ふふ、寝ちゃったわ

稲荷姫

可愛いですね、紬ちゃん

春

えぇ、本当に

春

・・・ねぇ稲荷ちゃん

稲荷姫

？何ですか？

春

貴女は優しい子だわ

春

だから、お願い

春

絶対に無茶はしないでほしいの

稲荷姫

え？どういうことですか？

春

・・・少し昔話をしましょう

私には、姉がいたの

あまり年も離れていないけれど

とても、とても優しい姉が

春

お姉ちゃん、今日は何をすればいい？

春の姉

そうね、今日は山菜を採りに行きましょう

春の姉

いつもの山道を抜けて、どうせなら隣の村まで

春

うん、そうしよう！

貧しい農家の娘二人

それでもとても幸せだったわ

春

お姉ちゃん、お姉ちゃん

春

見て！桜よ！とても綺麗な桜！

春の姉

えぇ、そうね、でも早く行かなくちゃ

春の姉

ほら、行きましょう

春

うん！

春

あ、でもね、私

春

お姉ちゃんの花が一番好きよ！

春の姉

！あら、ありがとう

春の姉

さぁ、行くわよ

春

はーい！

春

お姉ちゃん、なんか少し変なにおいがしない？

春の姉

え？・・・本当ね、あそこかしら・・？

春

え？！行くの？！

春の姉

もしかしたら困った人がいるかもしれないでしょう？

春の姉

さぁ、行くわよ？

春

・・・わかったわ

男性

う、うぅ・・

春の姉

？！大丈夫ですか？！

春の姉

気を、気をしっかり持って！ねぇ！

春

あ・・あ・・

春の姉

春！早く！水を頂戴！

春の姉

それと山菜のためにいくらか布を持って来たでしょう？！

春の姉

早く、早くそれを頂戴！

春

あ、あ、う、うん！

姉の気迫に負けてその男性を助けたわ

誰かも知らないまま、ずっとね

私達の家に連れ帰って、ずっと

男性

ゔ・・ゔぅ・・

春の姉

大丈夫、大丈夫よ

春の姉

私が助けるわ、大丈夫

男性

あ、ありが・・

春の姉

いいのよ、いいの

春の姉

えぇ、きっと

春

・・・

お姉ちゃんは優しかった

優しいからこそ、ああなってしまったのかもしれない

春

お姉ちゃん！お姉ちゃん！

春の姉

春・・・ごめん、ごめんね

男性

さぁ行きましょう

春の姉

どうしても、春は連れて行ってくださらないの？

男性

・・・私の家はきっと何人も農民を迎えることを許さない

男性

その代わり、私の信用における家へ養子に致しましょう

春の姉

春・・春・・ごめんね

春

お姉ちゃん？・・そう

春

そうなのね、お姉ちゃん

春

私より、その人が大事なのね？

春の姉

違うわ！・・違うの・・私は

男性

さぁ行きましょう

男性

これ以上、迎えの者を待たせるわけには

春の姉

春・・春・・ごめんなさい

春

もういいわ！どうぞその方に嫁いでください！

春

一人だけ、裕福な姫君になればいいんだわ！

姉に捨てられた、そう思ったわ

だけどね、違ったの

なんならあの男性だって、私を連れて行こうとしてくれたわ

でもダメだったの・・ダメだったのよ

春

あの男性の家はね、領主様の家だったの

稲荷姫

領主様・・それって！

春

・・・

稲荷姫

そう・・なんですね

稲荷姫

でも、どうしてお姉さんは・・

春

・・・私の為だったのよ

稲荷姫

え？

春

貧しい農家の娘・・

春

私達が進む道は二つ

春

このまま野垂れ死ぬか、どこかへ嫁ぐか

春

でも、伝手も何もなかった

稲荷姫

・・・

春

だから、あの男性は決めたのね

春

自分を助けてくれた姉を娶り

春

姉の唯一の悩みである私をどこかへ預ける

春

そうすれば生き残れるのよ、たとえ

春

離れ離れであろうとも

稲荷姫

そんな・・

春

いいのよ、今、私は幸せだわ

春

でもあの時、姉は無茶をした

稲荷姫

無茶・・・？

春

えぇ、姉は別に、あの人を好いていたわけではないと思うの

稲荷姫

！

春

好いた相手でもない人に嫁ぐ・・・

春

別に珍しいわけでもないわ

春

でもそれが、格上の身分ならかなり変わるでしょう？

春

迫害されても・・おかしくはないというのに

春

私を・・助けるためだけに・・

稲荷姫

春さん・・

春

こんなこと、貴女に話すなんておかしいわね

春

私もそろそろ眠るわ、おやすみ

稲荷姫

おやすみなさい、春さん

春

えぇ、いい夢を

～祭り当日～

猫宮

じゃあ姫様、行ってきますね！

稲荷姫

うん！行ってらっしゃい！

勘介

はっは！お前ら本当に夫婦みてぇじゃねぇか！

稲荷姫

？！

稲荷姫

そ、そんなんじゃないですっ///

猫宮

俺はそうなってもいいですけど？

稲荷姫

っ？！だ、誰が猫宮君なんかと//！

猫宮

（のわりには顔赤くて可愛い♪）

春

あなたも行ってらっしゃい

勘介

おう！紬のことは頼んだぞ！

紬

おとーちゃん！いってらっしゃい！

稲荷姫

それにしても・・結構大人数で行くんですね

春

えぇ、若い男の人みんなで行くのよ

春

山菜を採るだけじゃなくて、修行の意味も込めて

紬

あぶない山に行くからなんだって！

稲荷姫

え？そ、そうなんだ・・

春

あら？心配？大丈夫よ

春

危ないって言っても私達みたいな女が、って話なの

稲荷姫

・・・猫宮君

春

・・・

春

（あと一歩、って感じがするわねぇ♪）

春

さあ、私達は準備をしておきましょう

稲荷姫

あ、はい！

紬

つむぎもお手伝いする～！

紬

できた～！

春

ええ！主食のお蕎麦も打てたし♪

稲荷姫

け、結構大変なんですね・・

春

一から作るとなるとね～

稲荷姫

あ、ありがたみが分かった・・

春

まぁ、後はゆっくりしていましょう？

「きゃぁあああ！」

「な、なんだあんたら？！」

春

何かしら？

紬

な、なに？

稲荷姫

様子を見てきましょうか？

春

いいえ、私が行くわ

春

稲荷ちゃんは紬をお願い

稲荷姫

・・・わかりました

紬

おかーちゃん！おかーちゃん行っちゃだめ！

春

大丈夫よ、すぐに戻ってくるからね

紬

おかーちゃん！

稲荷姫

・・・紬ちゃん、家の中にいよう

紬

おかーちゃん・・

紬

おねーちゃん・・

稲荷姫

大丈夫だよ、春さんなら

「やめて！」

「いやぁああ！彩！」

稲荷姫

っ！

稲荷姫

（僕、ここにいていいの？）

稲荷姫

（このままここに隠れたままで・・）

紬

おかーちゃん・・大丈夫かな・・

稲荷姫

大丈夫だよ、大丈夫

稲荷姫

春さん、強いもん！

稲荷姫

（・・・本当に？）

紬

・・・

稲荷姫

不安？

紬

・・・おかーちゃん無茶よくするから・・

稲荷姫

え？

紬

前のね、おまつりの日にね

紬

つむぎの友達があぶない目にあいそうだったの

紬

そしたらおかーちゃんがその子を庇ってけがをしたの

稲荷姫

・・・

紬

だからしんぱい・・

稲荷姫

（本当にこのままでいいの？）

稲荷姫

（民が苦しんでいるのに、僕は守られているだけで・・）

稲荷姫

（ううん、駄目だ！）

稲荷姫

紬ちゃん、僕が様子を見てくるからここにいて

紬

え？おねーちゃん？

紬

だ、だめだよ！おかーちゃんが言ってた！

稲荷姫

ううん、大丈夫

稲荷姫

すぐに戻るから、ね？

紬

・・・分かった、いってらっしゃい

稲荷姫

うん、いってきます

稲荷姫

確か・・こっちの方から・・

女性

何をするの？！やめて！

敵兵

うるせえ！

稲荷姫

はぁ・・はぁ・・

稲荷姫

・・何してんの？！

女性

？！

敵兵

？！いました！稲荷姫です！

稲荷姫

（僕が狙い・・？）

稲荷姫

君達、誰？

敵兵

うるさい、黙って捕縛されろ！

稲荷姫

っ！

？？？

無礼な口をきくな、馬鹿者

敵兵

あ、恐河様！

稲荷姫

恐河・・・？

恐河

ご無礼をお許しください、稲荷姫様

恐河

それにしても驚きですね、ここには有栖姫様がいると思っていたんですが・・

稲荷姫

（初兎ちゃんが狙いだった？）

恐河

まぁ、姫君ならみな同じ

恐河

こちらへおいでください、姫様？

恐河

そうすればこの者を解放いたしましょう

春

うぅ・・・

稲荷姫

春さん！

恐河

おや、やはりお知り合いでしたか？

恐河

通りで頑なに家の場所を話さないわけだｗ

稲荷姫

・・・春さんに何をしたの？

恐河

はは、何もしてはおりませんよ

恐河

ちょっと配下の者がいたぶったようですけどね？

稲荷姫

？！・・酷い！

恐河

おやおや、私に言われてもｗ

恐河

ただ早く手当てしませんと傷が残るかもしれませんねぇ

恐河

さぁ、賢い姫様ならもうわかりますよね？

稲荷姫

・・・

春

だ、め

稲荷姫

春さん！

春

だ、め、よ・・いな、り、ちゃ、ん

春

こ、のま、ま、い、いなり、に

恐河

下賤な者め、その口を閉じよ)))ゲシッ

春

あぅ・・

稲荷姫

お前！

恐河

さぁ、姫様？ご決断を

稲荷姫

・・・

春

おね、がい、むちゃ、はしな、いで

春

おね、がい・・

稲荷姫

・・・僕は・・

稲荷姫

ついていく、だから、早くここから出てって

恐河

はは、やっぱり姫であることはありますねｗ

恐河

賢明な判断をありがとうございます♪

春

いな、り、ちゃん！

稲荷姫

ごめんね、春さん

稲荷姫

僕は姫だから

稲荷姫

皆を、民を、これ以上傷つけるわけにはいかないんだ

稲荷姫

でも、絶対に帰ってくるからね！

春

いなり、ちゃ、ん！

恐河

それでは行きましょうか

リリエン

おかえりなさいませ！

リリエン

合間合間に書いてやっと完成しました♪

リリエン

次回稲荷姫はどうなってしまうのか！

リリエン

猫宮君は助けられるのか！

リリエン

こうご期待ください！

リリエン

ちなみにリリエンは忙しいくせに風邪ひいて

リリエン

そのせいで現在追い詰められてるくせにこれ書いてました

リリエン

バカですねｗ

リリエン

まぁ、はい、頑張ります

リリエン

ここまで読んでくださりありがとうございました！

リリエン

また336タップお疲れさまでした！

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リリエン・クローバー

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