テラーノベル
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夜。
自分の部屋の天井を、 ずっと見つめていた。
眠れない。
……いや。
眠るのが怖い。
廊下の向こうから、 小さく笑い声が聞こえる。
さとみだ。
そして、 その隣には——
るぅと
小さく名前を呼ぶ。
返事はない。
でも、 胸の奥が妙にざわついた。
今日、 ひなこさんは確かに言った。
【普通の幽霊じゃない】
その言葉が、 頭から離れない。
るぅとは、 ゆっくり起き上がった。
部屋を出る。
廊下は暗い。
でも、 リビングの方だけ、 少し灯りが漏れていた。
そっと近づく。
すると。
さとみ
聞こえた。
静かな声。
リビングを覗く。
ソファに座るさとみ。
向かい側には、 誰もいない。
なのに。
さとみ
空気が、 止まる。
るぅとの呼吸も。
……初めてだった。
さとみが、 “あの日”の話をしたの。
ころん
聞こえない。
返事は、 聞こえない。
でも、 さとみは続ける。
さとみ
さとみ
声が、 少し掠れた。
るぅとは、 扉の影で拳を握る。
だめ。
聞いちゃだめなのに。
でも、 足が動かない。
その時。
ぷちぷち
耳元で、 声がした。
るぅと
振り返る。
ぷちぷちが、 いつの間にか立っていた。
笑ってる。
でも、 目だけが笑ってない。
ぷちぷち
るぅと
ぷちぷち
ぷちぷちは、 静かにリビングを見た。
ぞくりとした。
ぷちぷち
ぷちぷち
るぅと
意味が、 分からなかった。
ぷちぷち
ぷちぷち
るぅとの背中が、 冷える。
ぷちぷち
ぷちぷち
ぷちぷち
少し間を置く。
ぷちぷち
るぅと
思わず、 強く言っていた。
ぷちぷちが、 少し目を丸くする。
るぅと
るぅと
静寂。
ぷちぷちは、 数秒るぅとを見ていた。
そして。
ぷちぷち
小さく笑う。
でも。
その瞬間。
リビングの灯りが、 一瞬だけ消えた。
——バチッ。
暗闇。
ほんの一秒。
なのに。
るぅとは、 確かに見てしまった。
暗闇の中。
ソファの後ろに立つ、 もう一人の“ころん”。
笑っていない。
真っ黒な目で、 こっちを見ていた。
るぅと
灯りが戻る。
そこには、 いつものリビングしかない。
さとみくんも、 一人で座っているだけ。
ぷちぷち
るぅとは、 答えられなかった。
心臓が、 壊れそうなくらい鳴っている。
そして。
リビングの机の上。
いつの間にか、 写真立てが倒れていた。
ガラスに、 ヒビが入っている。
まるで。
“何か”が、 中から出ようとしたみたいに。
コメント
1件
**みぅ🤍🥀** この第6話、本当に全部が怖かった。最初の天井を見つめるシーンからもう息が詰まる感じがしたし、るぅとくんが「聞いちゃだめ」って分かってるのに足が動かないっていう心理、すごく分かるししんどいなって思った…。ぷちぷちの「本当にころんくんだと思う?」の言葉がずっと頭から離れなくて、灯りが消えた一瞬に“笑ってないころん”が見えたところは本当に鳥肌が立った。写真立てのヒビ、あれ“中から出ようとした”って表現が怖すぎる…。るぅとくんがあの場面でも「ころにぃはころにぃです」って守ろうとするのが余計に切ないし、沁みた…。次の話が待ち遠しいけど、怖くもあるよ。
#カラフルピーチ🍑🌈