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それから、週に2回、月曜日と金曜日に放課後に勉強を教えてもらうことになった。

始めは英語だけだったけど、他の教科も教えてもらうようになり、テストの点や順位も上がっていった。

〇〇さん!

俺が勢いよく教室のドアを開けると1人教室に残っていた〇〇さんが驚いた顔をしてこっちを向いた。しかし、その顔もすぐ笑顔に変わった。

〇〇

そんなに慌ててどしたの?笑

俺の英語のテストの点、何点だったと思う?

〇〇

えっと、75点…とか?うーん、分かんない!何点だったの?

知りたい?

〇〇

うん!知りたい!

聞いて驚かないでよ? あのね…85点!

〇〇

えっ!? すごいじゃん!おめでとう!

ありがとう。〇〇さんのおかげだよ

〇〇

役に立てたならよかった!

〇〇

これならもう私が勉強教えなくても大丈夫だよ笑

えっ?いや…そんなこと…

〇〇

あっ、ごめん、この後用事あるから帰るね!バイバイ!

あっ…バイバイ!

それから数日経った。しかし、その間、〇〇さんとなかなか話せずにいた。

康二

めめっ…めめー!

ん?あっ…ごめん…何?

康二

最近ずっとボーッとしとるやん。何かあったん?

いや…実は…〇〇さんと最近話せてなくて…

康二

そうなん?よく一緒におるし、仲良さそうに見えたけど…

そんなことを話していると、急いでどこかに向かっている〇〇さんを見かけた。

ごめん、康二。俺先行くわ!

康二

えっ?ああ…うん
バイバイ!

〇〇さんを途中で見失ってしまったものの、悲鳴らしき声が聞こえた方へ向かった。

そこにはずぶ濡れになっている〇〇さんがいた。多分水をかけられたのだろう。

茉優

あんたさぁ、いい加減にしなよ?言ったよね?目黒くんに近づかないでって

〇〇

ごめん…なさい。でももう…近づいてないから…

由美

もういいんじゃない?これだけ言ったらもう近づいたりしないでしょ?

茉優

そうだね笑 でも、次こんなことがあったらどうなるか分かってるよね?それじゃあね笑

その2人がその場から離れたあと、俺はすぐに〇〇さんのところに向かった。

〇〇さん…?

〇〇

ビクッ…

〇〇

あっ…目黒くん…

大丈夫?こんなに濡れて…

俺が〇〇さんに近づくと〇〇さんは俺と少し距離をとっている気がした。

〇〇

大丈夫だから…

〇〇

もう…話すのやめよ?ね?

やだよ…俺、〇〇さんのこと…

そう言いかけた瞬間、バタッと言う音がして目の前で〇〇さんが倒れた。

えっ…〇〇さん?ねぇ!〇〇さん!

何回呼んでも目を覚ますことなく、返事がなかった。

〇〇さんが倒れた後、どうすればいいか分からなくて保健室に運んだ。

先生

目黒くん、ありがとね。〇〇さん運んでくれて

あっ…いえ…

先生

もう〇〇さんのお母さんに連絡したから帰っても大丈夫よ

はい…あの、〇〇さん大丈夫なんですか?

先生

ん?うん、大丈夫よ。少し熱があるけど、今は眠っているだけだから

先生

もう遅いから早く帰りなさい

はい、さよなら…

先生

さようなら。気をつけてね

それから数日経ったが、〇〇さんと顔を合わせることはなかった。

その日の学校の帰り道、家の近くの公園の前を通ると、公園のベンチに〇〇さんが座っていた。

久しぶりに会えたことが嬉しくて声をかけようと思い、ベンチの方へ向かおうとした時、違う学校の制服を着た男子が〇〇さんに声をかけていた。

その瞬間、〇〇さんの顔が俺がしばらく見ていなかった笑顔に変わった。そして、そのまま2人はどこかに行っていた。

えっ…、どういうこと…?

続く

片思いから始まる恋

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