異形が織り成す物語

ー駅構内にてー

ドカァン!!

〝断罪〟 (ｸｵﾝﾋﾞｸｼｮﾝ)

ズダァン!!

ラテは何かのピンを抜く…

ピカッ！

〝断罪〟 (ｸｵﾝﾋﾞｸｼｮﾝ)

ズバァッ!!

カッ！

ラテが凄まじい速さで銃を抜く…

しかし

バンッ！

異形がラテの腹に手の平を押し付ける…

ドバァン!!

瞬間、ラテの腹に衝撃が走る!!

異形が拳法のような構えを取る…

異形が音もなくすり足で距離を詰める！

ラテはそばにあるドラム缶を蹴り倒す

バシャアァ…

ドススッ!!

異形の腕と脚に4つの刃物が刺さる！

そう言いながらマッチを点ける…

ボカァン!!!

ガソリンと火薬はマッチにより 大きな爆発を起こした!!

ザッ、ザッ、ザッ、

ラテの頬を冷や汗が伝う…

ダダッ!!

ラテは斧を右手に突っ込む!!

ラテは腰から鎖鎌を引き抜く！

風圧でまきびしが全て飛ばされる!!

パリンッ

ジュウウウゥゥ…

硫酸が異形の右腕にかかる!!

ザン!!

右腕が鎖鎌により斬り落とされる!!

ラテはまた何かのピンを抜く!!

バァン!!!

異形はラテの懐に入り込み妖しく笑う…

ズバン!!!

ラテのお腹が深く斬られる!!

ラテが懐に手を入れる！

ドシュッ!!

ガシッ！

斧の大ぶりを掴んで止める異形…

バキバキバキ…!!

結晶が形を成していく…

ー数年前ー

タッタッタッ…

ー数分後ー

そこにいたのは

凄惨な姿で死んでしまった父親だった

異形なんてもとから嫌いだ

もともと大きかった嫌悪感が

父親を殺されたことによって 爆発したんだろう

恨んでる理由…

父親…違う 嫌悪感…違う 復讐…違う

理由などない

だって私は

異形狩りだ

ガキン!!

ガキン!! ガキン!!

バキィンッ!!

結晶の異形の傷が瞬時に再生する!!

ブォンッ!!

〝死刑〟 (ﾃﾞｽﾍﾟﾅﾘﾃｨ)

ドンッ!!!

横一文字の大斬撃が異形を捉える!!

ドゴォ!!!

ガシャアン!!!

ラテによる渾身の一撃も異形に効かず

異形の強烈な一撃がラテを捉えた

いいか？一粒20年だ

一粒で20年の寿命を削る

5つ飲めばお前は確実に死ぬんだ

飲めば無能力の壁を突破できるが…

代償は極限まで小さくしても これが限界だった

もう二粒

二粒も使った

あと3つ使えば

私は死ぬ

もう、いい気がしてきた

無能力だぁーダッセェ！

変な名前だなぁ！気色悪い!!

名前も…遥か過去に忘れ去った

いい？ラテ

あなたの名前はね

さらに先に、さらに向こうへの意味があるのよ

あなたの名前は…

ビヨンド

ガリッ

ゴアアアァァッ!!!

〝往断斬〟

ズダン!!!

そのままラテは 核ごと叩き斬った!!

ズバァン!!!

異形の体の右半分が消し飛ぶ!!

ズバンッ!!

ピシュンッ!!

バシュッ

異形が再生しながら不規則に放った光線

その光線が

ラテの頭を撃ち抜いた

ズバァッ!!!

〝神沙羅造劇〟 (ｼﾝｼｬﾗｿﾞｳｹﾞｷ)

ドンッ!!!

ピシッ

バシャアァ…

一瞬すら生ぬるい速度

気づけば異形は細切れになっていた

ギュオアアァッ!!!

ガシュウッ!!

強烈な一撃でラテの頭が吹き飛ぶ!!

〝煌々金綺羅凛〟 (ｺｳｺｳｷﾝｷﾗﾘﾝ)

ザザザン!!!

ザクゥ!!!

大技に被弾する二人!!

雄叫びを上げ、再生しながら殺し合う

もはやその風景は地獄に等しかった

しかし、実力は確実に差異が現れ

勝敗が決した

異形はもはや原型すら留めていない…

ドサッ

[勝者] 異形狩り

ドドドドッ!!

キイィィ…

リノのスーツが活性化する!!

ギラッ

ブォッ!!

赤い閃光のような居合を躱す！

ギシュウゥン…

勇牙のスーツが活性化する!!

僕がやろうか…？