愛を知りたい僕ら

ご本人様の関係なし❌ 口調迷子、年齢操作🐜

いつも通りの朝だった。

すちが一番最初に起きてて、みんな起きてくる頃にはいるまが顔を出す。

挨拶が終わったらすぐになつのところに向かう。いつもの日課だ。

いつもなら俺かすちがみことを起こしに行くけど今日は自分で起きて来られた。

みことが朝自分で起きてこれた時のすちのテンションは何故か高い。

酷い時はすちがみことの執事のようにベッタリとくっ付いて一日中過ごす。

そろそろこさめの所に行って、起こしに行かないといけない。

朝はよく『めあ』と交代してて、寝相が悪くて蹴り飛ばされる。

地味に打撲の跡ができるからやめて欲しい。

学校で倒れて泣いた時からすちはなにか吹っ切れたかのように明るくて、よく家の手伝いもしてくれる。

俺の仕事が減ったのは言うまでもない。

…ｺﾝｺﾝｯ（扉

………

返事がないのはいつも通り。『めあ』は誰かが起こさないとずっと寝てるから。

…だぁレ…っ？

これだけがいつもと違った。聞いた事のない高くて幼い声。言葉も上手く紡げてない。

ｶﾞﾁｬｯ___.（扉

この声を聞いた瞬間俺は迷いなしに、扉を開けた。

扉の近くで床にベタっと座っているこさめの体を持った違う人格。

刺激をしないようになるべく優しく、目線を合わせるようにしゃがんで話しかけた。

耳が痛くなるぐらいに高い声。他の子達とも違って、話す時に目線を合わせてくれない。

初めて目線を合わしてくれた。そして褒めてくれたことから心を開いてくれたということなのだろうか。

ﾄﾞﾝｯｯ（押し倒す

心を開いてくれたなんて俺の‪”‬妄想‪”‬でしか無かったようだ。

あまねはいきなり自分の世界に入り込んだように狂い始めた。

自分の体よりも大きい大人を訳の分からないほどの力で押し倒して、目の近くを爪で抉る真似をする。

今回ばかりはヤバい。

体はこさめのものだから下手に触って傷付けたくない。だけど、突き飛ばしたりしないとこれからあまねがどんな行動をするのか分からない。

ｸﾞｸﾞｯ（爪押し込む

あまねの爪は鋭く尖ってて、俺の皮膚を破るのは早かった。

ここで大きな声を出して誰かに助けを求めることは俺に出来るだろうか。

大きな声出して下手に刺激してたらダメだって頭では分かってた。だけどもう手遅れだった。

ｸﾞｯｯ（首

ｸﾞｸﾞｯ（強

あまねには通常のこさめの身体にはありえないほどの力を持っている。

大人といえど、今の俺ではあまねの力には叶わない。

首を強く締められて手足にも力が入らない。

あぁ、涙で視界も歪んできた。

目も開けるのがやっとだ。それに頭が痛い。

らく…ってかんじれるのかな…

なんだろう。この感覚。

背中が痛い。何か硬いものにぶつかったのかな…

あれ…俺床で寝てたの…？

俺の隣にいたのは、目を閉じ顔を横に向けて倒れているらんくんの姿だった。

そう信じたかった。 だけど、ここはこさめの部屋。 こさめはたくさんの人格を持ってる。だからどの人格がいつ暴れるかも分からない。

それに、らんくんが床でねることもありえない。

死んでないよね…ｯ？

よく見てみるとらんくんの指先が痙攣をするように微かに動いていた。

あれ…ｯ？なんで、なんで…ｯ

俺の体は動かないの…ｯ？

助けてｯ助けてｯみこちゃんでもいい、なつくんでもいいｯ誰でもいいからｯだから……

｢他人任せ過ぎよあんた。｣

『でもｯだって…ｯ』

｢…仕方ないわね、今回は私が出てあげる。｣

｢え？おねぇちゃん行くの？凄いｯかっこいい✨｣

｢……本当はこさめに行ってて欲しかったけど、動けないでしょ？｣

『…うんｯ。らんくんが…小さい頃の‪”‬俺に見えて‪”‬ｯ怖い…ｯ』

｢…まぁ、良いわ。その話は後でしましょう。まずはかわりなさい。｣

『…うんｯ…』

こさめと交代して貰ったのは別に私が何かこいつにしてもらった恩がある訳でもない。

……ただの自己満。

そう一瞬思ったがこいつの首にほんのり赤い跡があって、口も微かに動いてる。

この家に居て、頼れる人間は…

あの子はこさめからの信頼度も高い。なら、私達でも信用できるわね。

ｶﾞﾁｬ__.

自分勝手だとは思うけど…まぁ、許しなさい。

ｶﾞﾁｬ__.（扉

ｶﾞﾁｬ__.

ほぼ無理やり連れてこられたこさめちゃんの部屋には、床に倒れてるらんらんと冷静にものを言ってくる『めあ』がいる。

今の俺が命の恩人を『死んだ？』なんて言ってることが昔の俺にバレたら殺されそうだ。

『めあ』は、こさめちゃんの人格の中でも‪”‬一応‪”‬年上だ。

精神年齢だけで言えば俺と同い年くらいのはずなのにどこか抜けてる。

確かに、今病院に連絡してしまったらきっと救急車も来るだろう。

そしたら、せっかく自分で起きてくれたみこちゃん達がビックリしてしまうかもしれない。

らんらんには申し訳ないけど、病院に行くことは辞めた。それに微かだけど呼吸音も聞こえる。

後は時間が解決してくれるだろう。

ﾊﾞﾀﾝｯ__.（扉

今日は俺がみこちゃんと遊んでキャッキャ、アハハするつもりだったのに……

各メンバーの人格達への呼び方

『あめの場合』 なつ→あめ こさめ→あめ いるま→あめ らん→あめ すち→あめちゃん みこと→あめちゃん

『めあの場合』 なつ→めあ こさめ→めあ いるま→めあ姉 らん→めあ すち→お姉様 みこと→お姉ちゃん

『このの場合』 なつ→このた こさめ→この いるま→この らん→この すち→こののん みこと→この

『あまねの場合』 なつ→？ こさめ→？ いるま→？ らん→あまね すち→？ みこと→？

取扱説明書📖 主は飽き性なため長時間同じ作業をすることが苦手です。なので、1話分の話を書くとしても時間を分けて書かせてください。

そうしなければいきなり笑いに走り出します(？)どうか扱う時は気をつけてください。