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深い深い海の底

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深い深い海の底

1 - 深い深い海の底

♥

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2021年01月17日

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猗窩座可愛いですね。僕は圧倒的煉猗窩派です。異論は認めません。

smsn 鬼滅パロ 流血表現

snr目線

ちょうど3年前、初めて俺は告げられた。

「村に鬼が出た」

鬼なんて幻想かなにかだと思っていたけど、

本当にこの村に出るなんて。

俺の家は人里と少し距離があるところにあって

久しぶりに里に下り友人と夜分遅くまで遊んでいた為、その日は家に帰ることすら考えていなかった。

周りは静まることなく、騒然としていたのが覚えている。

もちろん俺も焦らないわけなくて。

友人と分かれて最初は自分の家に帰った。

玄関扉の前に立ち扉に触れた時、

背筋が凍るほどの嫌な空気が漂った。

もう分かってしまった。だから開けるのが怖かった。

でも唾を飲み込み、思い切って扉を開けると

破られた襖や傷だらけの畳に被り、酷く赤黒い世界が広がっていた。

その血生臭さと、部屋中を覆う赤い液体に肉片と、思わず吐きそうになった。

母か、父か、姉か、どれかもわからない。

腰が抜けることも無く、涙が出るわけでもなく

目の前で起こったことが大きすぎて、ただただ時間が止まった気がした。

もしかしたらまだ家に鬼がいるかもしれないから

何分か佇んだあと、振り返って家を飛び出しまた走った。

「ごめんなさい。」

次はさっき一緒に居た友人の家に行った。

俺の家から1番近くにある、同い年の家。

家を見つけ、遠くから見ると何故か不審に扉は開いていて。

また嫌な空気が漂い、嫌な雰囲気で汗が頬を伝った。

そして、嫌なほど予想はついていた。

震える手で扉触れ、中に入ったら

血の海の中に横たわる友人とその母親の姿。

つい1時間前まで一緒にいて、互いに笑い合い、話しながら歩いていたのに。

すると突然、俺に不安が襲いかかってきて怖くなってまた家を飛び出し外を走った。

次は1番と言えるほど信頼してる友人の家に向かった。

まるでリーダーのような存在で、みんな信用する大きな存在で。

もしかしたら、という可能性があったけど

やっぱりここも玄関が開いていた。

入ろうと玄関に足を踏み入れた時、突然中を見るのが怖くなった。

もうわかっていたんだ。

中に何があるか、何が起こったのか。

だから俺はその家だけは確認することが出来なかった。

どうしようもなく重い足を引きずり、俺は自分の家に帰ることにして

着いた途端、目の前が真っ暗になり俺は家の前に立ちすくんだ。

そこで俺はもう全ての希望を失ってしまった。

するとそこで初めて、暖かい液体が頬を伝った。

考えることも出来なく、声が出なくなり数分の間俺は咽び泣いた。

家族も、友人も、親友もいない今

これから俺はどう生きたらいいのか、わからなくなって。

その時は、立つことが出来なかった。

???

お〜い君、危ないよーこんなとこで1人でおったら

上から聞いたことない声が聞こえる。

その声の方向を見上げてみれば、

紫髪の鬼

俺に食べられちゃうよ?

血のような赤色に染まった親指を舐め、俺のことを見つめる____鬼。

紫髪の鬼

あ、君もしかして、ここの家の人?

屋根の上から降りて、固まり動けなくなった俺の首に触れる。

紫髪の鬼

そうやんねぇ、髪色も一緒やし

その言葉を聞いた時、全て悟った。

血の気が引いて、また時間が止まるような感覚になり

そして今すぐ走り出したかった。無我夢中で里の方に下りたかった。

でも、どうしても体が言うことを聞かなくて。

紫髪の鬼

君の姉ちゃん、すごい美人やったな

紫髪の鬼

両親殺されて声も出ないくらい絶望して、めっちゃあの絶望顔好みやったわ

紫髪の鬼

母親は怯えてたけど、親父の方は俺に敵意むき出しでさ

紫髪の鬼

手こずるかなぁ、って思ってたけど

紫髪の鬼

まぁ一瞬で終わっちゃったね

説明するように淡々と俺に語る鬼。

大きな不快感で吐きそうで、気持ち悪くて

紫髪の鬼

顔色悪いね、あーまぁ相当ショックかぁ...

俺の顔色を伺い、眉を下げ同情するような声色で話す。

こいつは、何を、どっからの目線で、俺に語りかけているのか。

紫髪の鬼

君の友達も"何故か"殺されてたんやし。

どくん、と一瞬大きく鼓動が鳴った。

鬼が前に近づいて来た時、

紫髪の鬼

1人は辛いよな?俺が食ってあげるから大人しくしとき

一気に感情が込み上げた。そして、

俺の中で何かが音を立てて切れた。

snr

ッふっざけんなッッ!!!

気づくと俺は近くにあった大きな石を持ち、それで鬼の顔面を1発殴っていた。

紫髪の鬼

ッ、...!?

肉が抉れ骨が砕けた鈍い音が耳の中で響く。

そして案の定その鬼の顔の半分が抉れた。

snr

俺の大切な人達ばっか殺して...

snr

それを面白がって、同情するように話しやがって...

歯を力いっぱい食いしばり、口内から血が垂れる。

snr

ええか!!お前だけは絶対にッ!俺が殺す!!

そして思いっきり声に出して叫んだ。

そう言い放つと、懇親の力を出し切ったのか全身の力が抜けた。

同時に精神的な疲労で、そこで俺の意識が途切れた。

これが3年前、俺が初めて本気で憎悪を覚えた瞬間だった。

紫髪の鬼

(こいつ...怯むことなく俺に攻撃してきて)

紫髪の鬼

(しかも結構食らったし)

紫髪の鬼

(んー...ここでこいつを殺すのはもったいない)

紫髪の鬼

(だからもっと、実が熟すまで待ってみよ)

紫髪の鬼

...絶対に殺す、なぁ...

紫髪の鬼

おもろいやん、期待してんで?

そんな声、今の俺には聞こえるはずなかった。

そもそもここで意識が途切れたのがまず問題だった。

この事件から3年後、俺は日々あの日見た紫髪の鬼を追っている。

絶対に見つけ出して殺す、そのことしか頭になかった。

(多分続く)

待ってこのsnrさん炭治郎感強ない? てかsmくん名乗ってないやん gdgdだな!!!!!!

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