夜中で人通りが少ない中。
僕は、今までに走ったことない スピードで走る。
走っている間に、 いろんなことが頭を過ぎる。
『もう一生会えなかったら』
『ぬなと、別れたら』
『ぬなが僕のこと” 嫌いになったら “』
そんなの、絶対に 僕が許さない。
でも、こうなってしまったのは、
全部僕のせいだ。
僕が、わがままじゃなければ・・・
一つの涙が、 頬を伝る。
早く、ぬなを 見つけ出さなければ。
走っている先には、 公園が見える。
あそこは、僕とぬなが 初めて会った場所だ。
あそこで会わなければ、
今、ぬなと僕は、 他人だったはず。
『きっと、ぬなはそこにいる』
そう信じて、さっきよりも 走るスピードを上げた。
公園に着き、 辺りを見回す。
すると、ぬなに 似たような人が、
何人かの男の集団に、 襲われているのが見えた。
ぬなじゃなくても、 あれは放っておけない。
僕は、その集団の輪の中に、 無理矢理割り込んだ。
男1
男1
男2
男3
男たちは、無理矢理、
その女性を車に 乗せようとしている。
??.
男1
男2
俺は、急いでその 女の人を守り、
嫌じゃない程度の ハグをしてあげた。
🦌ひすん.
🦌ひすん.
女性も男達も、 驚いた顔をしていた。
男達は、ぶつぶつと文句を 言いながら帰っていく。
それを見ながら俺は、
抱きしめる感覚が いいことに気がついた。
女の人は、 下を向いている。
僕は、すぐさま手を離し、
女の人を見つめながら言った。
🦌ひすん.
謝ったものの、 返事はなく、
ただ下を向いている 女の人を不思議に思い、
その場を去ろうとした。
すると ——
??.
助けた女の人が、 僕の腕を握る。
驚きながら後ろを向き、
こっちを向いている 女の人を見て、驚く。
助けてあげた女の人は、
“ 僕の彼女だったから。 “
🦌ひすん.
見間違いかと思い、 目を擦る。
やはり目を擦っても、ぬなで。
込み上げてきた思いが、 一気に涙になる。
🦌ひすん.
○○.
僕の頬を伝う涙を、
ぬなが手で 拭き取ってくれる。
🦌ひすん.
嬉しくて、ぬなを 思いっきり抱きしめる。
一瞬、ぬなは 嫌な顔をしたけど、
抱きしめ返してくれる。
その行動も、 また、嬉しくて。
もっと出そうな 涙をグッと堪え、
ぬなを見る。
🦌ひすん.
○○.
○○.
🦌ひすん.
🦌ひすん.
お互い謝り合う中、 ぬなが言い出す。
○○.
🦌ひすん.
○○.
🦌ひすん.
また更に、 ぬなを強く抱きしめる。
○○.
🦌ひすん.
そう言うとぬなは、
ふわっとした 笑みを浮かべる。
○○.
🦌ひすん.
凄く可愛いぬなを見て、 意地悪する。
ぬなは、照れた顔をして、
『もうやらない。』と言った。
喧嘩したけど、 無事に仲直りできた。
あの時探しておいて、 本当によかった。
でも、僕の嫉妬癖は、 治りそうにないな ——
- 喧嘩 後編 -
- END -
コメント
5件
ヒスンちゃんってさ 目くりくりだよね