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主
主
主
ゆーま
うた
うた
ゆーま
主
__________________________________ ゆーま視点 こんにちは、ゆーまです!今は最後の授業が終わって部室に行くところです。 昨日せっかく詩先生と付き合えたのに今日国語の授業なかったんですよ,,,, これから会えるとなると滅茶苦茶楽しみです,,,,!
ガラガラ
ゆーま
はるてぃー
メメントリ
ゆーま
何で部室に入るや否や皆に取り囲まれるの?なんか詩先生も囲まれてるし,,,
こむぎ
ゆーま
はるてぃー
うた:ッ,,,,ありがとう。返事,,,もらってもいい? ゆーま:はいっ,,,,!お願いします,,,,,!
ゆーま
山田
山田
うた
そー
ゆーま
きゅー
たくぱん
山田
こむぎ
ゆーま
きゅー
ゆーま
うた
はるてぃー
そー
たくぱん
最初は皆に伝えるの怖かったけど、皆受け入れてくれてよかった,,,。 けど,,,,僕は忘れていた。僕は幸せになっていい人間じゃなかった事を。 __________________________________ 翌日の朝、登校中
うた
ゆーま
うた
ギュっ
うた
ゆーま
うた
ゆーま
うた
ゆーま
うた
ゆーま
うた
ゆーま
__________________________________ うた君と別れて教室に行く。机の中にはいつも通り悪口が書きなぐられた ノートが入っている。この間ページがなくなっていたのでご丁寧に 新しいノートに代わっていた。初めは傷ついたけど今はもう慣れた。
MOB
ゆーま
空き教室に呼び出されるときはロクなことにならない。 基本的には暴力を振るわれたり、その様子を動画に取られたりする。 その動画をネタに僕をゆすってまた暴力をふるう。これがいつもの流れだ。
でも最近は呼び出されることも減ったし、前までしていたリスカの痕も 治ってきていた。あいつも他のターゲットを見つけていたはずなんだけど,,,
__________________________________ 昼休み
MOB
MOB
MOB
ゆーま
MOB
ゆーま
MOB
そういっていじめっ子の一人が懐からもう一つカッターを取り出して 自分の腕を何の前触れもなく切りつけ、叫び声をあげた。 僕が困惑している間に近くを歩いていた生活指導の先生が教室に入ってきた。
先生
MOB
先生
ゆーま
先生
ゆーま
僕が教師と言い争いをしていると、勢いよくドアを開ける音が鳴って、見慣れた六人の仲間たちが教室に入ってきた。
はるてぃー
山田
先生
たくぱん
先生
こむぎ
きゅー
そー
先生
たくぱん
先生
ゆーま
山田
はるてぃー
ゆーま
先生
ゆーま
背中からは皆が引き留める声が聞こえた。けどもう戻れない。 もう二度とあんな思いはしたくないから。うた君にも捨てられたら,,,, 僕はもう立ち直れない気がした。 __________________________________
はるてぃー視点 ゆーまは、そのまま生活指導の教師と、MOBと教室を出て行った。 皆は必至で引き留めていたけど俺はなぜか声が出なかった。 ゆーまがもう二度と戻ってこないような気がして怖かった。 いつも隣にいたゆーまが遠くに行ってしまったような気がした。
きゅー
はるてぃー
__________________________________
うた視点 今日の授業が終わって部室に歩いていく。部室についてドアを開けると いつもは陽気な部員たちが神妙な面持ちで話していた。
山田
いつもは部の中でも一際騒がしい山田ですら、何か思い詰めているような 暗い表情をしていた。それは他のメンバーにも言えることで、部室全体に 重い空気が漂っていた。けどその輪の中にゆーまはいない。
はるてぃー
__________________________________
はるてぃー
うた
そー
たくぱん
こむぎ
うた
__________________________________ 翌日、ゆーま視点 昨日からスマホにはLAINの通知が大量に届いていたけど まだどれにも目を通していない。うた君からも通知がきていた。多分皆が 話したのだろう。そう思うと、うた君に失望されてのではないかという考えが いつも脳裏によぎっていた。そのたびに控えていたリスカをして、 一人暮らしのアパートの部屋に血だまりを作った。
ゆーま
部屋の隅の棚に駆け寄る。棚の上にはうた君とのツーショットと、今は亡き 父の写真が飾ってある。
ゆーま
思わず嘔吐する。これで何回目だろうか。いつもは清潔にするよう 心掛けていた部屋も血だまりや散乱したもの、悪臭で滅茶苦茶になっていた。
父の写真を見ると、あのトラウマがよみがえってくる。けれど、 父の写真を捨てることもできなかった。僕はずっと母に虐待され挙句の果てに 捨てられた。今でもかつての苦痛をからだが鮮明に覚えていた。
ザシュッザシュッ
ゆーま
かつての苦痛と、うた君にも捨てられるのではないかという 恐怖に苛まれ続ける。このまま死んでしまえば,,,,楽になれる,,,,?
__________________________________ うた視点 今日もゆーまは学校には来なかった。そのため、約束通りゆーまの家に 皆で様子を見に行く。何か妙な胸騒ぎがして落ち着かなかった。
ガチャッ
はるてぃー
はるてぃーが恐る恐るドアを開ける。そこには、依然来た時とはまるで違う 物が散乱し、悪臭が充満している部屋へと変貌していた。
たくぱん
きゅー
たくぱんが指さした先には血だまりがあった。よく見ると、 ほかにもたくさんの血だまりや嘔吐した後の様なものがあった。
そー
突然そーちゃんが走り出したかと思うと、そこには血だらけで倒れている ゆーまがいた。いつもよりも心なしかやつれた表情をしていた。 ゆーまは驚いたような表情でこちらを見つめていた。
ゆーま
山田
こむぎ
ゆーま
そう言うと、何処からかカッターを取り出し自分を切りつけた。最期の表情は 何か切なそうで悲しげだった。