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Let’sgo↓
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命の恩人?の彼が
少しつり気味の目でioを覗く
イタ王
ioと似てるけど、
灰色がかっている綺麗な瞳
少し、羨ましいと思う
心を見透かされてるみたいで
見ているとほんの少しだけ、
心が癒されるような気もする
??
??
顔ばかりを見すぎていたのか
彼が不服そうに答える
イタ王
イタ王
何か思いついたような顔
??
??
そうだ、この子とは一度会ってる
あの、とき
あの鋭い目と刃をioに向けて
そのまま帰ってしまった彼
話題に出ないから忘れてしまったのだと思っていた
??
??
イタ王
サロ
少しサロの目が曇った気がした
サロ
サロ
サロ
サロ
イタ王
io達、実質今初めて会ったんじゃないの?
本当に、覚えてないの?って
ioが、何かを忘れてる…?
そんなわけ、ないよね…?
イタ王
サロ
サロ
イタ王
そう言い手渡された、小瓶
サロ
サロ
中には
毒と思われる緑色の透明な液体
なんとなく、直感で感じた
この子とは、きっと初対面じゃない
さっきの曇った目も相まって、
気付けば口を開いていた
イタ王
サロ
サロ
イタ王
イタ王
サロ
イタ王
サロ
そういい、手を引かれる
毒は、鞄の中で揺れていた
手を引かれ、夜遅くまで営業中のカフェに入る
二人掛けの席に座って
ゆっくり、口を開く
イタ王
イタ王
サロ
サロ
僕とイタ王__兄貴は、従兄弟なんだ
イタ王
そのまま、サロはぽつりぽつりと話し始める
僕らはもともと、孤児だった
僕の父もイタ王の父も、
とうの昔に死んだんだ
兄弟なんていなかったから、
僕の家族はイタ王だけだった
イタ王
イタ王
サロ
明るく元気を貰えたイタ王を
僕は兄のように慕ってた
サロ
イタ王
イタ王
そういい嬉しそうに笑う兄貴
その顔も、唯一の家族として
本当に大好きだった
しばらくして、
僕らは軍事学校に引き取られた
そこからだっけな、兄貴が壊れていったの
ある日の軍事学校からの帰り道、
兄貴に恩返しをしたくて
ケーキ屋さんによって帰った
サロ
最近兄貴は疲れているのか、
前のような明るい笑顔を失っていた
どこか辛そうで、苦しそうだった
笑顔がすべて愛想笑いに見えた
だからこそ、恩返しをしたかった
その一心で、
川沿いの並木道を歩いていく
ドンッ
サロ
気付けば空が見えた
誰かに落とされた?
誰だ?顔が見えない
駄目だ、先に僕が落ちる
サロ
その時、
横に白い何かが見えた
その束の間___
バシャンッッ
…あれ、死んでない?
何かがクッションになったのか?
そう思い、自分の背後を見る
サロ
そこには
赤くなって、
眠るような
僕の兄貴の姿があった
サロ
上の空の意識で電話をかけて
救急車を呼ぶ
サロ
サロ
サロ
サロ
いつもなら撫でてくれるのに
一向に手は伸ばされない
サロ
サロ
サロ
自己犠牲なんて大嫌いだよ
だから僕が兄貴を守らなきゃ
兄貴に無理させないように、
兄貴より強くなって、
今度は僕が兄貴を助けなきゃ
遠くから聞こえる救急車のサイレン
その後のことは覚えてない
サロ
静かにベッドで眠る兄貴
その顔がやっぱり辛そうで
もう目覚めないんじゃないかって、
一生起きてはくれないんじゃないかって
そう思ってしまう
医師
サロ
サロ
医師
息ができなくなりそうなほど
重い空気が流れている
医師
医師
医師
昏睡状態?記憶喪失?
サロ
サロ
医師
何で、優しい兄ばっかり
サロ
サロ
サロ
僕よりはるかに細い腕
完全に弱り切ってる心
もう限界を迎えている体
そうだ、強くなって
兄貴に負担をかけないようにしよう
サロ
そういい病室を後にした
そこから僕はもう、兄貴に会ってない
サロ
誰か、他人の話を聞いてるみたい
イタ王
出せる言葉は謝罪だけ
イタ王
イタ王
サロ
思いを、違和感を
少しずつ、解いていく
イタ王
イタ王
イタ王
サロ
サロ
そういう彼の瞳が、
ほんの少しだけ晴れた気がした
サロ
サロ
イタ王
まるで聞かれたくないかのように
言葉を素早くさえぎられる
サロ
サロ
イタ王
ioの知らないioは、いつ姿を現すのだろう
それで彼を傷つけているなら
先ほどの「僕が殺す」も
全て納得のいく話だ
…取り敢えず、早く帰ろ
色々あって今日は疲れたなぁ
なんとか、家に帰ってきた
ドアを開けても、
やはりナチの姿はない
…辛い、けど
…さみしい、けど
イタ王
一気に体から力が抜けて
床に倒れこむ
起き上がれ起き上がれ…
起き上がらなきゃいけないのに、
なんで、なんで、なんで
迷惑かける間あえに、起き上がれ
イタ王
眠気には勝てなかった
…疲労もあったのかな?
どちらにせよ、ioはそのまま
玄関で意識を闇に落とした
イタ王
いつもと違う風景に目が覚める
ナチス
イタ王
なんとなく、玄関からナチが
ioをここまで運んだのだと気付いた
最初に込みあがってくるのは、
謝罪と恐怖
幸い、服はスーツのままだった
少しだけ、安堵する
沈黙を破りたくて声を発する
イタ王
ナチス
分かんない、どこだろう?
イタ王
それよりも、ioの仕事は?
上司に怒られちゃうよ……?
イタ王
ナチス
少しナチの顔が暗くなった気がする
ナチス
イタ王
ナチス
イタ王
ナチのほうが、辛かったでしょ?
イタ王
そう言おうとして、声が出ない
ナチス
ナチの顔が、辛そう
ナチス
イタ王
ナチス
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
ただただ、迷惑をかけてしまったことが
申し訳なくて謝罪の声しか出ない
ナチス
ナチス
イタ王
なんで、ナチが謝るの…?
ナチス
イタ王
ナチス
ナチス
ナチス
イタ王
そう思いたいのに
ナチの瞳を見ていると、
嘘を吐いてないんだなってわかる
ナチス
ナチス
寂しげなナチの目
イタ王
ナチス
なんで…?ナチのせいじゃ、ないよ
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
ナチス
ナチス
イタ王
そういう彼の目に、光は見えなかった
今にも、消えてしまいそうな目
壊れてしまいそうな目
これから、どうなるんだろうか