ロボロ
…は?
ロボロ
新しい女の子の幹部来るん?
グルッペン
あぁ
グルッペン
桜月の妹だ
ロボロ
そうなん?
桜月
うん
桜月
素直じゃないけど
桜月
いい子だよ
ゾム
ほーん
ゾム
なんていう名前?
桜月
“零下‘‘
ロボロ
れいか
ロボロ
か…
ロボロ
どんな子やろうなぁ〜
桜月
あの子頭いいから
桜月
なんでもこなせるのよね
グルッペン
俺の仕事取られてないか…?
桜月
幹部にしたのグルさんじゃん
ゾム
wwww
ロボロ
零下か〜
ロボロ
…ぶりっ子じゃないよな
( ˙꒳˙ )ノ゙🚪
ロボロ
ん?
ロボロ
どーぞ
零下
…失礼します
ロボロ
ん?
キミ誰?
キミ誰?
零下
零下です
零下
よろしくお願いします
ロボロ
あ、キミか!
ロボロ
仲良くしようなぁ〜
零下
仲良くする気はないので
零下
話しかけないでください
ロボロ
( ˙-˙ )Oh…
零下
失礼しました
|・ω・*)ノ|Юガチャ
ロボロ
…えらいクールな子やな
ロボロ
大丈夫かな、俺…(´・ω・`; )
次の日
ロボロ
おはよぉ…
ゾム
えらい眠そうやな
ロボロ
まぁな…
ロボロ
てかなんで会議室集合なん?
グルッペン
あぁ、全員揃ってからな
鬱先生
やば、セーフ!?セーフやんな!!
コネシマ
あほ、アウトやアウト
鬱先生
チ───(´-ω-`)───ン
グルッペン
揃ったので話そうと思う
グルッペン
昨夜、これが届いた
ロボロ
何?
ロボロ
…なんやこれ
鬱先生
宣戦布告?
コネシマ
なるほどな
コネシマ
中々舐めた真似しよるやん
ゾム
B国…?
ゾム
あぁ、前勝ったとこか
ショッピ
こんなん今時するやつおりませんよ
シャオロン
そんだけアホなんやろな
グルッペン
…というわけだ
桜月
…零下?
零下
……
零下
少しお待ちください姉様
桜月
うん
ロボロ
桜月?
桜月
今考えてるんだと思う
ゾム
頭ええな…
零下
…みなさん
零下
こんなに自信満々なのはおかしいと思いませんか?
トントン
確かに
シャオロン
前負けたのにな
零下
おそらくですが
零下
こちらの設備や仕組みを把握しているのだと思います
グルッペン
というと?
零下
簡単に言えば
零下
“裏切り者“か“スパイ”ですかね
桜月
え、ほんと?
零下
確証はできませんが
零下
私の考えだとそうなります
ゾム
裏切り者?
ロボロ
仲間を疑えって言うんか⁉
零下
誰もそんなこと言ってないでしょう
零下
あなた達が仲間思いなのはわかってます
零下
入ったばかりの私だって
零下
先輩を裁くなんてことしたくないです
零下
ですが、仕方ないことなんです
鬱先生
…え、どうすればいいん?
零下
仲間思いなあなた達が裏切りなんてするわけないでしょう
零下
となると、選択肢は4つ
零下
❶幹部の中にスパイがいる
❷幹部以外に裏切り者がいる
❸幹部以外にスパイがいる
❹私がスパイもしくは裏切り者
❷幹部以外に裏切り者がいる
❸幹部以外にスパイがいる
❹私がスパイもしくは裏切り者
ショッピ
零下さん正気ですか
シャオロン
自分の事選択肢に入れるなよ!!
零下
私からしたら可能性は0と言い切れますが
零下
あなた達からしたら、可能性は0ではないでしょう
コネシマ
でも、お前昨日来たんやろ?
コネシマ
設備とか知ってるわけ無いやん
零下
ですが、私は結構前からここに来ていました
桜月
まぁ、私が連れてきたからね
桜月
だけど、零下がやるわけないってみんな思ってるよ
零下
…そうですか
ロボロ
俺、監視室から見てくるわ
グルッペン
そうだな、そうしよう
零下
駄目です
ロボロ
は?何でやねん
零下
ここでひとりになるのは危険だからです
ゾム
敵がおるかもしらんから?
零下
それもありますが
零下
ロボロさんがスパイの可能性もあるからです
トントン
何言っとんねん零下!!
トントン
そんなんあるわけないやろ!
零下
私だって好きで言ってるわけじゃないです
零下
ロボロさんがスパイじゃないって信じてます
零下
ですが、1%でも可能性がある限り
零下
やむを得ないのです
トントン
……
ロボロ
ええよトントン
ロボロ
零下の言うとおりやからな
ロボロ
それに、零下って優しいよな
ロボロ
やから、トントン
ロボロ
怒らんでもええで
桜月
え、何急に気持ち悪い
ロボロ
酷いな!?
零下
…何故私が優しいと?
ロボロ
だって、お前俺のこと信じてくれてんのやろ?
ロボロ
じゃあ”俺等”だって信じるで?
グルッペン
そうだな
グルッペン
気持ちは気持ちで返さないとな
零下
馬鹿じゃないですか
零下
来たばかりの新人を
零下
そんな簡単に信じて
零下
私が…
零下
私がスパイかもしれないんですよ⁉
コネシマ
そんときはそんときやろ
コネシマ
お前を幹部にしたのは俺達やし
コネシマ
お前がスパイなら俺達に責任があるから
コネシマ
自分をそんなふうに言うなよ
ショッピ
そっすね
ショッピ
大丈夫ですよ
ショッピ
零下さんがスパイでも、
ショッピ
全責任はこのクソ先輩にあるんで
コネシマ
ゑ?
鬱先生
そうやで零下ちゃん!
鬱先生
僕は君のこと信じとるから!
零下
……
零下
…馬鹿ですね
シャオロン
馬鹿で結構!
トントン
仲間疑うくらいやったら裏切られたほうがマシやわ!
零下
…そう…
零下
そんなふうに言うんですね
零下
私なんかのこと…ボソッ
ゾム
なんて?
零下
いえ
零下
そんなことより作戦たてましょう
ロボロ
…そうやな
ロボロ
いや〜
ロボロ
零下おると最強やな!
ロボロ
負ける気がせんわ!
ゾム
それは言いすぎやろww
ゾム
あ、ロボロ、零下
ゾム
部屋まで一緒に戻ろ〜
ゾム
方向一緒やし
零下
いいですよ
桜月
ばいばい零下〜
※廊下
他愛のない話をして
ゾムの部屋に着き、ゾムは戻っていった。
ロボロ
……
零下
……
俺は零下を横目で見た。
どこか、悲しそうなスカーレットの瞳。
ロボロ
(…なんや、心あるやないか)
機械のように淡々と進めていく零下を
俺は機械かと思っていた。
ロボロ
…なぁ、零下?
零下
はい
ロボロ
お前、さっきさ
ロボロ
「私なんかのこと」って言ってたけど
ロボロ
あれ、どういう意味?
零下
…
零下は少し黙って
その間に零下の部屋の前に着いた。
零下
…私は……
零下
…回復魔法しか使えない
零下
ただの役立たずですから……