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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

青 春 っ て 、 難 し い

第 2 話

⚠️ 通 報 ✖ ⚠️ 桃 赤 の 地 雷 バ ッ ク ⚠️ ブ ク マ 一 言 く だ さ い

↺えぬ↻

第 1 話 、 ♡ 2 5 0 有 難 う ご ざ い ま す ┏●

↺えぬ↻

ど う ぞ 、 お 話 を お 楽 し み く だ さ い

れ っ つ ご ー

✂︎-----㋖㋷㋣㋷線-----✂︎

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

赤、大丈夫だった?

俺は紫の声に突っ伏していた机の上から顔を上げる。

ほんのり紅色の混ざった窓からの日差し。

気づいたら、放課後ももうずいぶん遅くなっているようだった。

俺、どのくらいここでほうけていたんだろう。

もしかしたら寝てたのかもしれない。

理科室に行く前、一澤くんと廊下で対峙したところからが、全部夢だったらいいのに。

教室内にもう生徒は全然いない。

教卓の上の壁にかけてある時計を見ると、部活も終わる時間になった。

上水口 赤(カミナグチアカ)

俺、もしかして部活さぼったのかな。

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

うん。なんか様子がおかしかったから、そのままにして俺だけ出たよ、水泳部。

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

顧問の岡崎先生にはごまかしといた。

上水口 赤(カミナグチアカ)

そうなんだ。ありがと、紫

冬だから筋トレだけでよかった。

もう部活のことなんて頭からすっぽり抜け落ちていた。

上水口 赤(カミナグチアカ)

帰ろっかな。紫は?どうしてこんな時間に教室にいるの?

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

赤が心配だったからだよ。放課後、声かけてもろくに反応しなかったんだよ?

上水口 赤(カミナグチアカ)

そうか。それはごめん。

上水口 赤(カミナグチアカ)

それで部活が終わってから、まっすぐ帰らないで教室見に来てくれたんだ?

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

そうだよ

上水口 赤(カミナグチアカ)

ありがと

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

あの時、なんかあったんでしょ?

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

一澤くんと廊下で何話したの?

上水口 赤(カミナグチアカ)

……………なんでもない

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

一澤くん、すごい顔してたよね?

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

赤なんかしたの?

上水口 赤(カミナグチアカ)

わかんないんだよ、それが。

呟くような小さな声で答える。

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

そりゃ、俺もさ、どんな人なのかは知らないけど。

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

目立つわりに変な噂って聞かない男子だよね?

紫がいたわるような声を出し、俺の机に浅く腰掛ける。

上水口 赤(カミナグチアカ)

変な噂ってどんな?

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

例えば乱暴だとか意地悪だとか。

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

女にだらしないとか、二股かけるとか。

上水口 赤(カミナグチアカ)

そうだよね。

知らず知らずのうちに一澤くんに目がいく俺でさえ、彼のそんな人柄は感じられない。

それが初対面の俺に平手打ち。

頭を振りながら立ち上がった。

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

何があったの?何言われた?赤。

上水口 赤(カミナグチアカ)

もういいよ。部活の仲間と別れたんなら、一緒に帰ろっか?紫。

滝沼 紫(タキヌマムラサキ)

…………うん、そうだね────あ

紫が教室のドアの方に視線をやった瞬間、彼は言葉を失くした。

上水口 赤(カミナグチアカ)

紫?

俺は紫が見つめる先に身体をひねって視線を移し、────

同じように言葉を失くした。

そこには一澤くんが立っていた。

一澤くんの後ろには、よく彼とつるんでいる派手な茶髪短髪の男子が見える。

あの2人が硬式テニス部でダブルスを組んでいることを、俺は知っている。

一澤くんは臆することなく真っ直ぐ俺を見つめてはいる。

でも朝、廊下でひっぱたかれた時のような、怒りにまみれた表情からはほど遠い、

バツの悪そうな顔をしていた。

俺の身体が反射的に硬直する。足が動かない。

でも今度は突然の出来事だったさっきと違う。

どうしてあんなことをしたのか、ちゃんと訳を聞こうと思った。

なのに足の先から細かい震えがきて、なんだか膝が笑っているような感覚がする。

そうこうしているうちに、一澤くんはつかつかと俺の前まで来た。

俺は思わず小さく、二、三歩後ずさりする。

いけない。俺悪くない。

少なくともいきなり平手打ちをされるようなことはなにもしてないはずだ。

俺は下ろしたままの手のひらを、拳にしてぎゅっと握った。

視線を俺の拳に落とした一澤くんは泣きそうな苦笑いを一瞬浮かべると、

いきなりすごい勢いで頭をさげた。

一澤 桃(イチザワモモ)

ごめん!悪かった!

開いた両足の膝頭に両手をつき、深々と頭をさげた。

声も出ないほど驚いた。

俺が言葉を発しなかったせいで、一澤くんが頭をあげるタイミングを完全に逸しているんだと気づいたのは、

だいぶたってしまったからだ。

上水口 赤(カミナグチアカ)

あの、とりあえず頭あげて?

上水口 赤(カミナグチアカ)

でで、出来ればどうゆうことか説明してくれると………

俺はしどろもどろに言葉を継いだ。

これが一澤くんじゃなかったら、俺はもっと強気に出ていたかもしれない。

だけどちょっといいなと思っていた程度でも、俺はどうやら自覚している以上に一澤くんを観察していたらしい。

相当の理由がなければあんなことはしないと、心のどこかで確信している。

言葉を探すように何度か小刻みに深呼吸をする一澤くんの横から、違う男子の明るい声がした。

_____

人違いなんだよ。こいつ上水口………赤さんのことひっぱたいたんだって?

_____

マジで悪かったな。

一澤くんについてきた茶髪男子だった。

一澤くんとタブルスを組んでいること以外、俺は彼の名前も学年も知らなかった。

そうか。人違い………なんだ?

頭から冷水をかけられたような気持ちになった。

ようやく顔をあげた一澤くんは、申し訳なさのにじみ出る瞳を俺に向ける。

一澤 桃(イチザワモモ)

俺の事、ぶったたいていいよ。知らない男の顔たたくの気持ち悪くなかったら。

一澤 桃(イチザワモモ)

あ、それともケリ入れる?

いたって真面目な顔つきでそう提案する。

上水口 赤(カミナグチアカ)

い、いいよそんな………身に覚えが全然なかったから。

上水口 赤(カミナグチアカ)

誤解が解けたならそれでいい。

人違い。誰と間違ったのかも含め、合点がいった。

真っ黒い一澤くんの瞳に吸い込まれそうになりながら、

俺は、ひとつの予感にからめとられていた。

困ったな。

なんなのこんな時に。

その予感、当たらなければいいのにな。

なかなか俺の前を去らない一澤くんに、

上水口 赤(カミナグチアカ)

いいよいいよ、

とひたすら言い続けた。

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↺えぬ↻

は い ! 第 2 話 で す 、

↺えぬ↻

ど う で し ょ う か ?

↺えぬ↻

も し 良 け れ ば 感 想 と か コ メ に お 願 い し ま す (>人<;)

↺えぬ↻

あ 、 あ と タ グ に 『 青 黄 』 っ て つ け て る ん で す け ど 、

↺えぬ↻

登 場 す る の 遅 く な る か も で す ………

↺えぬ↻

(ó﹏ò。)スイマセンッ

↺えぬ↻

次 回 も 宜 し け れ ば 見 て く だ さ い っ !

青 春 っ て 、 難 し い 『 桃 赤 』ち ょ い 青 黄

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コメント

6

ユーザー

え、なんか語彙力すごくないですか?(良い意味で)

ユーザー

フォローと連載にブクマ失礼します❕✨

ユーザー

初コメ、フォロー失礼します❗ 雰囲気とかいろいろすごすぎてやばいです!とくに急にキャラ?が変わる感じみたいのが好きです!

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