赤木 琴音
優衣ー!おはよっ
花崎 優衣
おはよう琴音ちゃん!
花崎 優衣
(そう言って話しかけてきたのは、親友の琴音ちゃん。)
赤木 琴音
今日も相変わらず可愛いわね!
花崎 優衣
わわっ…!
花崎 優衣
(琴音ちゃんに抱きしめられながら頭を撫でられた。)
花崎 優衣
(琴音ちゃんは私を妹のように慕ってくれるお姉さんのような感じ)
碧瀬 綾人
おい、離せ
花崎 優衣
え?
花崎 優衣
(突然、腕を掴まれグイッとあや君の胸にすっぽり収まった。)
花崎 優衣
(あや君は琴音ちゃんから私を引き剥がした後、琴音ちゃんに鋭い視線を向けていた。)
碧瀬 綾人
……
赤木 琴音
……
花崎 優衣
(視線の先にいる琴音ちゃんも負けじとあや君を睨みつけていた。)
赤木 琴音
ちょっと、邪魔しないでくれる?
赤木 琴音
今は私と優衣で友情を育み合ってるんだけど!
碧瀬 綾人
お前は優衣にベタベタし過ぎなんだよ。あんまり優衣に触んな。
赤木 琴音
はー⁉︎あんたさ、私にまで嫉妬するとか引くんですけど。幼馴染み止まりのくせに彼氏ヅラ?
碧瀬 綾人
うるせーな、ブス
花崎 優衣
(と、止めないと)
花崎 優衣
あ、あの…
赤木 琴音
は?誰がブスですって?
赤木 琴音
私ほどの美人は希少よ!
赤木 琴音
目に穴空いてるんじゃない?
碧瀬 綾人
あーあ…うっせ、朝から喚くなよ
碧瀬 綾人
ガキか?
赤木 琴音
あ?
碧瀬 綾人
は?
花崎 優衣
2人とも、落ち着いて…!
花崎 優衣
ケンカは良くないよっ…?
花崎 優衣
(慌てて止めたけど…)
赤木 琴音
まぁ、可愛い優衣に免じて今回は許してあげるわ…
赤木 琴音
あくまで優衣に免じてだから!
碧瀬 綾人
チッ…優衣に感謝するんだな
花崎 優衣
(まだ言い足りないと不満を漏らしつつも2人は席に戻っていった。)
花崎 優衣
(でも、あや君…どうしてブスなんて言うんだろう…)
花崎 優衣
(琴音ちゃんは校内で1番美人さんだって評判なのに…)
花崎 優衣
(スラッと伸びた手足、高身長でスタイル共に完璧。)
花崎 優衣
(それなのに私は…なんとも可哀想で貧相な身体つきに…)
赤木 琴音
はぁー、うっざいわぁー
花崎 優衣
ど、どうしたの…?
赤木 琴音
碧瀬よ。優衣もあんな独占欲の擬人化みたいな幼馴染み持って大変ね。
花崎 優衣
独占欲の…擬人化…?
赤木 琴音
いや、なんでもない。忘れて…
赤木 琴音
これはちょっと碧瀬に同情するわね…
花崎 優衣
(あや君に同情…?)
赤木 琴音
優衣って本当に恋愛事情に疎いって言うか…
赤木 琴音
それだけ碧瀬に過保護に守られてきたってことよね…
花崎 優衣
?
次回 綾人side