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それから数年—— 藤井千紘が去ってから、目黒蓮は誰とも"本気の恋"をしなかった。 浅い関係。 形だけのセッ✖︎ス。 そこに心はなかった。 相手がどんな顔で喘いでも、 どんな甘い声を漏らしても、 目黒の中に湧き上がる感情は「虚無」だった。
「……どうせ、皆逃げる」
——そう、思っていた。
そんなある日、共演することになったバラエティの控え室。 賑やかな笑い声が響く中で、 一人の男が無邪気に目黒に近づいてきた。
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その軽口に、思わず笑ってしまった。
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佐久間大介。 アイドルで、仕事仲間で—— あまりにも無防備で、危なっかしい存在だった。
その夜、ふとスマホを開くと、佐久間からのメッセージが届いていた。
> 「あのさ。めめってさ、ちょっと怖いけど、なんか……見られるとドキッとするんだよね」
それは、藤井に言われたのと似た言葉だった。 でも違ったのは——佐久間が怯えていなかったこと。
次に佐久間と二人きりになった時、 目黒は思わず言葉にしていた。
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(……こいつなら、壊せるかもしれない)
そう思った。
そして同時に—— (もしかしたら、壊されるかもしれない) という、微かな恐れも。 だがもう止められなかった。
その夜、佐久間の身体を縛ったのは初めてだった。 拒まなかった。 むしろ、熱に浮かされたように身体を委ねてきた。
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その声に、目黒の奥底に眠っていた何かが、完全に目を覚ました。
——ああ、やっと見つけた。 ——俺の狂気を受け入れてくれる、檻の中の相棒。 目黒蓮は、その夜を境に「愛し方」を変えた。 それは優しさではなく、支配。 恐怖ではなく、依存。 そして、快楽と痛みを混ぜた"鎖の絆"。 やがて二人は、互いの檻の中に自ら入り込むようになる。 “壊れること”が、“愛されている実感”に変わっていった。 ↪︎ N E X T