ロボットが好きな僕と犬

「ありがとう」とでも言っているのか

次の日も“いつも通り”学校に行き

“いつも通り”図書館に行き

“いつも通り”家に帰る。

だが、いつも通りは3回目で違った

今までは大したことの無い違ういつも通りだった…が

いつも尻尾を振って甲高い鳴き声で来てくれる

シロの姿が見えなかった。

頭の中が真っ白になった

ｶﾞﾁｬﾝｯ

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ階段を勢いよく上がる

ｸｩ-ﾝ

俺の部屋が見事にぐちゃぐちゃだった

シロがやったんだろう

咄嗟に出てしまった。

ﾊﾞﾝｯ

手も出た。

尻尾を下げて部屋から出ていくシロには何も思わなかった。

不意に出てしまった。

シロを完璧にしよう

毎日怒鳴り 叩き

その度聞く 甲高い鳴き声

「わん」ではなく「ｷｬﾝｯ」と痛がってる声だ

終わり（）