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『ターゲットはあなたのハート』
休日の午前11時。 人気のカフェ前、人通りが増えはじめた時間帯。
えとはスマホの時計をちらりと見て、深呼吸する。
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不安と期待が入り混じる胸の奥。 軽くリップを塗り直しながら、ふと視線を上げるとーー
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そこには、見慣れない姿のなおきりが立っていた。 黒のリネンシャツに、ゆるめのベージュパンツ。腕まくりした袖からのぞく腕 さりげない腕時計。髪も少しラフにセットされていて、普段の几帳面な雰囲気とは違う ーー大人っぽくて、少しだけ“無防備”
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えとがぽかんと見つめたまま言葉に詰まると、なおきりがくすっと笑う
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頬に熱が上がっていくのがわかる。 言い訳しようとしても、うまく出てこない。
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えとが少し後ろを歩くと、なおきりがふと振り返る。
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耳まで真っ赤に染まりながら、えとは下を向いて歩き出した。
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人気のカフェの一角、窓側の二人席。 日差しがやわらかく差し込んで、テーブルの上のガラスがきらきら光る。
えとは、向かいに座るなおきりの顔をチラチラ見ながら、ストローをくるくると回す。
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くすっと笑うその声が、えとの耳をくすぐる。 このままじゃ、やっぱり押し負けるーーそう思って、えとさんは一歩踏み込んだ。
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にこ、と笑って、なおきりは紅茶をひとくち。 その落ち着いた仕草にまた心が揺れていまいそうになって、 えとはぐっとテーブルに身を乗り出す。
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その言葉に、なおきりの目元が、ふっと細くなる
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えとが慌てて顔を隠すと、なおきりが笑いをこらえきれずに肩を揺らす。
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思わずストローを噛んでしまうえとに、なおきりはさらっと言う
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なおきりが伸ばしてくる手。 えとは、ちょっとだけ戸惑ったように それを見つめてーー
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そっと、手を重ねる。 えとさんの手はちょっと汗ばんでいて、それがなんだかーーかわいかった。
カフェや雑貨屋が並ぶおしゃれな通り。 えとは真新しいワンピース、なおきりはラフだけど洗練された私服姿
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言ってから顔を赤くするえとさんを見て、なおきりは口元だけで微笑む。
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なおきりが腕を差し出す。 えとは一瞬たじろいで、でも……
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少しだけ照れ笑いして、えとさんはその腕に自分の腕を絡めた。 歩き出すふたりの影は、まるでほんとうのカップルのようで。
通りすがりのカップルが「お似合いだね」 と言うのが聞こえたとき、えとは思わず下を向いた。
でもなおきりの腕のぬくもりは、あまりにもリアルで。
そんな中ーー
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とあるショップの前で足を止めるなおきり。
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くるりと、なおきりがそれを手に取り、さっとお会計をして えとの首元に軽く巻いた。
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えとは笑った。その頬が、ずっと赤かったのはーー気のせいじゃない。
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ふと漏れたその声に、なおきりの表情がわずかに揺れた。
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その場に沈黙が落ちた。 でも、心臓の音だけはーーずっと響いてた。
次回予告 「えとさん、今日は……泊まっていかない?」 「な、なんでそんな自然に言えるの!?どんな顔して返せばいいの!?」 「じゃあ、こう返して。“うん”って」 ーー次回『ターゲットと、夜を越えて。』 恋はもう、演技じゃ隠せない。
コメント
4件
照れてるet彡可愛すぎるん だけどぉお ! ! 😽🩷 ̖́- 次回予告 ! ? 楽しみすぎるっっ ! 続き待ってます ー !✨
見てるこっちが照れます💕💕ガチ恋したことないんですけど見てるだけでも楽しいです!