宮治の重荷

痛い、痛い、痛い、

またや

なんなんこの痛み

なんでまた痛くなるん

けど俺はいつもと違うことに気づいた

視界が歪まなかったんや

いつもなら歪むんや

なのに、歪まないんや

これは俺は今きっと

涙が出てないんや

目を瞑っても

痛みに集中しても

一粒も涙が出なかった

涙が出ない

涙が出ない

涙が出ない…

涙が出ないｯ！

なんで、なんで、

涙が出ないん…

今まで

喧嘩した時も

怒られた時も

試合に負けた時も

生まれて来なければとか言われた時も

涙が出たのに

なんで涙が出ないんや…

涙のことで頭がいっぱいになって

いつの間にか

痛みはなくなっていた

けど涙が出なかったことに

思った以上にショックを受けた俺は

こう考えてしまったのだ

いっその事

死んでしまおうかな

だって、そうやろ？

辛くて逃げだしたのに

逃げ出した先でも辛くて

おまけに涙も出ない

こんなの人間じゃないやん

…明日

俺は軽いのか重いのか分からない口調で呟いた

次の日

昨日のうちに調べておいた

自殺をする場所

今からそこに向かおうと思う

おん、これでええんや

死ねば楽になれるし

バイトもしなくてええ

これでええんやこれでええんや

俺は必死にこれでいいと自分に言い聞かせる

そして調べておいた場所に向かった

宮城の中でも結構都会の方にいたから

ここまで来るのに疲れたわ

俺は断崖絶壁の崖の縁に立ち

ごくりと喉を鳴らす

ここから落ちればいいんや

痛みなんて一瞬や

それに

一昨日からすごい痛みが脚を襲って痛みには慣れた

多分やけど

あれだけで慣れる訳ないと分かっているけど

そう思わないと立つことすら

できないんや

足下に見える景色は怖いくらい深くて地上の土は硬そうだ

自分の足が目に入りそこで俺は驚愕した

足が怖いほどに震えていて手を見てみると

手も小刻みに震えていた

その事実に気づいた途端

立って居られなくなり尻もちをついた

俺は怖気ついてその場を去った

明日こそ死ねるかな

なんてな

ネカフェに行く途中

お腹が空いてコンビニに寄った

あそこから往復して

もう19時を過ぎていた

道中飲み物しか飲んでおらんし

そりゃお腹空くよな

俺よく我慢できたな

明日の朝の分も買ってふとアイスコーナーに目をやる

そこにはこの前買った期間限定のアイスが売っていて

この前食べた時は考え事をしていて全然味わえなかったし

それを買おうと手を伸ばしたら

また、細くて色白で綺麗な手と

俺のごつい手が触れ合った

何このデジャヴ

横を見てみると

やっぱりこの前の人やった

謝ってきたと思ったら次は俺をじっと見てきた。

嫌な予感がした

宮侑の弟って言われるんか？

それともあの黒い賑やかな集団の一人みたいに間違える？

いやでも普通なら間違える訳ないか

次の言葉をビクつきながら待っていると

一回口を閉じてまた開いた

呆気に取られたがすぐに気づいた

これは気を遣ってくれたのだと

それに気づいた途端

次は

右腕が痛くなった

その痛みはいつものより

何倍も痛かった

あるシーンを消してしまって倍速で書いたのでちょっと雑なところあるかもです

そして投票ですね 生き残った奇数の人達に登場してもらいましょー！

　　　　1,国見にだって感情が 2,主将なのに 　　3,全てが普通の俺

偶数だったらもうこの投票が最後で奇数だったらまだ一回だけありますね 残り二個になったらプロローグ的なのここに書いて内容を見た上で投票してもらおうと思ったんですが三個になる可能性があると忘れてました

ま、偶数と奇数どっちになりますかね〜？

では〜