ああ…愛しい我が君 気高く麗しい悪の華 貴女こそが世界で一番美しい ー鏡よ鏡、教えておくれ この世で一番…… ー闇の鏡に導かれし者よ 汝の心の望まま、 鏡に移るものの手をとるがよい 後悔は……ないな? 明日をも灰にする焔炎 殺那をも封じ込める凍氷 蒼空をも飲み込む大樹 闇の力を恐れるな さあ――力を示すがよい 私に、彼らに、君に 残された時間は少ない 決してその手を離さぬよう――― welcome to the villans'world.
一人の女は目を覚まし、状況を確認していた 真っ暗で狭い空間 騒がしい外 フードが付いている羽織 深く被らされているフード 己が居た世界とは考えがたい雰囲気 冷静に 考えていた そんな時
???
と、聞こえた為一度考えるのを辞めた
ユズハ
〚異能力 我は天才である 汚れつちまつた悲しみに〛
ドゴォン! そんな音と共に暗い空間を作っていたであろう何かは壊れ 猫のような者も騒いでいた者も 一度呆気に取られていた
ユズハ
ユズハ
そう言い、女は男の手を取り走った
???
???
ユズハ
???
男女は走って逃げた なるべく遠くへ 猫の様な者が来ないように そして着いた先は
《図書室》
???
ユズハ
???
ユズハ
ユズハ
ユウ
ユズハ
ユズハ
ユウ
ユズハ
ユズハ
ユウ
そんな時 ボォッ と炎の音が聞こえた そこにはさっきの猫…否グリムが居た
ユズハ
グリム
ニンゲンめ!
さあ、丸焼きにされたくなかったらその服を――
そう言いかけた時、グリムが何かに叩かれた
グリム
後ろから現れたのは 鳥のようなマスクをし帽子を被っている謎の男性
???
ああ、やっと見つけました。
君達、今年の新入生ですね?
???
勝手に扉から出るなんて!
それにまだ手懐けられていない使い魔の同伴は校則違反ですよ。
グリム
オレ様はこんなヤツ等の使い魔じゃねぇんだゾ!
???
少し静かにしていましょうね。
そう言って男は、グリムの口を塞いだ
グリム
尚もグリムは抵抗しているが 男は無視して此方を見て話を始めた
???
はぁ……どれだけせっかちさんなんですか
さあさあ、とっくに入学式は始まっていますよ。
鏡の間へ行きましょう。
ユウ
ユズハ
???
この学園へ入学する生徒は、全てあの扉をくぐってこの学園へやって来るのです。
ユズハ
???
ユズハ
???
あの扉の意匠にはそんな思いが込められているのです
ユズハ
???
長話をしている場合ではありませんでした。
早くしないと入学式が終わってしまいますよ
さあさあ、行きますよ
ユズハとユウはアイコンタクトをし、頷いた
ユウ
ユズハ
???
君達、まだ意識がはっきりしてないんですか?
空間転移魔法の影響で記憶が混乱しているんですかねぇ…
ユズハ
???
ユズハ
???
私、優しいので
ユズハ
男と歩き、行ったのは
《中庭》
???
ここは『ナイトレイブンカイレッジ』
世界中から選ばれた類稀なる才能を持つ魔法士の卵が集まる
ツイステッドワンダーランドきっての名門魔法士養成学校です
ディア・クロウリー
ディア・クロウリーと申します。
ユウ
ユズハ
ディア・クロウリー
選ばれし者は、『扉』を使って世界中からこの学園へ呼び寄せられる
ディア・クロウリー
ユウ
ユズハ
ディア・クロウリー
学園に通じる扉を運ぶ、特別な馬車なのです。
古来より特別な日のお迎えは馬車と相場が決まっているでしょう?
ユウ
ユズハ
グリム
ディア・クロウリー
to be continued
《鏡の間―入学式会場》
この場はとてもざわついていた
赤紙の男
いいかい新入生達、ハーツラビュル寮では僕が法律だ。
逆らう者は首をはねてやるからそのつもりで
獅子の耳を持つ男
さっさと寮に戻るぞ
サバナクロー寮着いて来い
眼鏡の男
みなさんが充実した生活を送れるようオクタナヴィネル寮寮長として
精一杯サポートさせていただきますよ。
美しい男
式の途中で飛び出して行っちゃったけど………
タブレットの声
ターバンの男
そんな会話をしていた時 バンッ と、扉が開きクロウリー、ユズハ、ユウ、グリムが入った
ディア・クロウリー
赤紙の男
ディア・クロウリー
新入生が二人足りないので探しに行っていたんです。
さあ、寮分けがまだなのは君達だけですよ
狸君は私が預かっておきますから、早く鏡の前へ
グリム
闇の鏡
ユズハ
ユウ
闇の鏡
…………………………………
わからぬ
ディア・クロウリー
闇の鏡
色も、形も、一切の無である
闇の鏡
会場が一気にざわつく 次はユズハだ
闇の鏡
ユズハ
闇の鏡
ユズハ
闇の鏡
サバナクロー寮の不屈の精神も
オクタナヴィネル寮の慈悲の精神も
スカラビア寮の熟慮の精神も
ポムフィオーレ寮の奮励な精神も
イグ二ハイド寮の勤勉な精神も
ディアソムニア寮の高尚な精神も感じられる
ユズハ
闇の鏡
ディア・クロウリー
闇の鏡
ユズハ
闇の鏡
ユズハ
あの、学園長…此処は見た限り男子校では?
ディア・クロウリー
ユズハ
ディア・クロウリー
そう言ってユズハはフードを取った フードをとると同時に会場はよりいっそ騒がしくなる
ユズハ
ディア・クロウリー
生徒選定の手違いなどこの100年一度もなかったはず
一体なぜ……
ユズハ
ユズハ
グリム
グリム
ディア・クロウリー
グリム
だから代わりにオレ様を学校に入れろ!
魔法ならとびっきりのを今見せてやるんだゾ!
赤紙の男
グリム
そうグリムが鳴いた(草)時会場中に炎が広がった
ユズハ
ターバンの男
ディア・クロウリー
誰かあの狸を捕まえてください!
獅子の耳を持つ男
美しい男
まるまる太った絶好のおやつじゃない
獅子の耳を持つ男
眼鏡の男
いたいけな動物をいたぶって捕獲するという皆さんが嫌がる役目、
この僕が請け負います
タブレットの声
内点の点数稼ぎキマシタワー
ターバンの男
ディア・クロウリー
獅子の耳を持つ男
グリム
偉大なる魔法士になる男・グリムとはオレ様のことなんだゾー!
眼鏡の男
リドルさん、お願いできますか?
赤紙の男
さっさと済ませるとしよう
ユズハ
そう言い、ユズハはグリムに近寄り異能を使った
異能〚我は天才である 人間失格〛
空に浮かぶ文字 そして触れた途端に消える青い炎 誰もが呆気に取られていた ユズハは溜息を付き、言う
ユズハ
ユズハ
そう言うと、寮長、ユウ、クロウリーは我に帰る リドルと呼ばれた赤紙の男は言った







