屋上へ向かう階段を登りながら 私はゆっくりと息をつく
名前で呼ぶことにも慣れてきた
et
.....yanくん
昨日も話して楽しかった
今日も.....きてるのかな
そんなことを考える自分が 少しおかしく感じる
そして、小さく首を振った
ガチャ_____
扉を開けるとやっぱりyanくんがいた
yan
あ、etさん!
yan
今日も来るの早いですね!
いつものように明るく迎えてくれる
その声を聞いた瞬間
胸が少しだけ軽くなった気がした
et
......yanくんこそ、早いんじゃないの?
yan
それは、etさんと話すのが楽しいからです!
その無邪気な言葉に、少しだけ笑えた
et
......本当に変な人
yan
え、変な人って褒め言葉ですか?
彼がふざけたように笑う
そして私は少しだけ肩の力を抜いた
yan
そういえばetさんって屋上にずっといますけど何か理由があるんですか?
et
.......理由なんてないよ
私は短く答える
それ以上は言いたくなかった
yan
ふーん。でも、何かあるんじゃないかって思うんですよね
そう言いながらも、彼はやっぱり 何も聞いてこない
その優しさに少しだけ安心する
et
.......yanくんはどうしてここに来るの?
yan
え、俺ですか?風に当たるのが好きなんですよ
et
......変わってるね
yan
でしょ?俺昔から不思議ってよく言われます!
彼の笑顔を見ていると
不思議と胸がざわつかない
それどころが温かい気持ちになった
彼女が少しだけ笑った
俺はその瞬間を見逃さなかった
少しずつでも変わってきてる気がする
まだ何も話してくれない
それでもいい
こうして隣で話すだけで
十分だと思った
昼休み終わりを告げるチャイムが鳴る
私たちは立ち上がり屋上を後にする
階段を降りる途中私は小さな声で言う
et
......ありがと
yan
え?
彼が振り返る
その顔に動揺が浮かんでいた
et
.....なんでもない
私はそれ以上何も言わずに 教室へ向かった
でも、彼の背中を追いかける視線が
少しだけ暖かかった
『.....ありがと』
たった一言だったけど
その言葉が胸に残ってる
少しずつだけどetさんも 変わろうとしてるんだな
その小さな変化が
俺は何よりも嬉しかった






