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罪と輪廻

第14話 - 第14話死刑囚:トラゾーピエロ:ぺいんと ③

1,923

2024年12月21日

#日常組

#デスゲーム

#死ネタ

#暴力暴言表現あり

のあのあ

主

うん、話すことない

おk

START

トラゾー、お前のこと大ッ嫌いッ！！！

…………は……ぁ…？

<断罪者>は、俺としにがみくんだね

そうですよ……

聞いて。俺だって、みんなで脱出できたらそれが1番だと思ってる

でも、その為にも1度、決断しなきゃいけない

まず、この部屋を脱出する。

外になら、トラゾーを助ける為の何かが見つけられるかもしれない

この部屋には何もない。

この部屋で議論し合うことが、今1番、無意味……っ

俺を見殺しにするつもりだろッ？！嘘つくんじゃねぇぇッ！！！

……お前には、貸しはあっても借りはない。

昔から、……昔っから……ッ

しにがみくんッ。"有罪"を宣告して！早くっ

……そ、そんなの……で、……出来ないですよ……

トラゾーを助けたい？

なら、これが唯一の方法……ッ！！

トラゾーは、君が思ってるような奴じゃないよっ。

ずっとずっと、君も見下してた！

やばい、やばいやばい！

靴裏、焦げてるッ、溶けてるッ！！

……しにがみくんッ、早くッ！！

………はぁ、はぁ……

聞いてください、……トラゾーさん……

…しにがみさんは、いつもの優しいしにがみさんでいてくれる……

約束しますから……

1度ここを出て鍵を探して、……すぐに戻ってくるって、……約束しますから……、

………しにがみ………

お前ぇの約束なんかッ、どッうでもいいんだよォおあああああッ！！！

いいからッ、とっとと"無罪"って言ってッ、俺を解放しろッつってんだよおぁああぁあ！！！

……ッ、……トラゾー……さん………、

僕を……、信じてくださいよ………

____"有罪"。

しにがみいぃいいッ、この裏切者がああぁあッ、絶対に信じないッ、お前なんか絶対に信じないッ！！

<断罪者>のしにがみが"有罪"を宣告すると同時に、トラゾーこ拷問椅子の仕掛けが作動し、拷問レバーがその姿を現す……。

ありがとう、しにがみくん。

……後は、俺の仕事

この拷問レバーは、もう1人の<断罪者>の、俺にしか操作できない

……俺たち、……親友ですよね……？

拷問なんて……やっちゃダメです……

親友だからこそ、耐えて、トラゾー

……君が受け入れてくれないと、俺たちは全員死ぬ……

お互い……親友だって言い合ったじゃないですか……

……拷問レバーなんて……そんな恐ろしいもの……触っちゃダメです……

その時、凄まじい熱気が吹き上がる。

金網の下の青い炎が、一斉にその強さを増したのだ。

残り時間は、1分ちょっと、あるかどうか。

うああぁッ、もう無理ッ、もう無理だぁああッ！！

死にたくないッ……嫌だ……ううぅぅッ！！

……トラゾー、本当にごめん。これしか方法がない

クロノアの手が、……拷問レバーを、ゆっくりと引き下げていた。

あああああッ、あがッがッ！！！

あッ、ああぁッ、あが………ッ、ッッ、

一体、トラゾーに何が起こっているのか、わからない………………。

不気味な音は聞こえるのだが、傍目には何の変化も感じられない。

しかしトラゾーの全身はぶるぶると激しく痙攣し、その眼は大きく見開き、瞬きさえも忘れて吠え続けている。

はぁ、はぁッ、はぁッッ！！

あ、……見てッ、エレベーターの扉ッ！！

首輪が？！このネジ巻きみたいなの、回るようになってる！

拷問レバーを引き切った後、首輪に小さな作動音がして、ネジ巻きが回せるようになっていた。

それを回し切ると、ガシャリと重い音がして外れた首輪が床に落ちる。

もう、何も構っている暇はない。首輪を外せた少年から、エレベーターの中に駆け込むのだ。

ぺいんととしにがみが飛び込み、最後にクロノアが入り、振り返る。

ひとり残されたトラゾーの目が、クロノアと合う。

トラゾーはどろりした血を口の端から滴らせながら、ぼんやりとクロノアを見ていた。

……………

……バイバイ。トラゾー……

…はぁ……はぁ……はぁ……

いい気味だよ。清々する

……なら、……これで……

俺のこと……、許してくれますか………？

………………

……俺、……こんな目に遭って、……死ぬんですよ……？

せめて最期くらい……、許してくれても……いいんじゃないですか……？

……………

……そうだね。なら死んだら許すことにするよ

だから早く、

死ね

……………ははは、

……はははは、……はーはははははは……、

とうとう床下の炎は金網を突き抜けて、火柱となる。

エレベーターの扉もゆっくりと閉まり始める。

（……クロノアさん。）

（……これで嫌われ者の俺を省いて、……本当の仲良しの幼馴染グループになれた……つもり……？）

（お前だって、……嫌われてるんだよ……？その仲良しにな………）

（俺に運がなかったから、……俺はこうして取り残されて死ぬけど………、）

（もし。<死刑囚>がお前だったら。……俺たちはきっと、お前を見捨ててたよ………）

はは、はーははははは……っ

主

おしまいだお

イイハナシダナー

主

次回で最後だーぜー

次が気になるね

主

そだねーじゃ、終わるよー

ばーいーーーーばい

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