これからも、君と

ゆっくりと離れる

目を開けると

真っ赤に顔を染めている

yanくんがいた

ぶわぁ、と

一気に顔に熱が集まる

結局

恥ずかしさで

耐え切れなくなってしまって

熱った顔を冷やすために

少し遠回りで

教室まで

走って逃げた

バタンッ

勢いよく扉が閉まる

足の力が抜けたように

ズルズルと

その場に座り込む

まさか、etさんから

キスしてもらえるなんて

思わなかった

今まで

そんな素ぶり

見せてくれなかったから

身体は冷えてるのに

顔は、発熱したかのような

体温を持っている

キスされたとき

俺もめっちゃ赤かったと思うけど

etさんも

顔だけ

真っ赤になっていたし

それに…

あんな煽るような顔

初めてみた

俺の理性を壊すには

十分なぐらいの威力を持っていた

ここが学校だったから良かった

家だったら

俺がどんな行動をとっていたのか

大いに想像できる

キーンコーン…

チャイムが鳴る

身体を無理に動かし

教室まで一直線に

走っていった

唇に触れた

あの感覚が

まだ残っている

思わず口の

口角が上がる

なんて

呑気に考えていると

先生に怒られてしまった

その後受けた

数学の授業は

ほぼ頭に

入ってこなかった