水
水
桃
桃
水
赤
白
白
黄
青
水
信じられなかった
どうして急に
全て奪われてったのだ
家族も部屋も宝物も
今の僕には初兎ちゃんしか居なかった
水
白
白
水
白
水
この初兎ちゃんの温もりが好きだった
初兎ちゃんは今
何も無い僕を慰めてくれた
僕の大切な人
屋根裏は薄暗くて
牢獄のようだった
昔実際に罪人がいた所でもあったらしい
水
そんなことを考えながらも
埃まみれな部屋にいると嫌なため
掃除器具を持って自分で掃除を始める
今にもボロボロな窓と扉
ギシギシと音を立てる床
雨漏りしそうな天井
窓はたったのひとつ
水
小さく呟きながら掃除を進める
数十分くらいすれば大体掃除ができたため
荷物を置いていく
水
黄
水
水
驚いた
人を屋根裏部屋に置いておいて
大変酷い人かと思ったが
黄
水
黄
水
青
黄
水
兄の姿が見えなくなったのを確認し扉を閉める
水
大きく溜息をつき上を見上げる
水
薄暗く
冷たい風が一つの窓から入ってくる
水
水
屋根裏部屋に続く階段は誰も使わないため掃除されない
そんな埃まみれな汚い階段を下っていく
正味僕はここが好きだった
1人の時間が味わえるから
よく座る部分の埃を掃き座っていた
全部掃除してやろうかと考えた時もあったが
僕の体力が尽きるのが先だと思いしていなかった
水
屋根裏に続く階段はどこの階段よりも長いため大変だった
水
と嫌なことを考えながらも階段を下っていく
水
屋根裏部屋は暗かったため
急に明るいところに行って目がチカチカする
黄
兄が料理をしていた
水
相変わらずいい匂いを放つ料理に見とれていた
黄
兄がこちらに気づき僕はそっと顔を隠す
白
黄
白
水
初兎ちゃんも隣の部屋から入ってきて僕に気づいたようだ
白
初兎ちゃんは料理の入った食器を机に置いて僕に近寄ってくる
白
白
水
やっぱり初兎ちゃんは優しかった
僕も初兎ちゃんが変わってなくて安心した
数分もすれば全員が集まった
赤
水
妹の声にびっくりして初兎ちゃんの袖を掴む
赤
赤
水
今すぐにこの妹の顔を殴りたくなったがその手を止め
ニコッと作り笑いをするように笑う
青
水
兄のもう1人は相変わらず白杖を付いていた
目が見えない兄は僕が何処にいるか分からないはずだった
なのに
青
水
そう言われ服を見ると埃が確かに着いていた
そう…目の見えない兄は全てを見通しているかのように
もしかしたら目が見えているのではないかと疑うくらいの目を持っている
目が見えないのは確かだが…
水
青
相変わらず薄情な人だ
桃
黄
桃
何か仕事をしないと落ち着かない人だ相変わらず
いつか身体を壊しそうと思いながらも見守る
桃
水
僕がまた妹に手を出すのが嫌なのか僕と妹の席は移動していた
水
やっぱり一人で食べたいと思いながら椅子に座る
本当に地獄のような食卓だ
コメント
9件
くぅぅ′ぅ😭つらたにえん(((??、
ふぇ っ はあああん((????
わぁお