またプログラムが進んでいって、 次は僕が出る借り物競走
スタート地点に行く……と、 何故か彼方先輩がいた
彼方
真冬
真冬
彼方
彼方
最後に、僕にだけ聞こえる声で、 ボソッと付け足した先輩
明らかに生徒会長が言う台詞ではない
彼方
真冬
真冬
僕も先輩を真似て、ボソッと付け足す
彼方
真冬
仕方なく列に並ぶことにして、 その場から移動する
順番通りに並んで……気づいた
彼方
真冬
何故か、彼方先輩が隣にいる
たしかにこれは、 学年混合競技だけど……
真冬
……そういえば予行練習の時、 僕の隣が1人分空いてたような
そんなことを考えていると、 いつの間にか僕の番が来ていた
スタートの位置に立つと、 案の定隣に先輩も立つ
真冬
もしかして、練習で居なかったのは、 生徒会の仕事が忙しかったから……?
先生
って、始まる!
先生
パァンッ!
真冬
ピストルの音と共に駆け出していく
少し走った先にある机の上に、 四つ折りにされた紙がいくつも 置かれていた
これが、借り物のお題
適当に一つ取って、開いて中身を見る
誕生日を知っている人
真冬
一番確実なのは、 僕と同じ誕生日の姉さん
真冬
天ちゃんと96ちゃんの誕生日も、 知ってるけど……
真冬
彼方
すぐそばにいた先輩の名前を呼ぶと、 同時にあっちも僕の名前を呼んだ
もしかして、あっちのお題は 僕が当てはまったの?
彼方
真冬
そう言って、僕の手を握って ゴールに走り始めた先輩
真冬
真冬
彼方
真冬
脳内パニックになりつつ、なんとか 僕もついていこうと足を動かす
彼方先輩が少し前をリードして…… そのまま、2人一緒に1位でゴール
真冬
思いっきり走ったせいで、 ゼェゼェと肩で息をする
真冬
実況
実況
ゴール付近にいた放送委員の人が、 まず僕にマイクを向ける
実況
真冬
息を整えて、マイクに向かって答える
実況
実況
実況
周りの人達を盛り上げつつ、 再び僕にマイクが向けられる
真冬
真冬
最後の最後で不安になって、 本人に聞く
真冬
彼方
実況
よ、よかった、合ってた……!
実況
実況
そうだ、彼方先輩のお題って 何だったんだろう?
彼方
真冬
実況
真冬
彼方
彼方
真冬
嬉しいのと、少し照れくさいのとで、 顔に熱が集まっていくのを感じる
真冬
彼方
真冬
これは、相方として知っていてほしい ってこと……なのかな?
実況
そう言って、ゴールしていた 赤組の人達の方へ行ってしまった
彼方
2人きりになったところで、 そう聞かれる
真冬
真冬
真冬
余計かな、と思いつつ、 こんなことも言ってみる
途中恥ずかしくなって、 思わず目を逸らしてしまった
彼方
僕の説明を聞いて、納得したように そう言った彼方先輩
それから続けて、
彼方
と、そっぽを向いて、 少し照れながら言われた
……不覚にも、ちょっと可愛いと 思ってしまったのはナイショで
コメント
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わぁぁぁぁぁ!なって欲しい展開になって 嬉しい!まさか一緒の競技で一緒コース だとは思わなかったけど……そらまふいいですねぇ〜…wwwww 続き楽しみにしています!