橋本
こんにちは
平山
こんにちは
橋本
どうも、メールで御連絡いたしました橋本でございます
平山
平山です
橋本
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます
平山
どういたしまして
橋本
メールでも申し上げました通り、今回のLIMEインタビューの目的は、現代日本の超能力者にお話をお聞きすることです
平山
はい、何でも訊いてください
橋本
平山さんはテレパス、つまり人の心を読むことができるそうですね
平山
その通りです
橋本
それでは最初に、年齢と御職業を伺わせてください
平山
32歳、普通の会社員です
橋本
会社員というと、人の心を読む能力を使えば、営業などに利用できますね
平山
いえ、この能力は会社では秘密にしています
橋本
では、テレパシーはどのように活用なさっているのでしょう
平山
主に恋愛相談などです
橋本
それは無償で?
平山
はい、お金はもらいません、テレパシーでお金儲けはしません
橋本
立派なお心掛けですね
平山
そんなことはありませんよ、普通の親切です
橋本
それはつまり、好きな相手の気持ちを読み取って教えてあげるわけですか
平山
だいたいはそうです
橋本
テレパシーを使った恋愛相談という御自分の活動に、どんな感想をお持ちですか
平山
この世に愛ほど醜い感情はありませんね
橋本
えっ!それは意外ですね
平山
どうしてですか
橋本
普通は、愛ほど美しい感情はないといわれています
平山
それは間違いです、愛は醜く、身勝手で傲慢なものです
橋本
でも「金のために全てを犠牲にする」と言って賞讃されることはありません
橋本
「名誉のためなら全てを捨てても良い」と言って賞讃されることもありません
橋本
ところが「愛のために全てを犠牲にする」人は美しい行いだとして賞讃されます
橋本
それほど愛は気高いものだと思われているのではないでしょうか
平山
それが間違いなのです、映画や小説の中の美しい恋愛は現実には存在しません
橋本
そうでしょうか
平山
当たり前です、『ガリヴァー旅行記』を読んで真実だと思う人がありますか
橋本
それは、小さい子供だけでしょうね
平山
そうです、自分もウルトラ○ンになれると思うのは子供だけです
平山
美しい恋愛も同じです、フィクションの中にしか存在しません
橋本
それでは、愛の醜さというのは具体的にはどんなものですか
平山
まず愛は不平等です、相手を選ぶからです
橋本
それはまあ、誰でも良いというわけにはいきませんね
平山
そうです、相手に条件を付けます、特に女は厳しい条件を付けます
橋本
みんながみんな、そういうわけではないのでは
平山
いいえ、例外はありません、女は本心では全員が高望みをしています
平山
特に外見、収入、学歴などにこだわっています
橋本
はあ
平山
そのくせ、そういう条件を出す女に限って顔もスタイルも悪いのです
平山
そしてそれ以上に根性がねじ曲がっています
橋本
そんなに決め付けなくても
平山
いいえ、テレパスの私が言うのだから間違いありません
平山
さらに女は男の外面にはこだわるくせに、男が女の外面にこだわると軽蔑します
平山
「じゃあ内面にこだわれば良いのか」と言えば、前にも言ったように性格ブスばかりです
橋本
でも「男は外見じゃなくて性格よ、顔にはこだわらない」という女性も居ますけど
平山
まさか、そんな言葉を信じているのですか
橋本
そう言われると困りますが
平山
そうでしょう、女の言うことをまともに信じてはいけません
平山
試しにそういう女にどんな性格が良いか聞いてみなさい
橋本
どんなことを言うんですか
平山
「表面的にはニヒルで冷たいが、内心は優しい」とか
平山
「普段は無口で出しゃばらないが、肝心なときには決断力がある」とか
平山
そういうふざけたことを言うのです
平山
そんなのはイケメンにしか似合わないじゃないですか
橋本
そう言われれば、ニヒルでブサイクはかっこ悪いですね
平山
そうです、女たちは性格に注文を付けているのではありません
平山
容貌のことを言っているに過ぎないのです
橋本
ずいぶん女性に厳しいですね
平山
厳しいわけではありません、ありのままを客観的に言うとそうなるのです
平山
女たちの外見に対するこだわりははっきりしています
橋本
そうお考えになる理由は他にもありますか?
平山
いくらでもあります、例えば、男が同じことをしても外見で評価が変わります
橋本
具体的には?
平山
女が困っているときに男が助けたとしましょう
橋本
はい
平山
この同じ行為に対してある男は「親切」という評価を受けます
平山
そして別の男は「親切な振りをして付け入ろうとしている」という評価を受けます
橋本
何となく話の道筋がわかってきました
平山
そうです、このとき「親切」と「親切な振り」は見た目で区別されるのです
平山
女に何か教えてもイケメンなら「賢い」とか「物知り」とか言われます
平山
同じことをしてもブサイクだと「知ったかぶり」です
橋本
ひどいですね
平山
そうです、女はひどい生き物です、同じようなことは他にもあります
橋本
どんなことですか
平山
イケメンなら「決断力がある」が、ブサイクなら「軽率」になります
平山
「ファッションセンスが良い」が「かっこばかり気にする」です
平山
「ユーモア」が「不真面目」です
平山
「主体性がある」が「人の意見を聞かない」です
平山
「おおらか」が「無神経」です
平山
「繊細」が「神経質」です
橋本
はいはい、もうわかりました
橋本
つまり、女にとってその人の内面の良し悪しは、行動ではなく容姿で決まるのですね
平山
全くその通りです
平山
何が「私は内面を大事にするの」だ、外面しか見ていない癖しやがって
橋本
それでは、本当に内面を重視している女性は居ないのですか
平山
いいえ、内面を気にする女性も少なくありません
橋本
良かった
平山
ちっとも良くはありません
橋本
どうしてですか?
平山
女たちの言う内面的条件は、自分に都合のいい内面ばかりです
橋本
というと?
平山
例えば、女が男に「優しさ」を求めたとします
平山
女が求めているのは「全ての人に対する平等な優しさ」ではありません
平山
この場合「優しい男」とは自分にだけ優しく奉仕してくれる男のことです
橋本
身勝手な話ですね
平山
そうです、女は身勝手です、女が男に求める「頭の良さ」も同じです
平山
それは「自分の気持ちを察してくれる能力」のことです
平山
「自分がごまかそうとしても見抜いてしまう」男は頭が良くても嫌われるのです
橋本
でも「誠実な人」が好きだという女性も居ますよ
平山
それは「自分に対して嘘をつかず、特に浮気をしない」という意味です
平山
「心が広い」といえば「何をやっても許してくれる」という意味です
平山
「気前が良い」は「自分のためにお金を使ってくれる」という意味です
平山
「頼り甲斐がある」は「面倒な仕事は代わりにやってくれる」という意味です
橋本
はいはい、もうわかりました
平山
女が内面を重視するなどと言っても、結局は自分に都合の良い相手を求めているだけです
橋本
つまり、女性は外面的条件にせよ、内面的条件にせよ、身勝手な要求をしているわけですね
平山
その通りです、女の言うことはみんな理不尽です
橋本
でも、外面でも内面でもないとすると、男性の価値はどこで決まるんですか
平山
そういう実も蓋もないことを言ってはいけません