君の全部が知りたい

急に部屋から居なくなってたの、？

黙って考えこむえとさん

その時えとさんの手に1粒の涙が落ちた

必死に口を開けて喋ろうとする

ぴー

君の全部が知りたい episode25 start

ガラガラ

えとさんが、！

ガラガラ

ガラガラ

びっくりした

ひろくん…泣いてた、

ひろくんって…泣くんだな、

いつもえとさんを守ってそうなイメージだったから…

なんか、意外だな…

えとさん

急に飛び出してごめん

急に質問してごめん

辛いよね

苦しいよね

ごめんね

俺こういうの大の苦手でさ…

分かってる、

自分でも…

そんなの言い訳だって

でも、怖いんだ

俺が喋った一言でえとさんの何かを壊すのが

怖いんだ、

臆病だって分かってる

俺には勇気がないってもう気づいてる

だからちょっとだけ待ってて、

ちゃんと頭の整理をして

また会いに来るから

首をかたむける君

…さっき何があったのかほんとに分かってるのかな…

俺より辛いのに俺を励ましてくれるえとさん

俺って頼りないなぁ…笑

ごめんね、？

こんな頼りない幼なじみで、笑

″ひろくんたすけて″

俺の頭にさっきえとさんの部屋で見つけた 最初の紙の暗号の答えが浮かんだ

そうだよ…

俺、頼ってもらえてるんだ、

じゃあ期待に応えないと、

こんな泣き虫の俺で良かったら

いくらでも頼って

えとさん

しゃっ、しゃっ、…

またボールペンの音

あぁ、

早く…

はやく、

えとさんの声が聞きたいな…

部屋でゲームしてたら晴がきて殴り合いになったの 私もさ空手やってたから油断しちゃったの そしたら後ろからバット？みたいなので殴られた んで気づいたら倉庫だったってわけ

と紙には書かれている

確かに

ひろくんたちはどこにいたの？

じゃあ玄関から入ることも出来るね

入れた…よね、？

まじかァー、笑

次からは気をつけてよね、

ごめんね

私にはそんなことできない

小さい頃にお父さんに言われたの

″自分より他人を思って生きろ″

″そしたら狭く生きづらい世界でも生きていけるから″

って

それから私はお父さんの言葉の通り生きてきた

だから…もう生き方を変える権利はないんだ、笑

自分1人でなんて生きてけないんだから、

誰かの言うことを聞いて動く

でもそれだと人を助けれない

だから人より先に動いて助ける

これが私のやるべき事

私はなにも自分で決めれないから

他人に頼ってばっかだから、

もう…頼らないって決めてたのに、ｯ

なんでなんだろ、

なんか…この11人は特別な気がするな、

…特別だからって頼っていいわけではないけど、

じゃっぴは責任感が強すぎるから…

負担をかけさせたくない

だから幼なじみであるひろくんだけに話す

これからのことを

私明日退院出来るんだ！

良かった…ちょっと元気っぽい、？

そうなんだよ！ だから帰ったらゲームしよー！

無理やりじゃない

私…声、出せた、？

また…みんなと喋れる、？

また、ゲームできるの、？

いや、まだなはず、

医者は

えとさんがストレスを感じなければ声が出せるはず

って言ってたからね、

、てことは…今ストレスを感じてないってこと、？

、！良かった…

じゃあ、ちょっとづつ治ってる、！

ｯ！喋れてる、！

ちょっとまだ声がおかしいけど、

″俺と付き合うなら誰も虐めない″

しゃっ、しゃっ、

俺と付き合うなら誰も虐めない って言われた

PM 8.00

声出ないフリしないといけないんだろ…

君の全部が知りたい episode25 end 短くてごめんなさい🙇‍♀️