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第十二話 「地に咲いた花は、誰のため」
宮城は、雨に濡れた街を眺めていた。
視線の先には、封鎖された古い港湾倉庫。
宮城
倉庫の扉に、うっすらと残る焦げ跡と銃痕。
かつての抗争、粛清、そして“名もなき花”の散り際。
愛知からの通話が入る。
愛知
宮城は口を引き結び、応じる。
宮城
宮城
愛知
愛知
愛知
福岡は拷問室にいた。
腕を縛られ、目隠しされた男の額に汗が流れている。
福岡
男は震えながら、かすれ声で答えた。
男
男
男
福岡は無言で銃を収め、背を向けた。
福岡
福岡
北海道は、凍てつく研究室で巨大なデータスクリーンを睨む。
北海道
北海道
北海道
冷気が漂う中、静かに吐き出す。
北海道
背筋を伝うぞわりとした感覚。
裏切りは、既に始まっていた。
酒を煽りながら、大阪は静かに笑った。
大阪
大阪
大阪
大阪
愛知からの通話。
愛知
愛知
二人の間に、一瞬だけ静寂が落ちる。
広島は古びた書庫の資料を見つめていた。
広島
広島
ページをめくると、そこには手書きの記録。
『京西(けいさい)── 非承認都市、存在抹消済』
広島
広島
東京は、愛知から送られた花紋の写しを見つめていた。
花びらのひとつが、黒く染まっている。
それは第八の位置にではなく、第九の方角を指していた。
東京
東京
彼は言葉を選ぶように呟いた。
東京
東京
東京
東京
HYDRANGEA円卓。
再び七人が座する。
北海道
北海道
広島
広島
福岡
福岡
宮城
沈黙の中、東京が立ち上がる。
東京
伏線
伏線⑥ 「第九の正体は“名を持たなかった都市”」 (第七話) 倉庫・拷問情報・京西の記録で「忘れられた都市」が明示される。
伏線⑦ 「第九は内部にいる」 (第八話) 北海道のデータ解析で内部スパイの存在が濃厚に。
伏線⑧ 「花紋はただの飾りじゃない」 (第六話) 花紋が“方角”や“座標”の役割を果たしていると判明。
次回
裏切りとは何か___。
第十三話 「静かなる裏切り、あるいは忠誠」
next→♡330
よかったら皆様の推し教えてくださいっ!
できるだけ登場させたい…、
あと新作出すとしたらなにがいいですか、?
リクエストお待ちしております!
コメント
8件
prologueの設定の意味あった、?って今思ってますけどいりましたか、?ww
かっこいいぃぃぃいいぃぃぃぃいッッッ!!!!!!((( 第九が分かんないんだよなぁ…答え教えてちy(((