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sm
...なんで、俺...!
皆んなに迷惑かけてまでこんな所まで... 自分勝手にも程がある。
さっきから、そんな思いが巡り続けている。気分が滅入りそうだ。未だ行き先も定まらず、ひたすら足を動かす。
そして、ずっと消えることのない、相手の「怒り」の感情。喉につっかえて、気持ち悪いぐらいのあの感覚。
_どうして俺が、「怒り」に嫌悪を持っていたのか、思い出したんだ。
sm
sm
きっとそうなのだ、きっと前から気付いていた、気付くべきだったこと。 そして、比べられていた相手も、フラッシュバックするように思い出せた。
__あの見慣れた笑顔が脳裏に映る。青い瞳と、栗色の髪の毛。
sm
無邪気なその顔に、俺は少し救われた気がした。...同時に、申し訳なさでいっぱいになって。
_br君みたいにもっと頑張りなさい!!
なんで!!なんでうちの子はっ、!!
っ触らないで!!
"私の気持ちも少しはわかって頂戴?!"
感じた事のない、焦燥や不安。
当時子供であった俺は、その感情に支配され続けて、いつしか塞ぎ込むようになっていた。
br(幼)
br(幼)
sm(幼)
sm(幼)
br(幼)
その結果、あの頃のbrとの関係に溝を入れてしまった。
...brを恨んでいる訳でも、自分を恨んでいる訳でもない。
憎いのはあの母親だ。
わかりきっているはず。 だけど、俺の中の brに対する罪悪感は大きくなっていく。
sm
彼の名を呟く。あの笑顔は、色褪せないまま、頭に残り続けていた。
...あのとき、あんなことを願ったから? だから、俺は、この能力が使えるようになった...? 目の前が少し揺らぐ。
...ごめんなさい、br。 比べる対象にした事、幼少期に距離を作ってしまったこと、今、何事も無かったかのように接してしまっていること。 全部謝りたい。
心の中で呟き続ける。彼の名を、何度も。
br
引き込まれる、青い瞳。 数えきれないくらい見てきた、俺の親友であるbrだ。
sm
、体力の限界が来たのだろうか、脳がぐらっと傾く感覚に陥る。
br
br
sm
br
優しい声色が、閉じられていた心に入り込んでくる。じんわりと暖かくなって、安心という感覚を覚えた。
nk
大きな声が耳を駆け抜けていき、目線の先にnkがいることに気付く。
br
nk
nk
br
sm
br
、まるで子供に話しかけるような口調で俺に接するbr。 その姿に、どこか安心感を得る自分がいた。
sm
nk
sm
...きっと、もう大丈夫。 話す準備は出来たから。