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スズメくんの一歩!  #前編

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スズメくんの一歩! #前編

1 - スズメくんの一歩! #前編

♥

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2019年01月22日

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こんにちは。

僕、スズメです。

皆さん、僕のお話知ってますか?

舌切り雀のお話。

あれ、実は、ちょっと話が…

違うんですよね〜

だから、今回、

本編を皆さんに見せてあげましょう。

僕はスズメ。

今日も元気よくお散歩!

小さな女の子

わあ、スズメさん、道路歩いてる!

お母さん

あら、危ないわね。

小さな女の子

あっ、車が来てるよ!

小さな女の子

まま、どうするの!

お母さん

どうしましょう…

小さな女の子

ひかれちゃ…

その瞬間、僕はトラックに引かれ、

気を失い、

大昔の山へと飛んでいってしまった。

おじいさん

かい…

おじいさん

大丈夫かい?

スズメ

ピッ、ピッ、

僕はそれしか鳴けなかった。

おじいさん

そうだ、家に持ち帰って、美味しい鍋にしよう。

はい。

まず、ここです。

なぜか、おじいさんに助けられず、

鍋に入れられそうになるのです。

あ、邪魔しましたね。

では続きを。

おじいさん

ばあさん!

おばあさん

お、なんだい?

おじいさん

今日の晩飯はなんだ?

おばあさん

鍋ですよ。

よりによって鍋って。

今、夏なのに。

おじいさん

ちょうどいい。

おじいさん

このスズメを鍋に入れたらどうだ?

おばあさん

おお、いいですね。

おばあさん

じゃあ、預かっておきますね。

おじいさん

お願いしようかね。

僕は、なぜかお皿に置かれた。

おばあさん

ちょっとまっててねえ…

そう言ってどっかいったんだけど…

おばあさん

さあ、戻ってきたよ。

子供たち

わあ!

子供たち

すっごい可愛いすずめだね!

ここ、ここだよね。

あのねえ、

これじゃ、わかんないんだけど、

100人くらいの子供たちが来たわけよ。

そりゃあビックリ。

子供たち

僕欲しい!

子供たち

私もー!

すると、おじいさんが…

おじいさん

ちょっと待てー!

おじいさん

いいこと考えたんだ。ばあさん。

おばあさん

ん、なんだい?

僕にはっきり聞こえたんだね。

それが。

高齢者って

どれくらいの声で喋ってるかも

分からないんだねえ。

おじいさん

このスズメは、もっと太らせてから食べたらどうだい?

おばあさん

それは名案だねえ。

もうね、分かってたんだけどね。

昔話の定番だよ。

太らせて大きくしてから食べるんだろう?

でもさ、よく考えようよ爺さん。

今、弱ってる状態なら食べれるけど、

太ってからだと簡単に飛びたって行きますよ?

そこ考えましょうよ。

まあ、僕からしたら凄い嬉しいんですけどね。

おじいさん

さあ、スズメよ。

おじいさん

大きくなりなさい。

そこでね、普通じゃしないことしたのね。

片栗粉をね、

ドバーッと。

僕の上からかけられたのね。

いや食べろって言われてもね?

これはないよねえ。

おばあさん

おお、真っ白じゃ。

いや、そこ笑うとこじゃないんだなあ。

ツボがおかしいのかね。

おじいさん

はっはっはっ、

おじいさんも笑っちゃったよ。

しかも、王様みたいな笑い方だし。

そんなことやら、色々あって、

本当はそこも話したいよ?

けど、これを見ている人々の

腹を壊したら、僕が悪いことになっちゃうから

言わない!(キャラ替わり)

まあ、そんなことがあって

大きくなったんだよねえ、

予想通り。

あ、言っとくけど、

スズメくんの1歩!

とか誰がつけたんだよ、おい。

「くん」いらないしさ、

一歩とか、そんなこと全くしません。

あ、てか、元々僕、

一歩とかそんなことして

人生無駄にしたくないんで。

↑めんどくさい男。(雀)

あ、でね?

大きくなったわけよ。

で、爺さんと婆さんが出かけてる間さ、

お腹すいちゃって、

片栗粉食べたのね。

もう毎日のように食べてたからさ、

てか、自由に食べろって言うから、

片栗粉食べるようになっちゃって、

でさ、ちょっとだけ食べたのよ。

それで帰ってくるじゃん?

どっちもめっちゃ怒ってんの。

おじいさん

なんで片栗粉食べた…?

おばあさん

ねえ、答えなさいよ…

自由に食べていいって言ったの2人だよ?

そろそろ認知症かあ…

あとね?

答えろって言われても

ピッしか言えないんだよね。

病院連れていこうかなあ。

おじいさん

婆さん、もうそろそろさ。

おばあさん

そうね。

あ、ここであれだよ。

鍋に入れられる。

けど、ここで婆さんの衝撃な一言。

おばあさん

あ、でも、もう鍋の作り方忘れちゃったわ。

そこだよほんと。

鍋もう長年作ってないから、

わすれたらしいです。

いくらなんでもね?

助かったとはいえ、

それはないよねえ。

おじいさん

忘れたのかい?

おばあさん

そうなのよ。

おじいさん

じゃあ、刺身にでもするか。

さし、み?

待って、理解が追いつかない。

なに、肉の刺身?

それやばくない?

焼いたりしないといけないと思うけど。

おばあさん

でも、生?

そうだよ、ばあさん。

肝心なとこ、忘れてなくてよかった。

てか、僕完全に2人の味方やん。

おじいさん

いいじゃないか。

おばあさん

そうね。

いや、そこいいの!?ばあさん!

生だよ!?

お腹壊すって!

スズメ

ピッ、ピッ!

おじいさん

嫌なのか?

おじいさん

そんな事言われてもなあ。

いや違くてさ!

僕、心配してるんだけども!

いや、心配するのもおかしいか…

いや、でもね!?

死ぬかもよ!?

おばあさん

そうね、舌だけにする?

おじいさん

舌だけなら、死なないしな。

おじいさん

お前さん、死なずにすんで良かったなあ。

スズメ

ピッ…

舌とか酷くないかな?

絶対痛いでしょ。

まあ、こんなことで舌切られたんだけど。

めっちゃ痛かったよ。

で、飛んで逃げたわけだわ。

口の中には血の味がして、

目からは涙が溢れ…

って、コメディーでこんなのはいらないわな。

泣いてないし。

おじいさん

おーい、待ってくれー!

おばあさん

舌を食べましょ!なかなか美味しそうねえ。

結局食べたかは知りませぬ。

まあ、でね?

宿があるんだよ。山の奥に。

そこ行ってさ、楽しんでたわけ。

そしたら、一年後に訪問者が来て、

誰だと思ったらさ、

おじいさんなわけ。

ビックリしたわ。

おじいさん

スズメよ。

おじいさん

じいさん達に食べ物を分けてくれ…

何故かやせ細って

食べ物くれくれうるさいの。

片栗粉でも食ってろって。

おじいさん

お願いじゃ…

スズメ

ピッ、ピッ。

仕方ないから小麦粉あげたわけよ。

まあ言えば、助けてくれたのかあ?

そしたら、変な事言い出したんだよ。

おじいさん

おっ、お前なあ、

おじいさん

そこは片栗粉をくれよお!w

なんか急に笑い出してさ、

おじいさん

こっ、小麦粉とかw

いやマジで意味わかんな。

ちゃんと食べてるのか心配だわ。

おじいさん

じいさん達は、ちゃんと食べてるから問題ないよお。

スズメ

ピッ…

おじいさん

心配してくれてたのか?

おじいさん

ありがとうなあ。

いや心配してないし。

あっ(上を見る)

いや、そんなこと思ってないし。

おじいさん

あとなあ…

おじいさん

その箱くれぬか?

ほんっと箱を爺さんに渡す所までの

流れが強引すぎる。

おじいさん

わし達、寂しいんじゃ。

おじいさん

話し相手が欲しくてのお。

婆さんいれば寂しくないんじゃないの?

おじいさん

あっ、実は、ばあさん死んじまって…

婆さん死んだの!?

あれだ、スズメの舌なんて

食べたからだよ、絶対。

おじいさん

認知症でなあ…

あ、そっちなんだね。

舌は食べても平気だったんだね。

スズメ

ピッ、ピッ。

話し相手が欲しいんでしょ?

あれがあるわ。

あれ、あの〜…

なんだっけ。

あれだよ!あれ!

みんな教えてよ!

小さな女の子

1話でどんだけ長いんだよ。

小さな女の子

早く終わらせろや。

女の子出たー!!!

しかも性格変わりすぎ。

そうだ、2話あるんだ。

終わりにしないと。

てことで!

あれは、次回、お見せします!

♥50で!

さよならー

ピィィィィィィィィィィィィィィィィィ!

↑叫びすぎ

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