私は、褒められるのが好きだった
親に褒めてもらうためだけにガンバった
毎日毎日練習して、汗を流して。
真奈
はぁ、はぁ、
ゴール!!!
真奈
母さん!父さん!見てた!?
母さん
見てたわよー!まらそんで一位だなんて!!
父さん
いやぁ。ほんとだよ。この子を産んでよかった
産んでよかったって言ってよ…
私を産んで間違ってないって…
この世界に必要だと言って…
私は、誰かのためにうまれたって
真奈
はい!ここは、こうです!!
教師
すごいな!これはお前しかできないかもな!
すごいと言ってよ…
私にしか出来ないと言って…
そしたら、いつかそれを生かせるように頑張るから…
真奈
母さん!父さん!今日もテスト、学年で一位だったよ!!
母さん
まあ!学年だなんて!!私でもとったことないわよ!
父さん
真奈は自慢の娘だな!
でも、それがだんだん当たり前のようになってきて…
真奈
母さん!父さん!また、学年で一位だったよ!!
母さん
あー。この前もとってた奴ね?
父さん
あー。またそれか
だんだん褒めてくれなくなって
真奈
母さん!父さん!マラソンで、また一位だったよ!!
母さん
あらそう。それよりはやく肩もんでくれない?
父さん
母さんのが終わったら父さんのも頼む。
私の頑張りより肩もみのほうが大事?
私の努力は無駄なの?
どんどん…どんどん…距離が離れていくように
前とは全く別人になってしまったように







