僕が居るから
声が出ないのもそのせい
でも安心して心の声はちゃんと聞こえてるから
僕の名は普
藤波 普
藤並 普……どっかで聞いた事ある名前や……
君僕の名前聞いた事あったのか
んー(腕を組む
それを聞いたのは宮 秋子って人からかい?
ばあちゃんの名前……何でこいつが
それは僕が10年以上前かな?
まぁそんな事は置いておいて
大切な人との思い出を思い出したいだろ
僕はそのチャンスを与えに来たんだよ
その大切な人との思い出を取り戻すか忘れたままで居るかは君次第
俺次第……
そう君次第
じゃさよなら青年
何でこっちに来よんや
トン(眠らせる
目が覚めたら秋子さんに幸せそうで良かったと伝えてくれよ青年
藤並 普の名前?を聞いた時
秋子
治ちゃんは記憶喪失って知っとるかい?
治(子供の頃)
記憶...喪失?
秋子
簡単に言ったら今までの思い出を忘れてしまう事なんやで
秋子
それを思い出せるチャンスを与えてくれる仏はんが居るんや
秋子
それはな藤並 普ちゅーう男の人なんやで
サム
サム起きろや
治
ウッ
パチ
侑
サムお前部活にもこんでこんな所で寝んなや
侑
風邪引くやろが
侑
おかん今日遅くまで仕事やけんバレへんと思うけど
侑
明日はちゃんと学校来いよ
治
おん……
バタン
頭の上のこれって……
ゴクリ……
ポチ(思い出すの方






