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小僧かな
どRは好きではないと思うけど面白いかなって思って
ええやん!好きな人って誰だ?(自分にはいるけど好きなのかわからない)
ひろし視点です!
次の日の夕方、俺は会社帰りに昨日ラブ子と会った商店街のベンチへ向かっていた。
「あの…また明日も…会えますか?」あの、恥ずかしそうに言ったラブ子の顔。あれを思い出すたび、ひろしの頬はひとりでにゆるむ。
野原ひろし
ポケットに手を突っ込みながら、そんなことをぼそっと呟く。
ベンチに着くと、ラブ子はもういた。メガネのふちを指で直しながら、手帳を見ている。
野原ひろし
ひろしが声をかけると、ラブ子は嬉しそうに笑って、
ラブ子
その言い方がなんだか胸に来た。
野原ひろし
自惚れじゃない。あれは絶対そうだ、とひろしは思っていた。
野原ひろし
軽口をたたいてみたが、ラブ子は急に視線をそらした。
ラブ子
指先がもじもじ動く。 ひろしはますます確信を深める。
野原ひろし
だが次の瞬間、ラブ子は小さく言った。
ラブ子
野原ひろし
ラブ子
その言葉は、ひろしの胸にボディブローみたいにズシンと来た。
野原ひろし
思わずそのまま聞き返すと、ラブ子は赤くなったままコクっとうなずいた。
ラブ子
ラブ子
ラブ子
ひろしの心の中は、ガラガラガラっと音を立てて崩れた。
野原ひろし
あまりのショックで、地面に落ちた葉っぱだけが視界に入る。
でもラブ子は何も知らないまま続けて言う。
ラブ子
ひろしはしばらく黙ったあと、深く息をついた。
野原ひろし
笑って答えたけどわその笑顔はちょっとだけ力が入っていた。
野原ひろし
と思いながらも、目の前のラブ子は真剣で、頼ってきてくれている。
だからひろしは、背中を押す役を選んだ。
--ほんとは押したくない方向かもしれないけど。