syp
煙草を吸いながらくらい海を眺める
口から吐き出された煙は
よく分からない色をしていて
冷たい海風に吹かれて
何処かに消えていった
syp
syp
頭に浮かぶあの水色の顔は
もう近くで見ることは出来ない
俺ずっと隠してたんです。
S国の“スパイ”だってこと
w国の情報を抜き取りに一般兵として潜入したとき
まさか自分が幹部になるなんて
思ってもいませんでした。
むしろ
幹部になったときは
情報を得るのに都合がいいなんて思ってました
でも、この人達と出会ったことが
俺を変えてくれるきっかけになったんだと思います
元々いたS国の人達は
無感情というか無関心というか
操られてるみたいな人が
沢山いたんです。
俺も幹部になる前はその1人でした
そんな空っぽな俺に彼らは手を差し伸べてくれました
情報を抜き取ってS国に戻ってきから
何ヶ月経っても
彼達の声は、顔は
忘れたくても忘れられなくて
思い出す度苦しくなるんです
嗚呼、あの国にいきたい
沢山の色で溢れるあの人達の元へ行きたい
syp
syp
syp
syp
少し前に火を付けた煙草は
大分短くなっていて
俺は灰皿に煙草の先端を押し潰した
コメント
6件
書き方と雰囲気が神すぎるんですよありがとうございます(?)
syp君~なんだよぉ朝から感動しちゃったじゃねぇかぁ((殴